田中慶秋と野田佳彦という欠落

しばらく政治ネタを遠ざけようと思っていたのは、あまりに茶番が過ぎるから。政府も与党もどうしようもなく、消去法的に自民党を批判するマスコミにも勢いがないのは、その政権を生み出した責任者のひとりという自覚が足枷となっている・・・ほど謙虚ではなく、というより混乱しているのでしょうね。

どうしてこんなにダメなのか。

と頭を抱えているのでしょう。

田中慶秋法務大臣が辞任しました。あくまで健康上の理由によるとは前任者を凌ぐペテンぶりを発揮している野田佳彦・・首相の説明です。

辞任せざろうえない理由はあきらかに暴力団とのつきあいです。

外国人からの不正献金でも本当はアウト。これは「民主党政権」になってからずっと続いていることであり、ペテン師菅直人が辞任に追い込まれた理由で、からくも逃げきったのは東日本大震災という未曾有の国難に、対応するためで、野党が見逃してあげたからです。振り返ればこれが「仇」となったわけですが。

というのは震災関連の予算や対策、原発事故も「一定の結論」がでる、すなわち今日明日に被害の拡大がおこらないと見えた状況で、「外国人献金」という原点に話を戻して、奴のクビと民主党にとどめを刺しておくべきで、この点においても谷垣前自民党総裁の責任は重かったと言えるでしょう。

話を進める前に、田中慶秋兄貴について。

説明の場にでてこない時点で、真っ黒であることは明らかです。過去の話ではありません。仲人といえば親も同然、杯を交わした親子の絆は一生ものであるのが渡世のしきたり。仮に無関係と主張しようものなら「裏切り」です。実状はともかく、体面上はもっとも忌み嫌われ、絆と同じか、それ以上に大切にする「面子」を傷つける重罪です。

政治屋は選挙に落ちればただの人です。だから議員バッチに固執するのですが、しかし、政治屋でも一般人でもヤクザの面子を潰して平然と過ごすのは困難です。もちろん、面識も縁もなければ面子も何もないのですが、仲人と言えば親も同然・・・というか、ビジネスにおけるコラボレーションも噂されており、ことは「命」の話しとなるので、大臣のイスを手放したとしても「元大臣」の肩書きは永遠に刻まれるので、どちらを選ぶかは自明です。

しかも「辞任」。公的書類においては自発的に職を去った扱いならば決して悪いものではありません。

そもそも論で、田中の兄貴(お気づきでしょうが、渡世に習っての敬称です。大臣よりもこちらを大切にされているようなので)については、就任以前から「黒い噂」があったようで、彼を指名したのが野田なわけですが、わたしはこんな穿った見方すらこの政権にはもってしまいます。

「スクープ! 田中慶秋は暴力団からの密命を請けていた」

昨年の暴対法の施行以降、しのぎが厳しくなり、さらには何人もの大物親分が検挙されています。すると法務大臣の権限を利用して「特赦」をださせるために、業界が送り込んだ「組織内議員」だったのではないか・・・もちろんジョークですよ。ただ、それぐらいなんでもアリなのが民主党政権である点は笑えません。

菅直人に政治屋としての引導を渡せなかったことは、谷垣さんの最大の失点と言えるでしょう。公民権停止にまで追い込めたかも知れなかったからです。少なくとも「説明責任」を果たすまで、奴をお遍路に逝かせてはなりませんでした。あえて誤字のまま。

その菅直人が無能であることは誰の目にも明らかでした。しかし当時の側近という野田をはじめ、不愉快な仲間達は菅直人を称賛する呻き声をあげていたので、彼らには菅直人が有能に見えたことでしょう。つまりは、野田を筆頭に、菅直人、さらにはルーピー鳩山を支えたすべての議員のレベルがそこから見えてくるということです。

震災直後の混乱から、進まぬ復興対策に菅直人降ろしが叫ばれるなか、こう主張する人がいました。

「急流で馬を乗り換えるな」

そしていま、野田降ろしの声にこういう意見があります。

「一年ごとに首相が代わるのはいかがなものか」

野田になって1年。今年度の予算は彼の編成。そして復興が進んでいるでしょうか。復興予算は彼が言うところの「シロアリ=官僚」の食い物にされていることが明らかになっています。

