日本ほど敵国に囲まれている国はない

無知の防衛大臣に国民の命を預ける総理大臣という狂気を抱えた
我が日本。ルーピーが日米同盟どころか、国際協調を阻害しかねな
いイラン訪問をしたとて驚きはしません。

驚くならばこう。

「ぶん殴ってでも止めなかった政治家全員」

そして、連中を選んだわたしも含めた国民の責任です。責任の
軽重を述べるなら、民主党の外交顧問に任命した野田ドジョウ氏は
重いとしても、わたしのようなどこかの馬の骨でも、一死を持って
彼を止めることは不可能ではなかったのではないか・・・と、思い
詰めるほどなにもしない、何も考えない民主党政権にいまさらなに
をかいわんや。

もちろん、元首相にはSPがつくので、わたしが近づいた時点で
排除されますが、国会議員ならルーピーを羽交い締めにして、国会
の男子便所に閉じ込めるぐらいはできたことでしょうに。もちろん、
首相として「渡航禁止」を言い渡すことだってね。

とはいえイランの核開発は血眼になって阻止しようとしながら、
すでに核開発したであろう北朝鮮には食糧支援を申し出るアメリカ
のダブルスタンダードには眉根を寄せるのですが、しかし、同盟国
の国益のために協力をするのは、国防の根幹をアメリカにアウト
ソーシングしているので仕方がありません。

これは何度も繰り返していることですが、米軍への

「思いやり予算」

を正しく表記すると

「日本は米軍がなくなれば一瞬で滅亡する国家だということを
国民に気づかせて不安にさせないという思いやりから米軍の
みなさま、どうか駐留し続けてくださいの予算」

なのです。

軍事の難しい話しは脇に置きます。P3CがPAC3なのか
パックマンなのか、パックンマックンなのかは枝葉末節。

北朝鮮がミサイルをぶっ放します。北朝鮮的に言えば「ロケット」
であり、小泉政権風にいえば「飛翔体」。

そして我が国の国土を襲うかも知れません。これに対して、
ミサイルを打ち落とすというウルトラCでしか対応できないのが
日本です。一説によれば迎撃率80%で、それもシミュレーション
にすぎない・・・と、テレビのコメンテーターは嘆きます。そして
いつものように

「外交的努力を」

とはオカルトかファンタジーです。

昨日発売の雑誌「プレジデント」で、小泉純一郎氏の元総理秘書
官の飯島勲氏はこう指摘します。

「ミサイルと呼べば北朝鮮が態度を硬化させるのは自明(意訳)」

飛翔体なる珍妙な単語も飯島勲氏の発明と誇り、つまりは、相手
に拳の落としどころを用意してあげるのが外交だが、ミサイルと指摘
した時点で、北朝鮮は引くに引けなくなるというのです。

語弊を怖れずに言えば、ヤクザの世界で「男を下げる」とは、
面子が潰れる行為で、時に業界での死を意味します。そこでは報復
による殺人も正当化される彼ら独自の論理が存在し、一般人には
到底理解できるものではありません。北にとってもミサイルと指摘
された上で発射を止めるとは「男を下げる」に等しい行為だという
のが飯島氏の指摘で、この語弊はわたしのオリジナル。

その結論は「ズドン」と。

つまり、テレビのコメンテーターが「外交的努力」を述べながら、
「ミサイル」と繰り返すのはオカルトでなければ、学級会です。
正しい言葉と自分だけの正義感と、狭量な理解力と乏しい想像力で
論じる小学生のそれです。

また、80%の迎撃率において、残りの20%は落ちてくるかも
と危惧を述べるのはファンタジーの住民である告白です。彼らの
脳には人型ロボットに変形する可変翼をもつ戦闘機が、敵のはな
つミサイルを全弾打ち落とし、一瞬の隙にするりと本陣を目指し
た凶器の刃も、

「バリアー」

で消失させることができる・・・とは、いまどきのSFファンなら
バカにして読まないでしょう。許されるのはオタク色の濃い、
パロディー全開美少女総出演アニメぐらいです。

それがリアルの殺し合い・・・すなわち戦争です。

あまつさえ、その迎撃率ですらシミュレーションだからといって
嘆くのは論理破綻です。彼らファンタジーの住民であるテレビで
さえずる電波芸者のご本尊である

「憲法」

により戦争を禁じられており、正しくは

「シミュレーションしかできない」

のであり、さらに

「シミュレーションで済んでいて幸せだった」

と言祝ぐべきなのです。リアルに立脚しない外交論はファンタジー
でなければルーピーです。

事の本質は原発事故と同じです。いまテレビに限らず、
有識者の大半がこういいます。

「原発事故は起こらない・・・という前提が間違っていた」

そして激しく原子力政策を糾弾します。ならば少しの正しい想像力
があれば、隣国が暴発する「前提」に至ることでしょう。ところが北
がミサイルを今日明日にもぶっ放す、この刹那にさえ、北の暴発に
目をつぶってはいないでしょうか。さらにいえば、ミサイルの次は
核の小型化、すなわち核実験がまっています。

「ミサイル実験はしない・・・という前提が間違っていた」

であり

「核実験はしない・・・という前提が間違っていた」

ということを振り返るべきです。北朝鮮は初犯ではなく常習です。

そもそも・・・いいですか。いま「噂」されているのは、北朝鮮
からみて、沖縄のはるか先で、万一に備えて石垣島や宮古島の守備を
手厚くしている・・・のに、これは報道管制というか、紳士協定と
みるべきかはともかく、あまり大騒ぎしていませんが、

