再発防止とメディアの矜持を示す最高の提案

先週の木曜日の夜、日本テレビ系列で放送された

「秘密のケンミンSHOW」

という番組がちらっと見てイラッとしてチャンネルを変えました。
企画自体はテレビ朝日で藤井隆さん扮するマシュー南の

「なまり亭」

を「リスペクト」したものですが、地域性をあげつらう品のなさ
に閉口してしまいました。

特に大阪へは怨みがあるのかと問いただしたくなるほどの

「偏向報道」

です。情報バラエティーというジャンルでは不偏不党も
公平性の担保も必要がないということでしょうか。

しかもこれを作ったの「よみうりテレビ」。
在阪キー局です。

こんな所でも「自虐史観」でしょうか。

他県に迷惑をかけない限り地域の特徴は尊重しなければなりません。
雪国と南国では気候から来る生活習慣だって違いますし、親から
子へ、孫へと受け継がれてきた文化があるのです。

それを地域の「ユニーク(独自性)」をあげつらい、

「あり得ない」

とは。
自分の心にある文化を誇ることと、異文化を揶揄することは
決して同列にあるものではありません。

むしろ自分の文化をしっかりと持っているからこそ、異文化を
信奉する相手の考えも理解することができるのです。

ところが何でもかんでも「東京標準」だなんて。
少なくとも私の知っている「江戸っ子」はスマートじゃない
ものです。よく言えばシャイ。悪くいえば言葉足らず。

もちろん、これも悪いというものではくそんなもんかなと。

異文化を同質じゃないという理由で切り離すのか、違いを
理解した上でどう受け止めるのか。

それもこれも「バラエティ」ならなんでもありか。否か。

同じく日テレ系の「行列のできる法律相談」で、HPの
画像を無断使用したとかでちょっとした騒動になっています。

法律を扱う「情報バラエティ」なら、拝借もありということ
でしょうか。

そしてこれまた日テレ系ですが産経新聞のスクープです。

「日テレ集団暴走誘発?」

クエスチョンマーク付きというところが東スポ(東京ローカル
の駅売り新聞で多少の誤報や脚色が『持ち味』で、この新聞で
何がでても話半分に見ています。但し、古くは宮沢りえさんの
ヘアヌード写真集に、最近では夏川純さんの年齢詐称など
スクープをだすので侮れません)ちっくなのですが、記事によると
暴走族に撮影スタッフが

「撮影予定」

を伝えていたというのです。
これによった粗忽な若者達は「目立てる」と、いつもより
気合いを入れ、クチコミで仲間が集まり

「集団暴走」

したといいます。

携帯電話の通履歴から暴走族とスタッフのやり取りがあった
ことは明らかになっているのですが、日テレ側は

「家庭環境や考え方を取材したい」

ということで連絡を取り、取材予定は伝えていないというのです
が。

「絵」

的には3台の暴走より40台のほうがおいしいでしょう。
こちらは捜査の進展を見守りたいところです。

仮に撮影予告をしていたとしても暴走行為をするほうが悪いのは
当然の話です。

が、「報道」に係わる人としての倫理は問われないのでしょうか。

「あるある捏造大辞典」もつぎつぎとやらせが明るみにでています。

これは「分かった」だけのことで、過去の資料が廃棄された放送
分は追跡不可となっています。

情報バラエティのできごとならどんな脚色や捏造を入れても良い
のか。

脚色も捏造もすべては「数字(視聴率)」の為です。
偶然ですがこれも日テレ系で起こった

「視聴率不正操作疑惑」

も数字のため。

地方を馬鹿にした情報バラエティを作るのも、視聴率調査が
大都市圏に集中しているのと無縁ではないのではないでしょうか。

有り体に言うと数字は金です。
数字がスポンサーに高額のギャランティーを請求します。

それが平均年収1500万円オーバーというフジテレビ社員を
筆頭に

「電波セレブ」

を生み出します。
ちなみにスポンサーの支払う広告料は、私達庶民の毎日の消費
活動から広く薄くを沢山集めています。

一方、テレビは不偏不党で公明正大な「報道の使命」とやらを
振りかざすのが大好きです。

彼らは果たして本当に「使命」を胸に報道に携わっているの
でしょうか。それとも俗っぽくも欲望そのままに

「金だよ。金」

なのか。

そこで一つの提案があります。

今後、捏造や行きすぎた「演出」があった場合です。
情報番組でも情報バラエティでも。

「1日だけ放送免許を自主返上。もしくは広告放送自粛」

つまり、一日だけ8チャンネル、4チャンネルが映らなくなるか
環境ビデオが流れているだけの日を作るということです。

ものすごい損失額になりますが、信頼回復のための謝罪と考え
れば、日頃受け取っている報酬とメリットを考えると妥当な
バランスではないでしょうか。

再発防止とメディアの矜持を示す最高の提案だと思うのです。

その為に「笑っていいとも」が一日ぐらい見られなくても
我慢します。

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