野田になって決まったことは

「増税と尖閣国有化」

です。火急といっていたTPPも中途半端で、突然出現した「女性宮家」についてなど、有識者のヒアリングを脇に置き、女系天皇を画策する役人の筋書き通りの結論へ導こうとする有様。

女性宮家の議論の前提は、陛下のご公務負担をすこしでも軽減するためのものであり、ならば他のご皇族にご協力を願うだけではなく、そもそも陛下のお手を煩わせるまでもなきことを、公務から外してしまえば良いだけのことです。

ご負担の軽減といいながら、内閣を二度改造し、田中の兄貴の辞任でさらにもう一度、大臣認証式で陛下のご負担を増やしているのは野田佳彦です。すっかり軽くなった大臣のイスなら、認証式は「電子メール」にしてしまえばよいのに。

復興予算の流用については蓮舫(これも敬称略。都民としてこんな奴が当選したこと。全国の皆様に深くお詫びいたします)が、あたかも責任が自民党にあるかのように発言していましたが、語る言葉は持ちません。彼女の主張はウンウンと聞いてあげます。そしてわたしはこう優しく語りかけることでしょう。

「そうだね。自民党の意見を丸呑みしてあげたんだよね。
つまり、お嬢ちゃんの手に余るなら、しばらくお休みしなさい」

言い訳すら与党の自覚がないのですから政治屋としての敬称を与える必要すらないでしょう。

そしていま野田佳彦が色目を使い始めているのが

「平成25年度予算」

つまり、もう一度予算編成をやりたいようです。

人は反省をします。安倍自民党総裁に期待する声にも聞こえる理由です。しかし、野田佳彦はすこし事情が異なります。

民主党が与党となりルーピー政権が生まれました。このときの財務副大臣は野田佳彦です。後任のペテン師のとき財務大臣に昇格します。そしていまは総理大臣です。

政権交代後、3回の予算編成の中核に彼はいたのです。そのなかでも彼が最高責任者となった今年度予算にシロアリが住んでいたのです。彼には人事能力と同様に予算編成能力もないとみるのが一般的な感覚ではないでしょうか。

そして今度が4回目です。総理大臣になってから2回目だから。
と温かく見守るのならばそれでも結構。

しかし、内閣を2回改造、すなわち人事を3回やっても、漏れ出た田中の兄貴に進まぬ復興。

ご存じでしょうか。日本には四季があることを。

東北には間もなく冬がやってきます。仮設住宅と進まぬ街の再建をせせら笑うように、雪が降り積もります。

正直に述べれば、わたしは解散しなくても良い、来年の任期切れまでこのままでも良いと考えています。国家を考えれば一日も早くという気持ちは強いのですが、このまま放っておけば、目立ちたがりで自分のことしか考えない政治屋が多い体質から、民主党は内部崩壊するからです。

以前にも指摘したように、民主党政権で4人目の総理大臣がでることでしょうし、その男(たぶん、細野)を選挙の顔にと皮算用を弾くのでしょうが、政権担当能力がなく、学習能力も乏しい彼らにはなにもできずに、うまくいけば党が消滅してくれることでしょう。

そういえば彼らの学習能力の低さは野党時代から明らかになっていたのは、年がら年中「自爆」していましたよね。たぶん、DNAに刷り込まれているのでしょう。

だからわたしは期待するのです。ルーピー鳩山に。
彼はやってくれます。期待を裏切ることはありません。

そして彼に期待するのは野田佳彦も同じで、ルーピー鳩山はいま、民主党の外交担当の最高顧問に就任しています。

彼はやってくれます。彼の信念でもある売国奴外交などで、内部崩壊の引き金を引いてくれるのではないかと、うまれてはじめて彼に期待している自分がいます。

と、想像の翼をひろげるとウキウキしてくるのですが・・・被災地を思うと怒りが込み上げてきます。

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