東京五輪のエンブレムをトレースしてみると・・・

 東京五輪のエンブレムに「盗作疑惑」が浮上しています。デザインをした佐野研二郎氏には遠く及びませんが、会社ロゴなどデザインをしている立場から見て、あの手の幾何学模様の組み合わせ、かつシンプルな仕立ては、パクリと言うより「狙い」です。

東京五輪エンブレムトレース 東京五輪のエンブレムをイラストレーターでトレースしてみました。おおよそ3分で完成。四角と正円を配置して切り抜くだけ。

 審査する「オジサン」らの大半は芸術的素養が無く、また商業的な販促などを手がけたことがない連中を「落とす」には、意味ありげな幾何学模様、もっと有り体に行けば、デザイン画に添えられる「タイトル」と「説明」が雌雄を決するのです。

 ネットでは舛添都知事を筆頭に、関係者の「在日認定」がなされていますが、これはいつものネトウヨ反応で評価に値しませんが、デザインにある「赤丸」は、どこからどうみても「日の丸」なのに、今朝方見ていたテレビでは「アスリートの鼓動(ハート)」を表しているとのこと。

 心臓が右肩にあるとは、バイオハザードのゾンビのようですが、デザイナーの佐野研二郎氏の説明にある「昭和の東京五輪をリスペクトした(要約)」が本当なら、むしろ日の丸をそのままいれることに嫌悪感を示した人物の存在も考えられ、そこが日本の国益を望まない人である可能性はなくもありません。

 これはデザイン経験者なら、誰もが一致することですが、あの手のデザインは似かよるものです。だからパクリ、と断定することはむずかしいし、多分、違うんじゃないと。しかし、構図や配置が似ていても、批判を許さない圧倒的な説得力があれば良いだけのこと。

 それこそパクリと声を上げる、ベルギー・リエージュ劇場のロゴデザインは円のなかに収まっていますが、この円が赤丸で、他の図形が白抜きで、配置が同じだったとしても、それは「日の丸」であると主張すれば、抗議に対しても毅然と反論できたことでしょう。

スクリーンショット 2015-07-31 15.47.03パクって見ました。

 つまり、デザインとしての説得力が弱い。これがすべての原因です。東京である説明はアルファベットしかなく、赤丸は心臓で日の丸ではなく、TというよりLにも似ているどないやねんと。

 ただ、本件を通じて明らかになったのは「電通は強い」。超一流情報紙『実話 BUNKA(コアマガジン)』によると、東京五輪の仕切りは電通で、テレビ局の影の支配者であることは常識で、本件を語るテレビコメンテーターのみなの奥歯に何かがはまさっていたのは電通への配慮でしょう。

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