非自民という選択によぎる想い出

 いよいよ日曜日が投票日。大勢は決していると報道にはありますが、強すぎる自民党への警戒感は私にもないわけではありません。ただ、自由で民主的に、野放図な党内を見るに、必ずしも一方向に流れることはないことでしょう。

 一方で民主党の不愉快な面々を思い出すだけで「落選しろ」と反射的に願うわけですが、しかし、彩りとしての野党も必要と揺れ動く心で思いだしたのが「政権交代」です。我が町足立区の選挙区では12区からは青木愛氏、13区からは平山たいろう氏が、それぞれ民主党から出馬し、当選しました。公明党の太田昭宏氏は、党首ということからも「重複立候補」を辞退したので党首まで辞任して、浪人となりました。

 どちらの候補者も週刊誌にスキャンダルが報じられたのは、仮にプライベートのご愛敬として見逃したとします。そして東日本大震災が起こりました。

 被災に比べれば苦労にもなりませんが、電力不足が露呈し、日暮里・舎人ライナーは終日運転休止が決定します。このとき、地元で囁かれたのは、公明党は伝統的に国交省に強く、太田昭宏氏が当選していれば、そのルートから改善が見込めたのではないかというものです。もちろん、太田氏が当選していたからと、どうにかなったとはいいませんし、公明党の支持母体を好ましく思えません。

 しかし、公党の党首ともなれば、政治家としての「重み」が違います。国政を預かる代議士が、地元びいきをしてよいかは空論に過ぎません。細かなことなら、地元に有利な差配を求めるのが、政治の現実です。

 そのとき、国会にいた青木愛氏にそこまでを望むのは荷が重すぎたことでしょう。政治家として特筆すべきは、小沢一郎氏の忠実なる弟子というぐらいの方です。一方ので平山たいろう氏はといえば、救援物資を持って被災地入り。それ、政治家の仕事じゃないだろうと、いま調べてみると「民主党対策本部(岡田克也本部長)の指示」とありました。なにやってんだか。

 ふと「自民以外」を思い浮かべたとき、この時の悪夢を思い出すのです。とにかく自民党以外、あるいは女性だから。投票は自己責任。どうぞご自由に。しかし、小選挙区を勝ち抜いた代議士とは「地元の代表」で、それは画餅や看板ならば、いざというときに役立たずということも覚えておいてください。

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