わが家も領土問題を抱えています。
領有権のほうが正しいでしょうか。
築四半世紀を超えていた拙宅件事務所を35年ローンで購入した
のは、来るべきハイパーインフレに備えてのことです。民主党政権
誕生前夜で、彼らの政策を実行するには輪転機をフル回転させて
お札を刷らなければ国家破綻は免れず、紙幣の価値は下がるとみて
の「現物投資」の一環でした。
土地の価格も「底値」という読みは外れ、底が抜けていまや額面
割れしている我が領土ですが、住宅ローンを組むと自動的に保険に
はいることになるので、文字通り「命がけ」で、妻に住む場所だけは
残すことはできます。
で、我が領土の北方にある小さな庭は、北面で隣接する家の南面
にあたり、彼の家にとっては南方に面したリビングとでもいうの
でしょうか。
隣家の間取りは存じませんが、引っ越して間もなくから、ひとこと
ふたことイヤミのようなことを言われて無視をしていると、ふとし
たタイミングから怒鳴り込んできて、結論を述べると、わが家にとっ
ての「北方領土」を使うなと主張します。
はじめは還暦をはるかに過ぎたであろうご婦人が大声を張り上げる
だけでしたが、つぎに不惑前後であろうご子息が参戦し、仲介する
ふりして私にこう提案します。
「あの庭はウチにくれないか(意訳、本当はもっとえげつない)」
わたしは即座に否定します。その後、このご婦人は通りかかる近所
の方を捕まえては我が方への非難を大凡2時間ほど続けていました。
その他にもこの母と子はなかなかに香ばしい主張を繰り返して
くれたのですが、ご近所の誰も仲裁に入ることなく、まぁ世の中は
そんなものでしょう。
というわけで、わが家固有の土地(住宅ローンがあるので抵当権
は設定されていますが)である「北方庭」はどうしたかといえば、
まずラティスを張り、すだれで見えなくし、しばらく後にベニヤを
張り、敵の二階から見えないようにするために、ひさしをかけると
いった「実効支配」を着々と進めると同時に、弁護士や不動産関係
者から法的対策を聞いて来るべき「有事」に備えています。
でこの母子、表面的にはご近所との関係は決して悪くなく、
わが家の方が孤立した状態となり、いわば極東アジアにおける日本
ですが、気にすることはありません。我が領土の主権を脅かすもの
またそれに同調するものとなれ合う必要性がないからです。
舎人三丁目の出来事と外交を結びつけるのはいささか乱暴である
ことは認めます。しかし、本質は同じです。
わたしは明確に拒否をした上で実効支配を強めました。
隣家はご近所世論に訴えかけましたが、正当性のない主張は
時の経過と共に相手にされなくなりました。当然です。
歴代の日本政権の失政により、韓国の竹島の実効支配は強まり
北方領土はロシア人に加え、韓国人と中国人が踏み荒らす島と
化しつつあります。遅きに失したいま、日本がやるべきことは
これです。
「冷静に怒鳴り散らす」
とくに左派系(朝日新聞人権ファンタジー系芸人)は、ここに
至り「冷静に」と繰り返します。まるで声高に叫ぶ行為が、取り
乱し知性を欠くかの如く。これは短絡というか、交渉をやった
ことがない人間の戯れ言です。
時にテーブルを叩き、恫喝寸前の言葉を吐きながら、頭のなか
では今日の昼飯を考える冷静さが交渉には不可欠で、「クール」と
形容される実力のひとつです。
特に中韓は文化的歴史的にも大声を張り上げる民族で、彼らに
対して冷静に語りかけてもこういいます。
「自信がないから声が小さい」
そういう人たちだと知ることもまた外交、交渉の基本であり
真の隣人としての付き合いの始まりです。
領土問題においてこう主張する人がいます。
「日中、日韓は経済的損失」
で、日本が損するかのように語るのですが、仮に今日、彼ら
との国交を断絶したとして、困るのはお互い様です。日本の企業
がこぞって撤退して、日本産の部品がはいらなくなれば、同品質
の確保は不可能です。
どちらが傷つくかについては分野で異なりますが、とりわけ
韓国の電機メーカーは「対日貿易赤字」が問題視されるほど
日本の部品に依存しており、彼らの誇る企業の苦戦は必至です。
そして消耗戦になれば国内の経済規模や、国民資産からみて
どちらに軍配が上がるかは自明です。
中国に関しては文化大革命や天安門をあげるまでもなく、
中国共産党のやり方は、われわれ西側陣営の想像を超えるので
難しいところです。庶民は赤貧に喘いでも、国家は豊かなまま
でいることは造作のないことですから。
ただ、本音ベースでは得策でないことはどちらにとっても
当然のことで、日本だけが損する話しではないと言うことです。
次に2年前の尖閣諸島海保撃沈作戦(失敗)で、中国人を
逮捕したときに「報復」として、日本企業の社員3人が中国
当局に拉致監禁されました。これをもって、冷静にと続けるの
は論外。
仮に今回もこんなことが続くようなら、無能ではありますが
国連にでも堂々と提訴すればよく、あるいは、邦人救出のために
「しかるべき手段を講じる。その為の憲法改正も辞さない」
と宣言し、それを実行すればすむだけのことです。敵の不法
行為に対して遵法的に対処し、違法的な恫喝されたとして、
怒ったとしても怯むことではありません。
