法律に見捨てられた橋下徹と、今日もやっぱりバカだった古市憲寿

ぼんやりとザッピングしていると橋下徹が吠えています。なにかといえばフジテレビ『とくダネ!』にて。選択的にメディアを使う橋下氏らしいとニタニタ。例の慰安婦と性風俗の問題について。

従軍慰安婦なるものの見解に間違いはありません。ありませんが、論拠に乏しく聞きかじった知識で、センシティブな問題を語られると朝日新聞のような主張にエールを贈る形になるのでやめて欲しいものです。先の戦争で帝国陸軍がセックススレイブ=性奴隷を使っていたと海外から見られていると橋下氏。これも残念なのはおもにアメリカの議会の動きに過ぎず、それは韓国系アメリカ人の支援を受けた議員が活動し、議会が承認するというもので、はなはだ迷惑な話ではありますが、ならば議論をそこに集約した上で、占領下の日本で、セックス(ビジネス)パートナーとするために日本女性を、日本人に集めさせた進駐軍という名の米軍の非難する決議を、大阪市議会や府議会で決議すればよいだけのこと。

もっと言葉を究めれば、橋下氏が主張するレベルでの戦時下における性の問題を声高に非難するのは、歴史の浅いアメリカと、日本に対しての中国と韓国ぐらいしかありません。なぜなら、先の大戦を例に挙げるなら60年ちょっと、それは祖父母の代であり、生々しい家族史にも触れかねないからです。ベトナム戦争ならば40年で父母にまで近づきます。※成年以上という意味。ソビエトの侵略により陵辱された歴史を持つドイツではタブーとされる話題といいます。

まぁ主張を微妙に軌道修正し、論点をすり替える橋下論法も今回はさすがに旗色が悪く、米兵に性風俗を斡旋しようとする「パンパン復活論」も歯切れが悪いのは、合法的な風俗といい、アメリカにおいて風俗と言えば買春と売春を指すことを知らなかったと話しをずらしますが、橋下徹が指す風俗とは「ヌケる」もので、ヘルスやソープランドなのでしょう。しかし「発射」そのものを提供することを法律は規定していません。

弁護士の橋下氏は法律を頼ったのでしょう。すると法律がかれを突き放します。彼の指摘する風俗を「性風俗関連特殊営業」と仮定します。ここには「異性の客に接触する役務を提供する営業(あるいは類する言葉)」と規定されており、接触したことと射精の因果関係は触れていません。感度は人それぞれであり、手を握っただけで昇天し風俗とするならば、AKB48の握手会も店舗型風俗として届け出を出さなくなるとは余談。ま、これはニタニタと見逃されている部分で、余談ついでに言えば「異性」を定義したことから、同性型は同法で裁くことはできないので、賃貸物件の契約違反や諸処の条例、猥褻物陳列罪など別件で取り締まります。性の平等を叫ぶ人は、この改訂に声を上げるべきだとは余計なお世話でしょうね。

番組に話を戻せば、そこから議論が上滑りをします。そこは小倉智昭も狡い。ヘルスやソープと知りながら、周辺をぐるぐる。で、慰安婦に戻り合法違法、歴史認識とごちゃごちゃ議論するならば、こう指摘すれば橋下徹はぐうの音も出なかったことでしょう。

「だからあなたは法律違反ではないという意味において合法的に浮気に走ったのですね」

・・・ただし、小倉智昭氏もかつてラジオアナウンサーとの不倫を報じられ、藪をつつけばなにがでるかがわからない立場で、ここはスルー。

いよいよまとめに入る段階で菊川爆弾投下。アシスタントを務める菊川怜です。すばらしい。見事に論点を抑えない橋下氏への問いかけに、橋下氏がパニックになったほどです。しかし、惜しむらくはあまりにも噛み合わない問いかける菊川怜のために、橋下徹が論理的に見えてしまったことです。橋下氏からすればナイスアシストでした。

橋下氏が去った後のスタジオでの欠席裁判が秀逸。古市憲寿が今朝もいけています。顔色が悪かったなど、小倉智昭の寵愛を受けるために、見事にどうでもよい、論点も私見も挟まないければ存在理由すらいらないコメントで時間と、貴重な放送電波をドブに捨てます。この番組の不人気に拍車をかけるアシストにナイス! ところが中江有里嬢がいけません。眉間にしわを寄せ「女性の立場」で、不快感を隠さず手短にそのまま伝えたコメントは、まさに見続けた女性の不満を代弁してしまいます。バカと才女の組み合わせ・・・かろうじて、とくダネ!が保つバランス感覚かもしれません。

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