それでも民主党政権に任せたいのかメディアは野党批判・・・も
とい自民党批判に精をだします。
かつてすっかり大画伯となりおおせた西原理恵子さんは自身の
脱税を漫画化した作品で、1円でも多く取り立てようとする税務署
職員に
「そんなにまでして自民党に金を渡したいのか」
と、キャラクターにいわせていました。
これに倣うなら、
「そんなにまでして民主党に権力を預けたいのか」
というより、アンチ自民で思考停止しているのが本当のところ
です。また、ながらく続いた自民党政権への「甘え」からいまだ
に卒業できず悪態をつく様は、引きこもりのニートが、スネをか
じる親や1ミリたりとも貢献していない社会に責任転嫁するのと
同じです。
で、いまトレンドの野党批判は「クイズ」です。
田中防衛大臣への質問を「クイズ」として嘲笑し、返す刀で
いまそんなことをやっている場合かというアレです。
そしてこれを繰り返し垂れ流すことで庶民は洗脳されます。
そこでわたしはこう言って洗脳を解除してあげます。
思い出してご覧なさい。
麻生太郎ちゃんが総理大臣だった頃を。
「漢字クイズ」を出したのは民主党。
いま参議院予算委員会委員長を務める石井ピン(一)さん。
当時の論調も国会でなにをやっているんだとしながらも、
これぐらいの漢字も読めないなんてとニタニタ笑っていたのは
テレビメディアの識者やアナウンサーです。
いま、自民党はなりふり構わず政権奪取に向けて動いています。
次に負ければ解党も現実となりかねません。
そして「漢字クイズ」のような「低レベル」な質問をし、
なんでも反対していた民主党が政権交代を実現したのです。
これこそそ自民党らしさの発露です。良いと思えば恥など
忘れて模倣し、取り込みます。
それこそが「クイズ作戦」です。
つまり、我が国の有権者の心を掴むには「クイズ」ぐらいが
適当で、難しい論陣を張り、高度な政治的取引をするより、
なんでも反対しているぐらいが国民の心に響くのだと自民党は
民主党とそれに投じた国民から学んだのです。
だから「クイズ作戦」であり「審議拒否」です。
・・・もちろん、ジョークですよ。現象面から捉えれば
事実の羅列に過ぎないのが悲しいところですが。
価値観の違いが甚だしい我が国国民ですが、国防が国家を
国家たらんとする最重要の課題であることが世界の価値観です。
防衛力というのは幻想にすぎず、攻撃力こそが国家を存続
させる鍵です。
攻撃力ときいて眉根を寄せれば、それは「洗脳」にすぎま
せん。わたしは「先制攻撃」をしろとはいっていません。
他国がちょっかいをだした際に反撃に用いる攻撃力であり
洒落ですまないと思わせることで、手出しを抑制、自制させ
て訪れるのが平和です。
この価値観に依って立つとき、その攻撃力を持つ
「暴力装置」
のトップに立つものの職責の重さを理解できるのです。
そしてその任に値しないものを引きずり下ろすために策を
講じるのが野党の仕事で、これは自民党が腐っていると
溜息が洩れるところですが、防衛政策について普天間、対中、
対北朝鮮、ロシアをイメージした上で論戦を交わせば、
防衛大臣どころか、政府そのものが不適格であることを白日
の下にさらすことができるのですが仕方がありません。
国民のレベルにあわせての「クイズ作戦」。
しかし、自民党支持者の中にもこうした誇りを捨てた
低レベルな議論に終始する姿を遺憾に思うものも少なくあり
ません。
イランや北朝鮮と緊張感を増す世界情勢の中で、現実を
見据えることができるのは自民党だけだからです。まして
野党の立場を利用すれば、与党時代にはできなかった大胆な
提言もできるのに、クイズに終始。
もっともヒゲの隊長こと自民党の佐藤正久参院議員によれ
ば知っていて当然のことに過ぎず、まして危険な任務にあたる
自衛隊員の安全について無知であるなど言語道断であり、
同じく自民党の小池百合子元防衛大臣によれば、より高度な
質問を用意していたが、入口の基礎問題で田中防衛大臣は
落第したということです。
大臣の任命権限は総理大臣にあります。もちろん解任する
ことも同じです。不適格者を防衛大臣に任命した時点で、
野田は一国のリーダーとしての資質は疑問符から彼にも
また不適格の烙印が押されたのです。
それも前任の「素人」のあとにまた「ド素人」を配置した
のですから弁解のしようがありません。
国防についていまひとつピンとこないかたのために
語弊上等でざっくりと語れば、
「兵隊に死んでこいという仕事」
が防衛大臣です。制度上、最高指揮権は内閣総理大臣に
ありますが、運用上のトップは専任大臣になります。
それが素人です。いや、素人が就任しても死にものぐるい
で勉強をするなり、職務遂行に命を賭す気概が見えるなら
まだ見逃すこともできますが、風邪気味だからとばっくれ
コーヒーを飲んでいるものの命令で命を懸けなければなら
ない自衛隊員が不憫でなりません。
仮に膠着した普天間問題の解決のために沖縄県に詳しい
ものや、米国と太いパイプがあるのならまだしも、
「美ら海(ちゅらうみ)水族館」
の名前すらでず、義父の因縁を考えれば米国と太いパイプ
など想像すらできません。
と、ここで、今回のオチに行く前に田中防衛大臣について。
わたしは問責などせず「放置プレイ」がベストと考えます。
もちろん、国防を考えれば1秒でも早く別の人間がつくの
が正しいことですが、菅直人の時代の防衛大臣も、原発事故
対応のための自衛隊による海水投下に際して、
「首相と私の重い決断を、統合幕僚長が判断し自ら決心した」
と責任逃れをする民主党の誰がなっても同じなら、
馬鹿と分かりやすい人間の方が国民の反省に繋がりますし、
なにより副大臣の渡辺周さんは、民主党の中ではましな人材
で、有事に際しては、大臣には食堂でコーヒーを飲んでいて
もらえば最悪の事態は避けることができるだろうと。下手に
改造人事をして、さらなる最