月刊Hanada 2017年8月号 総力大特集「小池百合子とは何者か?」

 ホットトピックをぶち込むあたり「Hanada」です。ただ、現時点で都民ファーストの優位は動かないというのが見立て。何故かと言えば、あの悪夢のような「民主党政権誕生」のときに空気が近いからです。

 先日、近所の酒場で「議員になってすぐに産休に入るような候補者がいる。ろくに働きもしないで給料だけはしっかり貰う。小池さんところはそんなのばっかり。でも自民にお灸を据えるために小池さんに投票する」っと広言しているオジサンとオバサンがいました。

 自らの投票行動に反省をしない庶民、都民は多く、彼らが山本太郎や菅直人を永田町に送り込みます。むろん、それも民意。

 しかし、言論の世界は、虚しい負け戦とわかっていても、ペンを持って戦わなければならないときがある。

 小池百合子都知事閣下批判の急先鋒となったジャーナリストの有本香氏、櫻井よしこ氏の対談《「小池劇場」は終わらない》は、閣下の振るまいが「都民ファースト」ならぬ「小池ファースト」であるかを、それぞれの事実をもって指摘していきます。そうなんだよね、と思いつつも、テレビや朝日新聞を読まない人には届かないと思うと残念でなりません。

 文芸評論家の小川榮太郎氏の《小池百合子都知事と日本共産党》はシニカルなユーモアに溢れていてニヤリとします。選挙を前にして写真集がだされ、その中身については大人の礼節としてノーコメントながら、都知事の「名言集」には口を挟まずにいられないようです。

《小池氏は名言集まで同時刊行したのである。題して『小池百合子 人を動かす100の言葉』。小池さんはカーネギーかケネディか、はたまた松下幸之助か田中角栄にでもなったのか。著者は東京都知事政務担当特別秘書とのことだが、ここまでくると公私混同、しかも露骨な選挙活動に都の職員を使役する職権濫用に該当しないのか。》

 毎度お馴染みの『蒟蒻問答』。博覧強記はもとより、時系列での記憶力の確かさに驚かされるとは失礼でしょうね。何かと言えば、前FBI長官でトランプに罷免された、のではないかと噂されるジェームズ・コミー氏。

 その立場にあるとき、トランプ大統領に正々堂々と反論することなく、退官後に証言する姿を「前川(喜平氏)と同じだとバッサリ。堤堯氏が指摘するように、大統領選挙でヒラリーが優位にたったとき、浮上していたメール問題の捜査終結を宣言し、トランプが優位になると「再調査」を宣言し、ヒラリーが激怒すると「訴追しない」と右顧左眄(うこさべん)。

 ビジネスマンあがりで、数々の放言からトランプ大統領を批判する、とは、彼の人となり、来歴からの批判は1つの評価ではあります。ならば、その評価を下したものは、コミー氏の変節を踏まえて評価を下すべきでしょうが、貧困調査官にして天下り審議官だった前川喜平氏も含めて、来歴を恣意的に評価します。

 その前川氏が文科省にいた当時、東京五輪のために建て替えが行われている国立競技場は、文科省マターだったはずが、それを仕切れるものが一人もおらず、建築費が膨れあがり計画が白紙撤回に追い込まれたことは記憶に新しい所。

 そして国土交通省の仕切りになるわけですが、そこに「怪文書」に登場する人物の名前がちらほら。すると前川喜平氏の行動原理に、「報復」の二文字がみえてくるのは、私の乱視が進んだせいではないでしょう。

 朴槿恵実妹のインタビューは、これから読みます。

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