続「桐島ローランド 逮捕」対策編 #ネット選挙

昨日の「桐島ローランド 逮捕」の続編です。

それではこんなことをされて対抗策はあるのか? あります。

プロの業者に・・・選挙期間中に発注すると「買収罪」で検挙されます。これも改正公職選挙法をザル法とする理由です。サイバーアタックも含め回復不能なほどダメージ与えてしまえば、選挙期間中にプロの手を借りて回復することができないのです。もちろん、発注業者が形式上「無償(手弁当)」で手伝うことはあるでしょうが、またぞろグレーゾーンを増やしただけです。これは拙著を記した理由にも通じますが、素人で手に負えないのが今のネット業界です。ならばウグイス嬢や、手話通訳者同様に「専門職」として選挙費用の枠内に収めると・・・大政党のアドバンテージがなくなるので見逃されたのでしょうね。政治の世界も金持ち勝つなのです。
さて、波風立てない方法としては「反論」。今回、わたしが書いたような状況説明をブログやツイッター、フェイスブックで徹底することです。必要に応じて繰り返すのも大切です。

そしてこれは「みんなの党」に期待するものですが、しかるべき手段をとるということ。

しかるべきとはなにか。

「プロバイダ責任制限法に基づいた開示請求」

です。ネガティブキャンペーンでもアフィリエイトでも、白日の下に引きずり出すのです。

状況証拠からいって誹謗中傷狙いは明らかです。小金稼ぎだとしても検索者の興味を惹こうとしていることは明らかで、それにより中傷と同様の効果があるのは予見可能性(考えられた)があったこと・・・と、いうところを争って欲しいのです。

誹謗中傷が目的なら、事実無根の記事は論外。アフィリエイト狙いだとしても「逮捕」というキーワードを組み合わせた目的は何かをブログの執筆者に問うのです。さらに、最初の「桐島ローランド 逮捕」という噂について、何をネタ元にしたのかを問いただします。

ネタ元に関しては、事実無根が独り歩きしているのは許しがたい事態です。論拠や根拠を求めるのは自然なことです。言論弾圧ではありません。

手順としてはこうです。

1:連絡先やお問い合わせをサイトから探す:→無い場合は4へ
2:上記の確認を、回答期限を明示して行います
3:回答が納得のいくものであれば、被っている被害を伝えた上で、記事の削除か、少なくともタイトルの変更を求めます
4:プロバイダに権利侵害の申し立てをして裁定を待ちます
5:望む結論に達しない場合、裁判へ

実際にはここまで面倒なことはないでしょう。なぜなら、大半が返事をよこさないからです。また、問い合わせ先にメールアドレスがあっても、返事が返ってくることはなく、問合せフォームがあっても、そもそも見せかけだけで、メールを送れないフォームであることも珍しくありません。

まどろっこしい手続きの流れを書いたのは、一般人でも被害にあう可能性があるからです。知人や同僚がありもしない架空の悪口を、みてきたかのように匿名で書くというのは草の根BBSの頃からあるはなしで、今後はさらに増えていくことでしょう。ある日、被害者になってしまった、そのときの対策ということです。

で、政治家ならもっと簡単。選挙期間中は、先のプロバイダ責任制限法が定める経過期間が7日から2日に短縮されているので、直接プロバイダに求めれば、よりスピーディーに実現できます。ドメイン付きなら「whois」の情報から、所有者を調べることができますし、レンタルサーバ(レンサバ)を特定し、その業者に対して要求することも可能です。業者が対応するかはそれぞれの判断ですが、商標権の侵害で訴えたケースではレンサバ側の責任を認めた判例もあります。

そして今回の桐島ローランドさんの事案ではもっと簡単。

「桐島ローランド 逮捕」とするタイトルの大半に「?」をつけてニュアンスをぼかしています。訴訟を回避する狙いでしょう。ところがひとつだけ、「桐島ローランド 逮捕」とクエスチョンマーク無しで見出しにしているものがあるのです。

