カエルの楽園 百田尚樹著(@hyakutanaoki )

カエルの楽園

 単純明快にして「物語」の持つ力に感動しました。

 「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」の・・・というより「大放言」の、「沖縄の新聞は・・・」の発言主、百田尚樹氏の描き下ろし、カエルの世界を通じて、現代日本の安全保障に警鐘を鳴らします。

 ネットでは売り上げ不振を煽るパヨクを散見しますが、日販の発表ではベスト5〜6位と堅調で、内容が薄いという批判もありますが、複雑な話しを複雑なまま語るのは作文の素人。

 どう響かせ、感じさせるかに主眼を置くなら、物語はシンプルな方が良い、とわたしは考えます。童話や寓話はこの手法。

 反対に信者がいるような作家の作品は、シンプルな話しを複雑な表現と、登場人物の「心の動き」ばかりに焦点をあてるので、センテンスばかりが増えて読み応えはありますが、それは読みづらさの裏表で、心に響くというものではありません。ま、ここらは文章の好みで、福岡伸一氏の装飾過多の文章に挫折する私だからかも知れません。

 シンプルな話しなのであらすじをのべるとオチまで読めるのですが、しかし、そうだと分かっていても、そうじゃないかなぁと気がつきながらもページをめくらせてしまうのが、百田尚樹氏の持つエンタメ性でしょう。

「永遠のゼロ」でも半分ぐらいで、おおよその「オチ」が分かりましたが、それでも、というよりむしろ「そうあって欲しい」と思わせ、そうなるところが爽快なのです。

 ・・・本作の結末は爽快ではありません。「だよね」。

 SEALDs、パヨク、在日、反日マスコミ、在日米軍、中国。オールキャストのそろい踏み。

 カエルを主人公としたファンタジーならが、ラストへ向け侵略を許す指導者や、扇動者らの弄する詭弁がやたらリアルです。

 憲法9条を死守したがために民族は滅亡します。しかし、それでも生き残るものがいます。それは希望を指すのかどうか。オチは手にとって確認を。

 お子さんがいるなら必読。安全保障とは何か。その本質を理解できます。

カエルの楽園
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