わたしの子ども達を戦場に送らないために

率直に言えば投票先に悩むというのは羨ましい限りです。
なぜなら、わたしは東京12区。

あの学会の政党の前党首の地元。当選すれば党首に返り咲くだろうあの人です。だから自民党も維新の会も人を立てません。自民党からすれば連立パートナーであり、維新の会の重要なブレーンの奥様が熱心な創価学会信者だからというのが地元の噂で流れています。

残るはもう一つの宗教団体と共産党。そして愛に生きたあの人。

票の投じようがないのです。

と、いうより、これは同じく12区のお客さんがぽつりと漏らした溜息。

「結局、幸福の科学が一番まともにみえてくるんだよね」

・・・というのが今回のテーマ。

政党乱立により争点が見えにくい・・・とマスコミは言葉を濁します。

投票先を決めていれば、今回は読み飛ばしてください。ただ、どこにいれようか迷っているかた、なにかヒントをお探しの方向けに「ミヤワキ的消去法」をご紹介します。

これは一貫して主張していることですが、国政において重要なポイントは

「国防、外交、教育」

です。
経済政策や、社会保障が大切というのは当然のことですが、しかしこれらは地域の問題と絡んでおり、じつはどこの党も矛盾だらけの政策を掲げています。

というのは経済対策は、都市部と地方、工業地帯と農村部ではまったく別の視点が必要で、社会保障もいわずもがなです。そしてどの党とはいいませんが、「地域主権」「地域主導」を唱えるなら、経済対策や社会保障を持ち出したときに自己矛盾が生じるのです。

地域が主体的に政策を決められるためのルール作りだけが国政の仕事になるからです。

実際には「財源問題」が立ちふさがります。東京はもちろん、大阪や名古屋、福岡など住民が多い都市部なら、徴収する方法はいくつもあります。では過疎の村は亡べば良いというのでしょうか。それとも

「貧乏な自治体は国が助けて、豊かな都市は好き勝手にやる」

というのは大都市の傲慢ですし、国は負担だけを押しつけられ、それでは財政再建など夢のまた夢です。

それではどうするか? これは極論ですが、役人に任せていればそれなりにそこそこ適切な施策を打てるぐらいの優秀さを、この国の官僚は持ち合わせています。

もちろん、どこかの党のように官僚批判ばかりしていれば、優秀な彼らがサボタージュを計るのは自明です。

だからはっきりいって、どこの党が政権を握っても、大差はありません。現政権は「論外」でしたが、この憲政史上最大の失敗劇を見ていた政治家なら、もう少し上手に役人とつきあうでしょうから、ここを選挙の争点とするのは、あまり意味がありません。

社会保障もおなじです。
子育てに関してはばらまきは一度始めると止めることができない・・・とは前回選挙の時に指摘した通りです。子どもがいる家庭はお金を貰い続けたいと願い、いまさら所得制限をかけることですら相当に困難で、だからこそ

「教育」

が重要なのです。

野田首相は公立高校授業料無償化の成果として、中退者が減ったと言います。それは高校が学童保育になったからに他なりません。中退者の減少を誇るなら、高校生の学力向上とセットでなければ、意味を為さないからです。

それまで家計の負担となっていたころは、賢明なご両親が決断しました。

「このバカに学費を払う意味がない」

我が子だからよく分かっていたのでしょう。ところがいまは、こう考えます。

「タダならいいか」

結果、真面目に勉強しようと学校に通う子ども授業機会を奪うこともあります。あるいは堕落へと誘惑するのです。

子ども手当も同じ。姉が亡くなり、再婚相手の男からすれば、血縁関係のない連れ子の甥を引き取りました。ところがソリが合わず、甥は家を出て、一時期児童相談所に身を寄せます。その後、高校受験のためにと、わが家で預かり、超がつくほどのバカをなんとか高校に進学させました。

中学を卒業して支給停止となるまでのあいだ、だいたい14ヶ月ほど、甥からみて義理の父親は、甥の分の子ども手当を受けとっていました。

話しが長くなるので割愛しますが、この男は話しが通じない種類の人間で、幸いにもわたしにも多少の稼ぎがあったので、子ども手当をよこせとは言いませんでしたが、奴が18万2千円を丸儲けしたかと思うと酒が苦くなります。ビールを飲んでいるのですが。

