青山繁晴氏の好評連載「澄哲録片片」は、国会議員になっての徒労感に包まれます。記者なら聞き流すことで、体力を温存できた与野党ともにの無意味な質問も、国民の負託を受けている以上、真摯に向き合わなければならず、稲田朋美防衛大臣への言葉遊びのような質問に呆れかえっています。本人が選んだ苦難とは言え、苦労が偲ばれます。
米国「ランド研究所」の報告を報告するのが古森義久氏。
米中全面戦争の可能性を検証し、それに備えよ、とは米国の話しで、我が国はいまだに「戦闘」と「戦闘行為」を国会で議論しているようです。呆れます。
巻頭の櫻井よしこ氏、百田尚樹氏のテレビ対談の妙録は、こうした日本の怠慢を指弾。百田氏のベストセラー「カエルの楽園」を引き合いに憲法改正の必要性に迫ります。
マスコミでは封殺されている「カエルの楽園」ですが、確かに当初は近所の書店でも扱いが少ないか、全くないかのどちらかでしたが、売れるは正しいが出版業界。
昨日「月刊正論」を購入しに、近所のショッピングモール内の書店で、「20万部突破」との腰巻き付きで平積みされていました。
なお、著者見本分は、地元の政治家などに「献本」し、購入した月刊正論は関係各部署に「贈呈」しています。たぶん、毎月10冊ぐらいは売り上げに貢献していることでしょうと「Hanada」の書評で正論の宣伝。
室谷克実氏「隣国のかたち」は「ヒムドゥロヨ」。力が入るという意味ですが、実際には「厄介だ」「面倒」を意味します。
そしてこれが韓国人のモノヅクリを活かされ(?)、爆裂スマホにつながる、とまでは断じませんが、古代から現代に至るまで、モノヅクリが苦手な国民性を紹介しています。
今月の「必読」は遠藤誉氏の「歴史の真相に怯える習近平」。
少し前に中国当局に拉致監禁、もとい拘束されたと伝えられた東洋学園大学教授 朱建栄氏の在米華僑、華人たちからの厳しい批判に笑います。
指摘されてなるほどと禿同となるのが、毛沢東時代は抗日戦争勝利記念日を祝っていないこと。なぜなら、毛沢東が真の敵としたのは蒋介石率いる国民党で、日本軍と闘っていたのはこの国民党だからです。
中国共産党は国共合作と手を組んだ振りをして、日本に国民党の情報を流し叩かせ弱体化させ、日本が米国に降伏した後、弱り切った国民党を排撃して中国の支配に成功しますが、その正当性に疑問が持たれるのは当然のこと。
これを、今の中国国民が知ったならどうなるか。
こうした「基礎知識」が欠けた見識を披瀝する朱建栄氏。彼を雇う東洋学園大学、大丈夫か。
■今月の月刊「Hanada」プーチン・習を侮るな!
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