「便所の落書きですね」
との回答に記者は、はははと苦笑い。この記事の取材にてのこと。
もちろん、私もネットで食べているものとして、すべてのネット情報が
嘘だというつもりは毛頭ござんせんが、しかし、いわゆるCGM(懐かし
いですか? これが生み出す文化だメディアだと騒いでいたのはもう
4年前ですよ)をひとことで述べるならこのひと言に帰結するのです。
そして落書きには目を見張るモノ、クスッと笑ってしまうもの、
人生を鋭く指摘しているものもあるという含意も。
記事からはもれましたが、私が挙げた
「ツイッターで誤報が生まれる理由」
をひとつ少し紹介します。
■短文ゆえの説明不足と同時に誤読が多い
説明不足はいわずもがな。ネタ元を明記しないことは
日常茶飯事で、質問を記さずに回答することもあり、
経緯を記さずに結論だけ述べて理解しろと言うのは傲慢です。
もっともどれだけ言葉を費やしても読者が100%理解
できることなどありえませんが。
そして「誤読」です。正しくは「曲解」ですかね。
一文の中の限られたセンテンス、単語だけをとりあげて
全体を理解したつもりになっているケースが多いのです。
ちょっとまえに「マクドナルドで無料水を注文する小学生」
をツイッターで書いたところ、「無料水」だけが独り歩きして
ビックリしました。ツイートを解説する野暮は避けますが、
そこじゃないだろうと。
この曲解や読解力の低下と関係があるとみています。
するとツイッターに問題があるのではなく、日教組・・・もとい
文科省と学校の取り組みに期待するしかないのですが、
発言者の「背景」を見過ごしてリツイートし、拡散する
こともまた誤報が広まる理由のひとつです。
これは今春の「週刊ポスト 捏造騒動」もそうです。
某ジャーナリストが捏造を日常茶飯事のように答えたことが
リツイートの嵐を起こしました。仮にこの某ジャーナリストが
捏造記事を書いていたとしても、それは彼だけのことであり
その一事を持ってよくあること・・・とするのはどうでしょう?
私の知る限りにおいて当時、この某ジャーナリストが、編集部に
事実関係を確認したという事実はありません・・・が、
「拡散希望」
で拡散していく様を私はニタニタしながら眺めていました。
【Web都市伝説考(下)】ツイッターに誤報はつきものか?
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100822/its1008221801000-n1.htm