浦和レッズの優勝に感慨深い物を感じたのは私だけではないと
思うのですが、ただしメディアの取り上げ方は陳腐で異常です。
特に昨夜の「スタメン」は埼玉県のメンタリティとして
「ダサイタマ」
を払拭してくれたのがレッズで、盛り上がりはこのためだとあり
ましたが、これはもうよくあるテレビ局の
「キメウチ」
です。最初から「落ち」が決まっており、そこに向けて材料を
無理繰りつなげていくそれです。
まぁ有り体にいえば、
「埼玉如きで盛り上がるのはなにか歪んだ感情や、
鬱屈した思いがあるに違いない」
ということでしょう。
都心の住民でありムーブメントを作り出すのは
「俺たちテレビ局（または大メディア）」
という傲慢さのなせる技です。
だから（旧）浦和市民が三菱時代から応援したことなど、取り上
げずに埼玉スタジアム（埼スタ）よりも駒場に未だに愛着をもって
いるサポーターが多いことなどには触れません。
今トレンドの最先端である
「知事による不正」
のトップランナーだった前埼玉県知事土屋さんは、在任中に
「埼玉県をサッカー王国にする」
とブチ上げていました。
そしてワールドカップの誘致に埼スタ建設。
これは土屋さん一人の手柄ではありませんが、
「ワンマン知事」
でなければ実現できなかったのではないかと見ています。
自動車で３０分ぐらいで行けるのですが、今はかなり開けてきま
したが、建設当初は
「こんなところに客なんてこないよ」
と噂されるぐらい未開の地・・・失礼、のどかの風景が拡がって
いました。
しかし、この立地により京浜東北線だけではなく、東武伊勢崎線
からもアクセスできるようになり、埼玉県のかなりの地域をカバー
できるようになったのです。
そして都心からのアクセスに
「彩の国スタジアム戦（って呼んでいる方います？）」
は地下鉄南北線が乗り入れています。
これが「官」の仕事です。
埼スタは「サッカー専用スタジアム」です。
サッカーに傾斜していた知事が当選したのは、土建王国でそこに
灰色の疑惑があったこともありますが、利益に該当しないベットタ
ウンの住民でも理解を示していたからではないでしょうか。
ところが艱難辛苦を乗り越えて、
「弱小レッズ」
時代も応援し続けたサポーターを取り上げずに
「ダサイタマ」
とはフジテレビよ。何様かと。
少なくとも私の知り合いの「浦和市民」は、そんな余計なモチベー
ションを与えられなくても
「レッズファン」
です。中には「サッカースタイル」から別チームのファンもいますが、
それはそれ。ただし、これは阪神ファンの前で巨人の応援をするよ
うなものなので、ＴＰＯは守るといっていましたが。
そして「埼玉県」はレッズ一色というのも大間違い。
「大宮アルディージャのサポーターの立場は？！」
今は「さいたま市」として一つの市になっていますが、
メンタリティでは
「大宮ＶＳ浦和」
は健在です。
また、同じ埼玉でも三郷や北葛飾郡といった
「千葉よりの埼玉」
ではレッズにもアルディージャにも帰属意識が低いものです。
かく言う私も
「ＦＣ東京」
には足立区から２３区を挟んだ反対側にあり地元チームという意識
は全くありません。
どちらかというと「浦和」の方にシンパシーを。
こちらは休日なら自動車で４０分位ですが、「東京」は電車を乗り
継いで最短１時間３０分ですから。
メインキャスターの爆笑問題太田さんは埼玉県とはいえ、上福岡市
なので、東武東上線利用と考えられるので大宮・浦和よりも池袋に
シンパシー感じる
「なりすまし都民」
の可能性もあるので、番組の「方針」に口を挟まなかったのかも
知れませんが、
「都心がなんぼのもんじゃい」
という気持ちすらないレッズサポーターの純粋な喜びを傷つけら
れたようで不愉快な日曜の夜でした。
ちなみに判官贔屓の私は密かにガンバを応援していました。
だって当日の埼スタは絵に描いたような
「四面楚歌」
で、ガンバサポーターの扱いが悪いのにちょっとイラっと。
まぁでも先制点を取られて、取り返して、取り返してトドメを
指したかと思ったらやり返され、守りきり。
何はともあれおめでとうございます。