本当に必要な子どものところに届いていない事例の検証もせずに、今後も金がばらまかれるでしょう。これはどの政党でも同じです。

だからこそ「子ども手当」がどう使われるべきか、どのようにして使うかは「政策誘導」しなければならないのです。

給食費に直接いれるのもひとつの方法ですし、図書券や文具券(いまはありません)のようなクーポン券で配るのもよいでしょう。

これは経済対策とも絡んできますが、子ども手当が支給される世帯には必ず子どもがいます。あ、甥の義父のところは別として。子どもと言えばご飯を食べさせなければなりません。そこで、現金の代わりに米やミソ、地域の農産物を現物支給するのもひとつの方法です。

ウチはパン食だし、外食中心で料理を作らないから現金が良い。

という人もいるでしょうが、子ども手当は「政策」です。政府が望む方向に誘導するのが「政策」です。米飯文化を受け継ぎ、引き継ぐために、また家庭料理の文化を絶やさないため、そして農業支援と地域経済を活性化する政策とするのです。望まない世帯には拒否権を与えれば良いのです。その分、税金の出費が減ります。

といったことまで含めて「教育」です。親の「教育」という意味もあります。ただし、今回は教育に、どこもあまり中身には踏み込んでいません。

すると残るは「国防と外交」。

北朝鮮はミサイルを撃ちました。中国はついに領空侵犯をしかけてきました。海上については「警察権」で防ぐことができましたが、空を守るのは航空自衛隊しかなく、すると不測の事態がおきたときに中国は軍を出してくることになるでしょう。その隙を見てロシアもなにか仕掛けてきます。

日本は「敵国」に周囲を囲まれた希有な国です。

内政に関してはどうにかこうにか、だれがやってもそれなりになんとかなるでしょう。それこそ、現政権にやらせてもです。ところが国防と外交は違います。「国家観」がなければできない仕事です。

国家観とは「僕たち、私たちの国はこうだよ」と説明できる価値観と言って良いでしょう。

こう。のなかには歴史と文化、価値観が含まれます。

すると、まず、天皇陛下をアゴで使った人間がいる党は論外です。ましてアゴで使った理由が中国におもねるためですから、話になりません。日本は米国の妾かもしれませんが、中国の股を開くほど軽いおん・・・・コホン、失礼。

そして「脱原発」を声高に叫ぶ人は、外交センスがありません。

原発とは「核」です。技術とエネルギーを平和利用するか、軍事転用するかはカードの表と裏です。日本を仮想敵国とする中国、ロシア、そして北朝鮮は核をもっています。

と、この時点でアレルギーを起こす日本人は少なくありません。

先日、高校以来の朋友とも呼ぶべき存在の男に、この話しをすると「軍は嫌いだ」の一点張りです。酒に酔っていたせいもありますが、日教組の洗脳はそうとう深く浸透しており、軍や戦争、そして核兵器に話しが及ぶと「思考停止」する人が少なくないのです。

実際、朝日新聞とNHKをこよなく愛する義父は、いま政治の話しを嫌います。それぞれが繰り返した常識がウソだと気づき始めて、軽いパニックになっています。

これはいますぐ解けるものではありません。
しかし、軍、戦争、核兵器。この言葉を聞いたときに微かにでも嫌悪感を覚えたとしたらそれは「洗脳」です。自分の価値観を疑ってください。

わたしは戦争をすすめているのではありません。その可能性も踏まえて考えましょうねといっているのです。

食中毒をさけるには、ウィルスについての基礎知識が不可欠なように、いま流行っているノロウィルスにしても、感染してから大慌てするのではなく、あらかじめ予防と、対応策をしっておけば、被害の拡大を避けられるように、外交と国防は切り離せないもので、そこに「核」が存在するという前提で考えるのが政治のリアル。そして原発と核は同義語です。ことは「電力」が足りる、足りないという話しではないのです。

こんな書き込みをツイッターに見つけました。

「戦争とか言い出す人には絶対に票をいれない。わたしの子ども達を戦場に送らないために」

これは交通ルールを守っていれば、交通事故に遭わないという人と同じです。こういう母親が子どもを戦場に送ります。なぜなら、国際政治(外交)の現実を見ずに、絵空事を念仏のように唱える政党に票を投じるからです。

そして気がつけば、隣国の軍隊が押し寄せてきて、ママが嫌った「戦争」以外の選択肢が閉ざされているからです。

という視点に立ったときに、先の12区のお客のことばへと繋がります。

ま、とにもかくにも選挙には行きましょうね。
開票結果が「99%白票」とかなれば面白のにと願いながら。

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