これを狙い撃ちします。ましてこのブログはソネットのもの。ソニーの完全子会社です。

「タイトルで個人の(名誉という)権利が侵害されている。」

と、同時にプレスに流します。ツイッターで拡散します。これで迅速に動いてくれることでしょう。まして

「はじめてのネット選挙」

自分の所のプロバイダが一番最初に、政治に胸ぐら捕まれるのは望むところではないからです。

残念ながら、桐島ローランドさんの名誉を回復することは困難でしょう。しかし、次に繋がります。「みんなの党はうるせえぞ」と。
なにかあったら迅速に噛みつくぞ。こうした取り組みにより愉快犯を遠ざけるのです。

難しいことを言っているのではありません。クライシスコントロールのひとつであり、外交において

「ちょっかいだすと火傷する」

と思わせるのは基本戦略で、政権政党を目指す公党としては当たり前の対応が求められ、「みんなの党」の政権担当能力が問われているだけのことです。

残念ながら危機感が乏しいようです。おぼっちゃまくんの集団という私の読みの正しさが証明されているようで残念です。苦労知らずのぼっちゃんは、鷹揚とマヌケの区別がつきません。

しかも・・・これは推奨しているわけではありませんが、誹謗中傷を監視していると広言しているのは自民党だけ。ついにでJ−NSCというネットボランティア団体が活動しているのも自民党だけ。

と匂わせるだけでも牽制ができ、陰謀論が好きなネット世論がなにを邪推するかは、想像できるというものです。むろん、これは桐島ローランド 逮捕とおなじ、アプローチなので奨めている訳ではありませんが、ネットを活用とする上で、ネット世論という怪しげな声の特性を把握して利用するぐらいの図太さが必要だと言うことです。

ちなみにネット世論がリアル世論を乖離する理由については、選挙後に発刊する

『食べログ化する政治〜ネット世論が間違える理由と、幼児化する政治(仮)〜』

にて詳しく述べいています。そしてネット選挙が盛り上がらなかった理由もこれ一冊で納得できます。CMです。

応援しているわけではないので、どうでも良いことですが、桐島ローランドさんの件は、実にもったいないといえます。新聞各紙の当落予想を見る限り、みんなの党自体が軽く埋没傾向にあります。

第三極の乱立と腐ったけど民主党・・・もとい、労組というバックボーンを持っていることが、予想される低投票率で有利に働くという観測もあり、反自民党の受け皿に共産党が名乗りあげての混戦模様に沈むみんなの党です。

東京選挙区では一芸タレントの躍進が取り沙汰されており、彼は当選しても、どうせ騒動を起こして国民を失望させ、選んだ都民が嘲笑される自体に陥ると睨んでいますが、そうなっても左系の血筋から議席にしがみつき(左傾化が進んだ人種は義務は忘れますが、権利は絶対に行使します)をそれを「泥臭く」などと、野田佳彦のような詭弁を弄するのでしょうが、参議院の任期6年間で約1億5千万円も奴の懐に入るかと思うとイラッとしますが、これは余談。

選挙戦終盤となれば、微力でも微風でも、微票でも欲しいところに「桐島ローランド 逮捕」です。被害者面すれば、狭小な正義感に溢れるネットの住民の心に火をつけたことでしょうにもったいないなぁと。

なにはともあれ、ネット選挙の解禁は民主義の劣化を早めるだけです。それは政治が食べログ化するから。どうせ限界を迎えているシステムだから、死期が早まるのは歓迎すべきことともいえますが、残念ながら、我が国では次の政治形態をまだ見つけていません。

もしかしたら共産党の躍進は、来たるべき共産革命への布石・・・だとしたら、日本が赤化したとき、わたしは国籍を捨てます。歴史が証明した失敗を再現するために、余命を使うなんてまっぴら御免です。前にも触れたように日本共産党については「世界文化遺産」としての価値は認めますがね。

「桐島ローランド 逮捕」事件は、事件そのものは小さなことです。しかしネットはこうした小さな物を放置することで、重大な禍根を引き起こすことがしばしばあります。ということを知らない政治家に望んでも無理があるのですが、確実に劣化の道を進むことが明らかとなった選挙戦終盤です。

■おまけにCM
完全! ネット選挙マニュアル(電子書籍)
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=B00DCIH9VU

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