ビットコイン狂想曲:ビットコイン信者の正体(3/8)


 ビットコインを論じるとき、通貨としての実用性で、そこには安全性が含まれ、安全性の感情的な単位として「怖れ」があります。だからイノベーションだかインベーダーだかは、技術から見た机上の空論で、それをもって好意的でない第三者を小馬鹿にする人間性が見えるイヤな奴とあえて指摘する理由はもう少しあとで。

 さらに日経新聞の電子版(紙版でも読んだ気がしますが)にあったビットコインの記事で、記者が試しに日本円 2000円で購入したビットコイン「0.026BTC」が、いつ消えるか分からないという不安を吐露する偽善的記事(俺も、不安なんだよ、実はと告白することで、読者との距離感を稼ごうとするエリートにありがちな傲慢。と読みました。多分、紙版で)に対して

“単なる記者の無理解による不安で記事を書いている。まったく呆れるとしかいいようがない。”

 この記者がマウント・ゴックスを利用していれば、不安は的中していたということです。呆れるのはどちらでしょうか。人の本性は逆境に現れ、今回の事件が発覚し、日経記者の懸念が現実になり、懸念を「無理解で呆れる」とまで侮蔑していた事への謝罪がありません。また、必至に現状を追い掛け記事を書いていますが、不正アクセスの脆弱性も含めた信用であることは一切触れません。この大石哲之のようなタイプが、ビットコインを支えてきました。

 この記事を最後まで読むと「有料セミナー」への誘導となっています。さらに「大石哲之」で検索すると「ノマド」がでてきます。また先のセミナーは「○○協会(流れ弾になるので省略)」となっていますが、公益法人格のない「任意団体」ですが、しっかり「日本」を頭につけているところに「業界ゴロ」の匂いが漂います。

 独立からの経緯を辿ると、いわゆる「コンサル屋」さんなのでしょう。藤井孝一の「週末起業」か、神田昌典の「非常識な成功法則」かその亜流の影響を受けたのかも知れませんが、手をかえ品を替え、やっていることは山師に過ぎない「コンサル屋」です。

 彼らにとって「ブーム」の先頭にのれば第一人者。実はたいしたことを言っていなくても、先行者利益は計り知れず、それを夢見て、ノマドだビットコインだと持ち上げます。

 そしてビットコイン推進派、礼賛派の代表として紹介したのは、彼らはその立場のエッセンスをよく抽出しているからです。ひとことでいえば「論理破綻」、屁理屈と断じた理由です。

 ビットコインはオープンソースソフトウェア。を意訳するこう

“プリウスはエコカーなんだ。インサイト(販売中止決定)やテスラモーターズ(電気自動車)と同じなんだ”

 つまり「環境カー」という主張において、インサイトと電気自動車、プリウスは同じ議論の場に立ちますが、販売価格やメンテナンスなどのバックアップ体勢については大きな開きがあり比較対象にすることを筋違いと呼ぶのです。

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