安藤美冬と「インターネッ党」の残念感

 テレビ朝日の朝の情報バラエティー番組『グッドモーニング』で「23区で事件の多い区は」と問われた「世田谷区民」が、みなドヤ顔で

「足立区」

 と答えていましたが、警視庁が発表した2014年12月末時の刑法犯発生状況の件数で、ワーストワンは「世田谷区」で、我が町足立区は6位です。

 足立区へのレッテル貼りの首魁が佐野眞一氏。
 月刊誌『文芸春秋』に寄せた

「就学援助率42%ショック ルポ下層社会」

 で鉛筆も買えない貧困家庭があると紹介して足立区にレッテルを貼ることに成功しました。

 翌年(当時)の区長選挙に向けた革新系候補者への援護射撃という見立てもありましたが、真相は分からないとしても、足立区民としてレッテルを貼られることの、居心地の悪さは体感しています。

 先日も書店にいくと「足立区本」が出版されており、内容は「2ちゃんねる」の地域板レベルで、偏見を下敷きにした妄言だらけでよくも書けるなぁという内容でした。

 足立区侮蔑では安藤美冬を忘れてはなりません。「ノマドワーカー」を自称し、クリエイティブな仕事をしていながら、出した名刺の住所が足立区だと「もったいない」と言い垂れた人物。足立区にはクリエイティブな東京芸術大学や、別の意味でクリエイティブな東京電機大学もあります。

 昨年の家入一真氏の都知事選出場に悪乗りしたのか、

「インターネッ党」

 なるものにも参画し、2020年までに東京23区のすべてに区長選立候補者を立てるとぶちあげていましたが、具体的動きは聞こえず、今度の日曜日に投開票を迎える台東区長選挙にその影は見つかりません。

 台東区と言えば「アメ横女学院」、もとい東京スカイツリーのお膝元で、浅草寺からアメ横に上野公園と観光資源の宝庫でも、食指が動かないのでしょうか。

 それとも今年の5月17日の足立区長選挙に、総力を結集するのでしょうか。ならば、安藤美冬が絡む以上、こちらも総力を結集したネガティブキャンペーンを張ることにします。

 しかし、この安藤美冬、というか「インターネッ党」は相当残念すぎます。主張は思想信条の自由ですから、とりたててどうこう言うことはないのですが、彼らのホームページにある

「東京23区 区長選スケジュール」

 が残念すぎるのです。

 日曜日の台東区長選挙は区長の死去に伴うもので、スケジュールが変わったものですが、「インターネッ党」のサイトの予定日は

「2015.4.24」

 とあり、その日は「金曜日」です。

 我が町足立区の区長選挙も

「2015.5.15」

 でなっており同じく「金曜日」です。

 ちなみに「任期」は6月19日まで。言うまでもなく、一般的な日本の投票日は日曜日に設定されます。4月24日と5月15日が「日曜日」になるのは

「2016年」

 ですが、「統一地方選挙」に揃えた区長選挙では、ありえないスケジュールです。

 「インターネッ党」の賛同者として、本稿で取り上げる程度の有名人は、家入一真氏、堀江貴文氏、元NHKアナウンサーの堀潤氏、前田敦子がキリスト越えをしたと主張する宇野常寛氏、そして安藤美冬氏などなど。

 彼らのうちたった1人でも、カレンダーを開き、日程を確認していないということです。あるいは投票日が日曜日だと知らないのでしょう。

 家入一真氏と堀江貴文氏は「起業家・実業家」を名乗っていながら、タイムスケジュールを確認せず、ジャーナリストを名乗る堀潤氏は日程を確認せず、安藤美冬氏と宇野常寛氏はどうでもいいや。

 そんな彼らのサイトに「いいね!」が2870寄せられています。類は友を呼ぶということでしょう。その程度の政治への関心と政治知識だということです。

 もっとも、昨年の6月にはすでに暗礁に乗り上げており、

「日の出桟橋を出航した客船が天王洲アイルで座礁」

 したようなものですが、こんな泥船に名を連ねた人々が、30代を越え、大半が不惑の40代だというところに、この国の病巣を見つける思いがします。

 そしてそんな程度の人間にまで卑下される足立区とは、差別というより、むしろ誇れる気がしてきました。価値観は人それぞれで、ゴミを愛でる人に宝石の価値が分からないように。

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