本日発売の「週刊ポスト」に、ミヤワキのインタビュー記事が
掲載されています。
今回の記事の主題は
「ソーシャルメディア」
ビジネスと関連しますのでご注意を。
これはザックリと述べれば誰もが発信でき、発信に対して
発言でき、同じく受信できるブログやツイッター、ミクシィなど
をまとめて「メディア」とする・・・祭りです。少なくとも
日本においては。
日本のネット界ではテレビの情報、ネットのニュース速報を
「ネタもと」として言説が飛び交います。マスゴミと批判しな
がら、それをネタ元にして反射的な批判がなされます。
そこに「ツイッター」が登場し、状況はより刹那的になりました。
最たる機能が「リツイート」。
誰かの意見を「転載」するもので、性善説に立てば、有益な
情報や共有すべき事実を「伝染」させていく素晴らしい機能で
しょう。ところが現実は残酷です。
「悪意」の伝染力のほうが強力なのです。
特にツイッターに実在する無形のヒエラルキー(社会的階層)
上位者、ネット著名人やジャーナリストなどいわゆる「セレブ」
の発言は検証されることなく「リツイート」され、独り歩きし
数時間後には「検証不能な情報」が「事実」として論じられます。
ある週刊誌記事について「捏造疑惑」があがったときの
ツイートを約一週間追いかけてみました。
当初は捏造と告発する情報へ懐疑的な声もありました。
仮に捏造であるならば、しかるべき手段を講じるべきで、
行き違いがあっただけではと見る向きも。ところが、ある
著名ブロガーがこれをリツイートしたことで、状況は一変します。
リツイートは誰がリツイートしたかわかるようにできるので、
「あの●●●さんが」
とこのブロガーのフォロワーがリツイートしていきます。
さらにこの「事件」をジャーナリストに「報告」する、彼の
フォロワーがいました。するとジャーナリストは「よくあること」
と回答し、今度はこれがリツイートされていきました。
ジャーナリストの発言から事実確認をした様子は見られません
が、ブロガーのリツイートが事件を拡散し、ジャーナリストが
お墨付きを与えた形で広まりました。
このころになると捏造疑惑そのものへの懐疑的な意見を
見つけるのは困難で、マスゴミ批判、あるいは個人攻撃ばかり
です。
さてここで冷静になって考えてください。
この「捏造疑惑」に「続報」はありません。
不手際、ましてや「捏造」ともなれば、他誌にとっては
「美味しいネタ」
ある意味、みな「スネに傷」を持つ身ながらも、ライバルの
スネにできた生傷に塩を塗り込む「報道魂」がそれを制止する
ことなどさせません。
ところがどこも書かないのはなぜでしょう? マスコミは
みんなお友達だから? 既得権益村の住民だから?
・・・答えはあえてだしません。しかし、他紙の失敗は
蜜の味です。
しかし、「拡散」されたリツイートにより、刻まれた歴史は
捏造となります。検証されず、論拠が無くとも。
私の記事の見出しは
「リツイート信者」たちが社会を歪める
リードは
思考停止の暴力的言説が跋扈している!
です。
そしてこれらが「ビジネスを変える」ことはありません。
冷静に述べれば「広報・広告ツール」がひとつ増えたこと。
もっとも、「ツイッターは最高!」と啓蒙している特定の
方々の「ビジネス」は変えたでしょうが。実際、
「世界を変える」
と題した書籍の最後には
「自分の世界観が変わった」
とあり、嘘ではないけどなんだかなぁという事例が
ツイッター・・・もとい、ネット業界には溢れています。
それはもう「マスゴミ」以上に。
全国、書店、コンビニ、キオスクで発売中。
週刊ポスト
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