「首都圏にも迎撃ミサイル」

という事実が危機を雄弁に物語っています。え? まだわかりま
せん? かみ砕けばこうです。

「どこを狙っているかわからない」

東京都足立区を狙いますよといってミサイルを放つお人好しな
国はありません(お人好しがミサイルを放つかはともかく)。

だから万が一、としてもその確率のために備えるのが国防の
基本というか、リスクマネジメントの基本です。これこそ日本の
原発運転で欠けていたものです。その点、さすが我らが自衛隊です。
あ、用心棒のアメリカ様にも感謝します。

そしていみじくも英国のキャメロン首相が訪日し、ミサイル発射
が噂される明日にはいません。今日帰る予定です。彼がいる間の
暴発はないでしょうし明日はいません。

小さな日本と言いますが、南北に長い日本は「守り」でみると
とても脆いのです。北の立場に立てば、本国から一歩も出ることな
く「ポチッとな」で、北海道から沖縄まで攻撃できます。

弾道ミサイルとはそれを実現する武器です。
そしてそれを日本は「点」で受け止めるしか術がないのです。

その弾道ミサイルの驚異に晒されているのは日本だけといって
も過言ではないでしょう。弾道ミサイルは射程距離により、短中長
に分けられ、短距離ミサイルは悲しくも世界に広く分布していますが
せいぜい隣国を狙うぐらいの距離しか飛ばず、隣がもてばウチも持
つとカジュアル感覚に装備されています。

中距離になると保有率は下がり、長距離=大陸間弾道ミサイルと
なると、アメリカ、ソ連、中国・・・そして北朝鮮のテポドン2号
です。

大陸間弾道ミサイルの保有国のうち、アメリカ以外は有り体に言
えば率直に敵国属性をもっているのが日本を取り巻くリアルです。
日本ほど敵国に囲まれている国はないのです。

他国だって弾道ミサイルに狙われています。しかし、他国は
戦争という外交手段を放棄していません。だから、敵が打った瞬間
に、仮に防衛大臣がコーヒーブレイクしていても自動的に「報復」
する仕組みになっています。だから余程の覚悟がなければ人工衛星
・・・もとい、ミサイルなど撃てやしないのです。

ちなみに大陸間弾道ミサイル(ICBM)を持っていない英国で
は、原子力潜水艦にミサイルを背をわせております。これまた語弊
を怖れずに言えば、ライフルは持っていないよ、ピストルだけだよ
というようなものです。攻撃能力と報復能力を区別する概念など
なく、攻撃力と防衛力はほぼ同義で、「防衛力」だけしか論じる
ことのできない日本はまさしく「ガラパゴス」なのです。

つまり日本は戦争放棄というファンタジーによりリアルの危機を
招いているともいえます。これ、「外交」を語る上での最重要な
前提です。

韓国のメディアなどは日本の一連の防衛体制の強化という当たり
前の自衛権の強化ですら「北朝鮮を口実に武装強化」と報じている
そうです。あの国のメディアはフィルターがかかっているとはいえ、
国際感覚からみれば仮想敵国への視線としては奇抜でもなく、ここ
でも韓国との国際競争で敗北していることがみてとれます(笑)。

認めたくない未来を思い描くことを拒否するのは、人の本能に
近い部分です。しかし、それではダメだと原発にはいいます。
起こらないと思っていた事故が原発です。そしてその通りです。

さらに反原発、脱原発派は原発を永久に使うなといいます。
万が一を避けるためと上段に構えて。ならば、北朝鮮の百が一の
「暴発」を避けるためになにをしてきたでしょうか。なにを議論
しているでしょうか。

リスク管理の根本は、資金繰りでも原発事故でも北朝鮮でも
中学生のカツあげでも同じです。万が一に備えるコストと、
備えなかったことで生じる損失を天秤にかけて次善の策を講じる
ものです。最善の策は結果論に過ぎません。

ところが原発には1万分の1をもとめ、北朝鮮には「外交」とい
うファンタジー逃げ込みます。わたしは「外交」を否定しているの
ではありません。外交交渉に至る前提条件に机上の空論を並べては
外交などできるわけがないと指摘しているのです。

事故が起きないために、万が一起きたときのために、あらゆる
打てる手を打てと政府や東電、原発に注文を出すのとの同じ厳しさ
で対北朝鮮への「外交」を語るなら

「やっちゃる」

というのは充分に検討に値する手段です。

殴り返されたときに死ぬかも知れない相手に手を出すとき、
例えヤクザでさえ、武力以外の落としどころを探します。これが
「リアル」であり、万が一への不可欠な選択肢なのです。

日本が「やるならやっちゃる」と決断したときに、迎撃ではなく
ファーストストライクを選択肢に持ちます。ミサイル発射前に
基地を叩く能力を装備できれば、8割の防衛が100%になります。

もちろん、韓国も含めた潜在的敵性国家は必至で止めに入ること
でしょう。あ、アメリカもね。すると日本が国境を接する国では
台湾以外はすべてになるかもしれませんが、これもリアルです。

気楽に「外交的努力を」と語る人間ほど、原発に否定的な立場に
立ち、百億パーセントの安全を求めます。そのファンタジーがこの
国を滅ぼすまであとわずか・・・と強い危惧を抱きます。

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