牛角の前は「不動産屋さん」「ツボ八」あがりの「ワタミ」との違い

「自己責任」。

大好きな言葉です。
そしてこの言葉を口にするときには、常に自分に向かって刃が
突き刺さるイメージも同時に持ちます。

他人のこの言葉を使うということは応分の覚悟が自分にも求め
られるからです。

ネット言論界(?)にいまひとつ違和感を感じるのが、匿名性
によって応分の責任を請け負っていないことによります。

もちろん、その「論」になるほどと思うものもありますが、
出自来歴を「引き算」してみています。

リアルな社会で筋金入りの左系活動か右系か、また、生活保護
担当の公務員か私学の教師かにより、「論」の軽重は違ってくる
のです。

「論」が商売道具の「評論家」ならば、別のご意見もあるのでしょ
うが、現場派の私にとって「クチサキ」は判断を彩る材料にはなり
ますが、「決定」の材料にはなりません。

と、大上段に構えましたが、本日は「株」について。
GWが近づくと投資の話しもチョロチョロでてきますので。

株式投資は自己責任の世界です。
私が「ライブドア株」の株主であり続けるのも、自己責任の権化
のような「旧ライブドア株」であり、さらにその戒めと

「ネタ」

としてだったりします。

日経平均が底にタッチして急回復し、

「ITバブル・リターンズ」

の真っ最中から、買った株が1週間で倍になるど珍しくない
時代に儲けた分がなくなっただけですので、被害は実際にはあ
りませんが、これを「被害」ということにも違和感を覚えます。

自己責任による投資がハズレに突っ込んじゃっただけのこと。

ホリエモン氏に期待していたから・・・ではなく、私の場合は

「経団連が加入を認めた」

ということを過大評価してのことでした。
これも結局は「クチサキ」のことで、お金と自分の会社だけが
大好きな人達の集まりに参加できるようになったことと、企業の
健全性、発展性とは無関係だということを教えていただいた授業
料です。

以来、投資する(といっても小商いですが)場合は、できる
限り現場が見える企業を選んでおります。

「ジャズが流れる焼肉店」

というキャッチコピーをご存じでしょうか。
レックスホールディングスが運営する「牛角」が急成長した
時代のものです。

レックスホールディングスとはスーパーの成城石井、ampm
と買収し、一時期は

「グーグル以上の」「マクドナルドをぬく」

と創業者が大言壮語・・・気を吐いていた企業です。

ここが現在MBO(経営陣による企業買取)によって、株式の
非公開を目指しておりますが、ひと騒動が起きています。

「MBO価格が安すぎる」

というものです。
ざっくりというと「公開買い付け」はプレミアをつけて、

「売って下さいね」

とするものですが、この価格が業績の「下方修正」を発表し、
下落した後の価格だっったことから、業績発表前に買った人に
とっては

「MBO価格を安くするために下方修正したのではないか」

とまで訝しがる株主まででてくるちょっとした騒動です。

ことのいかんへの言及はしませんが、残念ながら株式投資の
世界は自己責任でこれは、仮に安く買うために情報を操作する
企業であるのなら、そこへ投資した分はやはり応分負担という
のが私の考えです。
もちろん、その中で法に触れるのなら処罰されるなければ
なりませんが、それは別次元・・・ネット風にいうなら
別レイヤーの話しです。

自著「楽天市場がなくなる日」の24頁

「急成長する企業は儲かる仕組みを考え出している」

で少しだけ触れていますが、牛角のビジネスモデルは焼き肉屋
さんというよりFC集金ビジネスです。

これが悪いというのではありませんよ。
あくまでビジネスモデルの話です。

FCオーナーになりたい人を集めて、FCチェーン店との
橋渡しをする企業「ベンチャーリンク」社との提携を解消した
あたりから景気の良い話しが減り続けたのは見事な符合と
いえます。

ご存じない方も多いでしょうが、フランチャイズ加盟店を
集めるビジネスというのがあり、そこと仲良くしているときと
牛角の快進撃が重なっているのです。

MBOにより非公開企業となれば、規模の違いだけで中小
零細のように、社内の

「声の大きい人」

がしきることにより会社運営ができるようになります。
レックスホールディングスはこれを目指しています。

メリットは「スピード」です。
法律上は「株式会社」なら株主の声を聞く必要があるので
すが、非公開企業のそれは社内のパワーバランスと同じですので。

レックスでは創業者と創業者の運営会社で3割持っています。
(※MBOに際しての手順として現在の詳細は違います)

いま、現在「上場企業」ですので、詳細は「非公開」になった
あと触れますが、

「想い 三茶の焼肉、世界をめざす」

は、創業者の著書のタイトル。

牛角の1号店が三軒茶屋で、このタイトルです。

出自来歴に人生は表れます。

足立区鹿浜の焼き肉や「スタミナ苑」。
ここの豊島さんと話していると「肉」への情熱を本気で
感じます。

中学卒業以来、兄貴(社長)にひっぱられてこの道にはいっ
たといいます。

BSEで国内牛が品薄になった頃、なかなか値上げできずに
赤字ギリギリでも提供し続けていたのを私は知っています。

世界のレストランガイド「ザガットサーベイ」で1位を
獲得したスタミナ苑の矜持です。

他店舗展開しなくても、株式公開しなくても、最寄り駅が
ないような足立区鹿浜という場所で営業を続けていても、
世界に認められている焼き肉屋もあります。

良い悪いではなく、生き方や考え方の違いです。

FCビジネスモデルは加盟金にロイヤリティという
絶対に赤字にならない仕組みを構築します。

三茶から世界を目指したそうです。

大抵の場合、FC本部が有利な設定をするのは企業と
して当然のことでしょう。

ただ、その「儲けのキモ」となるのは、鴨を集める・・・もとい、
フランチャイズ参加希望者をできるだけ多く集めることです。

急成長したときにこの「キモ」を他者に委ねていた企業は
そのノウハウが希薄です。

ましてや、人を集めるというのが商売において究極的な
課題であり、難しさなのです。

はてさて、人は出自来歴から見えてくるものがあります。

「生まれ」ではなく生きてきた「道程」にです。

牛角の前は「不動産屋さん」。

「ツボ八」あがりの「ワタミ」との違いが見えてきます。

急成長した企業は創業者の来歴に寄りかかるものが大きい
のです。

非公開企業になったら、私の知っている「実例」を
お話しできる日が来るかも知れません。

自著でも迷惑がかかることから書けなかった話しを。

そしてしつこいようですが、株式投資は自己責任。

先日、「株主優待券」狙いで幸楽苑というラーメンチェーンの
株を買いました。

近所にあり、最初は酷かったオペレーションも徐々に改善され
ていたいので、これなら期待できるかなと。

権利落ち後、緩やかな下落。

ま、想定の範囲内ですが、一杯290円という激安が売りの
ラーメン店の優待券。

2000円分の優待券を得るのに5000円払ったことに
なっているのは秘密です。

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