集客力とは無縁の「やらせ満員映像」

 メディアの不祥事ネタはメディアが報じないことにより簡単に
風化します。

理由は二つ。

藪をつついてヘビをだしたくない。唇寒しとなるメディアは
メディアに甘く、そこに不祥事を流さないことにより

「存在しないという既成事実」

を作る習性があります。

そしてもう一つ、

「報道でお腹が膨れない庶民はそこまで関心がない」

ということ。

そんなわけで風化する前に「裁判員フォーラム」で産経新聞が
サクラを集めていた話しです。

ま、タウンミーティングのあれに近いもので、一人頭5000円
で雇っていたというもの。

■事件の概要は産経新聞のイザ! をご覧ください
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/37052/

やらせ質問などははなかったということですが、動機として
上記のサイトにはありませんでしたが、

「産経が告知して人が集まらなかったら格好が悪い(ミヤワキ意訳)」

という本音が「産経新聞」には綴られていました。
もっとも紙面を割いて自社の不祥事を報道した姿勢は評価に
値しますし、メディアのやらせ体質はまさしく

「あるある」

なので指摘していたらキリがありません。

ただ、グレーゾーンを越えたら

「ゴメンナサイ」

と、そしてその時は

「潔く」

して欲しいものです。

今回のヤラセに関してメディア全般が早期に収拾を図りたい
もう一つの側面を指摘しておきます。

「メディアは集客が苦手」

ということ。

メディア=媒体をもっていることによる「広報力」は甚大で
それにより数々の利権を得ることができています。

かつて情報流布の手段が限られていた時代、このメディアに
全ての情報が集まり、配信されていました。

大規模な集客に新聞、ラジオ、テレビは効果的だったと時代が
確かにありました。

価値観が変わり、また情報入手手段も多様化しました。

ところが今でも自分たちが情報の上流で社会の動きを左右して
いるという「驕り」をぬぐい去ることができません。

だからメディア広報の基本はいまだに「垂れ流し」です。
とにかく流せば人は見て、来るだろう。と。

産経新聞が自社の新聞スペースを割いたのだからもう行列とな
るだろう。

が、なりませんでした。

・・・新聞(メディア)に集客力がないことがばれる。

すると広告が集まらなくなります。大ピンチです。
だってどこの新聞でも同じなんですもの。

テレビはまだまだ集客力がありますが、しかしこれもまた
かげりがでており、安穏とはしていられません。

某大晦日なんかにもやっている格闘技イベントのチケットが
売れないときにどうしているかご存じですか?

答え、ばらまく。

のです。広告代理店、スポンサールートでタダでばらまくの
です。

すると、

「映像的には満員御礼」

で広告主に言い訳が立ちます。
広告主はその映像に満足して、テレビスポンサーとして悦に
浸ります。

実際の集客力とは無縁の「やらせ満員映像」です。

「あるある」は、番組単体で更にいえば

「下請け、孫請け会社がやったこと」

なので、大メディアがスクラムくんで「虐め」ます。

しかし、

「大メディア既得権益クラブ」

のお仲間の不祥事はアッという間に消えていきます。

今回、潔い紙面の割き方で報道した産経新聞の姿勢は評価して
います。

そして関係者の処分と、再発防止策まで続報を期待しています。
サディスティックに処分を期待しているのはなく

「一罰百戒」

「矜持」

を見たいのです。

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