中韓露が好き放題する背景には日本の国軍が自らの手を縛って
いるからです。
領土問題を語るときに、外交の話しがでても国防の話しに
結びつかないのが不思議です。国土防衛は警察の仕事ではなく
軍の管轄です。
もっともこうした話しあいに防衛大臣を呼ばない政府からし
て国家観がないのですから仕方ない・・・のでしょうか。
そして民主党の連中はつくづく狡いなぁと思うのは、防衛
副大臣の渡辺周まで他人事で語っていることです。今回の
中国人活動家の尖閣諸島上陸を許した海保に対して、海保が
よく頑張った的な他人事として語っていることです。
つまり現場の判断で政府の意向はないと言外にアピールして
いるのです。一事が万事ですが、一昨年の当て逃げ事件から
原発事故に至るまで、責任を丸投げして他人事として語るのが
民主党です。
いま、日本は国家存亡の危機に立つといって過言ではありま
せん。韓国世論(せろん)は、対馬も我が領土と妄言をはじめ
ています。数年前は冗談の範囲だったものが、デモの垂れ幕の
なかに「対馬」をみつけるのは容易となったのです。
そして中国の方では「沖縄」も同様です。
尖閣の次は沖縄です。
ロシアはさすがに北方領土の次に北海道と直線的には行動
しませんが、北方領土の帰属を確定させた後には、食指を
動かしてくるでしょう。一応の取り決めで「侵略戦争」は
できないことになっていますが、約束は破るためにあること
をロシアの歴史は教えてくれます。
民主党がクソだとしても、いまの時点では我が国の正拳を
・・・あ、なんだか心が表れる誤字が・・・政権を担うのは
民主党の野田と不愉快な仲間達。そしてわたしは日本国民。
民主党の起死回生へとつながり、景気対策にもなり、
周辺諸国を黙らせる政策提言です。
「武器輸出三原則の即時撤廃と
戦略的輸出品目としての産業育成」
日本の技術力を持ってすれば、世界に脅威を与える武器を
作ることも、その武器を無力化する盾を作ることも可能でし
ょう。
北朝鮮が死に体ながらも運営できるのは武器は高く売れる
からです。
低迷している経済の立て直しにももってこいです。
さらに低価格、高品質、豊富なバリエーションに、季節の
トレンド、定番品を忘れないラインナップから
「武器の世界のユニクロ」
を目指します。
若年層の失業者対策として学徒動員ならぬ
「ニート動員」
をします。自宅に引きこもりゲームをし続けている若者を
引きずり出して武器のシミュレーターのバグとり作業にあた
らせれば一石二鳥です。また、遠隔装置の移動簡易迎撃シス
テムを開発し、スマホで動くようにすれば引きこもりながら
国土防衛が可能となります。
さらに、生活保護を貰う若者は、自衛隊・・いや、国軍の
寮に寄宿させ、健康管理と同時に労働奉仕です。心身が鍛え
られ手に職をつけさせてやることで社会復帰も容易となるこ
とでしょう。
主要な顧客はモンゴル、台湾、フィリピン、ベトナム、
インドなど中韓露と敵対する国で、特に対中に腐心する国々
には「ファミリーセール価格」で売却することで国防へと
繋がります。
「武器=人殺し」と短絡的に嫌悪感を覚える人に国防も
領土も語る資格はありません。
ナイフは人を傷つけることも、身を守ることもできます。
どちらに使うかはその人次第。そして武器という特殊な
商品は「売り先」を選ぶものであり、選ばなければなりま
せん。そこから強力な外交カードにもなります。
・・・やっぱり気に入りませんか? 特に脳内のお花畑で
さえずる鳩山を指示して生まれた民主党政権ですから、
もっと平和的なもの・・・となるとこちらはどうでしょうか。
「北朝鮮との国交回復」
拉致問題解決は絶対条件ですが、指導者が替わった
タイミングは過去をすり替えるのに最適な季節です。
「過去、偉大なる将軍様をも謀った不逞の輩がいたとしても
それは不問に付す。大切なことは未来志向に日朝関係であり
まず、第一に同胞に祖国の土を踏ませてあげること。
そして彼らを架け橋とした日朝の明るい未来に期待している」
と語りかけます。続けて
「国交回復に際しては北朝鮮が南朝鮮と同等の経済発展が
実現するように最大限のヒトモノカネの協力を惜しまない」
資源開発、工業団地、最先端農業技術の移転など、具体的な
あめ玉を陳列します。
いわば南北統一の礎を作るという甘言です。
現実問題、南北統一して困るのは中韓露です。
中露にとっては緩衝地帯で、韓国からすればいまの
経済発展を捨て、ドイツが歩んだ苦難を辿る選択は現実的で
はないからです。いかがでしょうか?
結論を述べれば当該国を刺激しない「外交」などありません。
どう効果的に刺激するかが「外交」と言っても良いでしょう。
だから「冷静に」・・・とそれはまだ結構。あとは冷静に
何をするかの問題です。
しかし「刺激しない」は論外です。
いま、わたしは隣家の攻撃をまっているところ。
ときどき「刺激」しながら。ただし、この「刺激」とは
我が領土を領土として実効支配を強めているだけのことで、
隣家に文句をいわれる筋合いではありません。
そして攻撃してきたら相手が泣くまで攻撃をやめることは
ないでしょう。もちろん、法治国家の日本人ですから武力は
最後の手段として最初には使いませんが。