卒業式の商品化

思わず落涙。

昨日の北海道列車事故で救出活動を手伝っていた男子高校生が
卒業式の終わった学校に到着すると、

「あいつらはくるから」

と待っていてくれた友人達によって

「3人だけの卒業式」

をしたというのです。
待っていた友人。
人として当然のことをした高校生。

いま、こう綴っているだけで胸を突きあげるものがあります。

「君に幸あれ」

きっと隣に住んでいたらポケットから小遣いあげるだろうな
と思った瞬間に

「汚れちまった悲しみ」

を感じてしまいました。
救出活動を手伝った高校生の行為は人として当然のことで、
その無償の行為を

「金で評価」

しようとした自分をしかりました。

そして、同時に大人の事情が垣間見える卒業式の映像が
映し出されます。

「サプライズゲストつき卒業式」

EXILE、YUIさん、

「卒業生も知らなかったシークレットライブ」

に狂喜乱舞する学生。
そして

「一生の思い出です」

ま、18年ぐらいの人生ならそうでしょう。
今年の高校卒業生から

「平成元年生まれ」

なんですね。1月8日以降の早生まれは。

売れっ子タレントが「気まぐれ」で母校や、卒業式に
いけるほど、「大人の事情」は甘い物ではありません。

まして「ライブ」をするとなると、機材搬入からの費用が
当然かかります。
そして

「サプライズなのに取材陣がちゃんとついてきている」

・・・悪いとはいいません。決して。

しかし、「おふくろさん騒動」で

「謝罪しにいく森進一が引き連れているカメラの多さ」

をみれば川内康範さんの気持も分かるというものではないでしょ
うか。

少子化の中、タレントがサプライズゲストでくると知名度が
期待できる学校の「大人の事情」は分かります。

しかし、子供たちが学業を修めることを記す式ということを
考えると

「あいつらはくる」

と待っていた友人達のどちらが「美しい国」の形でしょうか。

ついつい、金での評価をしてしまう自戒もこめて。

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