ヌルっとスルーするのが民主党

消費税率アップに反対します。

だしぬけにこう書くと、街中にある日本共産党のポスターのよう
ですが、野田内閣というか民主党にその資格がないからです。

すでに昨年時点で統治の正統性が欠落しており、クビの皮一枚で
つながったのは、東日本大震災という国難への対応のためで、震災
当日、ペテン師菅直人(わたしの責任編集におけるすべて執筆活動
において彼に敬称はつけません)は、外国人献金問題で追い詰めら
れていました。そしてその後の事故対応のまずさはいわずもがなです。

消費税増税に関してはこのペテン師がもちだした「10%増税」
がありましたが、これにより・・・これだけではありませんが・・
参院選挙で大敗北したのは記憶に新しいところです。いうなれば

「ねじれ国会」

を生み出した元凶です。つまり、野党時代の民主党の言葉を借り
れば

「民意はノーを突きつけた」

といったところでしょうか。

古い証文を持ち出すなというほど古くない話です。

それでは日本の財政再建はどうするのだ! という声はもっとも
な話しですが、この増税議論はドジョウ野田が言うように、

「税と社会保障の一体改革」

で財政再建に絡みはしますが、本質の議論がなされていないのも
わたしが反対とする理由のひとつです。

そして以前指摘したように、消費税による財政再建を目指すなら
25%以上にしなければ目に見える効果はありません。一連の
増税議論をみていて

「消費税を10%に」

なのでしょうが

「消費税を10%上げる」

と、つまりは税率15%にすると時々錯覚することがあります。
問題を正しく把握していれば、8%だ10%だという議論は
まやかしというしかありません。

いまという時間は父祖より渡されたバトンであり、いずれ児孫に
受け渡すもの。わが家には子供がいないので、後は野となれ山となれ
とは思いません。民主党的に

「子供は社会が育てる」

などと吐き気を催すことは考えてもいませんが、受け渡された
バトンは血縁ではなく「日本国」という枠組みで捉えてのことです。
「世界」ではなく「日本」です。中国人は中国人のバトンを、
パキスタン人はパキスタン人のバトンを受け継ぐものと考えます。

だから、子ども達にツケを残さないように財政再建をどうにか
しなければという主張自体には賛成です。議論は多いに結構、
その上で次回の衆院選挙の争点とするべきとも考えます。

わたしが増税反対するもっともな理由はこう。

「なぜ、いまなのか。なぜ野田がやるのか」

繰り返し指摘しているように、野田内閣の存在が許された理由は

「東日本大震災からの復旧、復興のため」

です。それがために

「選挙をしないで首相を替えるな」

と野党時代に自民党政権を批判した自らの言葉への裏切りを
国民は見逃したのです。最初のルーピーはあまりにもルーピーで
ペテン師とは気づかずに詐欺師に政権を預けたものの、やっぱり
政権交代はまだ早かったと国民が気がつき始めた矢先の震災で

「仕方なく」

見逃したのがペテン師であり、それを支えた野田・・・首相
なのです。これも皆さん、すっかり忘れていますが、野田は、
コホン、野田首相と不愉快な仲間達の多くが、ペテン師の仲間
だったのですよ。

過去のことだけで増税反対ではありません。

民主党が1月に発表し、オフィシャルサイトからPDFを
ダウンロードできる「社会保障・税一体改革素案」をみて
その思いを強くします。

と、ここで告白します。というか協力を呼びかけます。

全50ページのうち半分の25ページで挫折しました。
「素案」ゆえかもしれませんが、多くが「検討」で、
「検討」とは「結論」ではなく、仮定を前提に結論を
導き出すほど暇な時間はわたしにはなかったのです。

また、具体的に数字が盛り込まれているのは「ばらまき」で、
未来にツケを廻さないための「増税」のはずが、蛇口を
全開にしたまま「節水」を呼びかけているすがたに呆れて
言葉をなくします。

ぜひ、そうでない、この素案に従い増税をすれば、
解決へとつながる・・・という箇所があれば、教えてください。

■民主党ホームページ
「社会保障・税一体改革素案」
(2012年1月6日 政府・与党社会保障改革本部決定)
http://www.dpj.or.jp/download/5732.pdf

例えば70〜75才の医療費自己負担は2割なのですが、
1割を「予算措置」として国庫が負担しています。高齢化社会
により増大する医療費を抑制するために、負担できる高齢者に
は負担して貰うというのなら筋が通るのですが、これについて

「平成24年度は予算措置を継続するが、平成25年度以降の
取り扱いは平成25年度の予算編成過程で検討する」

と、先送りしています。

一事が万事というか、先送り以外に目立つのは

「見直し」と「検討」

で、具体策がないまま、消費税だけ具体的にあげようという
のです。

まだまだ指摘したい箇所は山盛りなのですが、年度末という
こともあり時間がなく、先に進みます。

東電の値上げが波紋を呼んでいます。
ちょいちょいテレビに登場するお隣の川口市には新郷工業団地
をはじめ東電の値上げが死活問題となる企業がたくさんあります。

事実上、独占企業の値上げは公取委の仕事・・・ではありません。

これなども原発事故による「賠償」が絡む「復興事業」の
ひとつです。それが、いち民間企業の横暴と話しがすげ替えられ
ています。

枝野のク・・大臣が、東電への資本注入をめぐり、経営権にまで
言及しました。いわく「金を出すから口も出す」とは当然です。

はい、ならば「東電の値上げ」についても口を出すのも

「経済産業大臣の仕事」

ではないでしょうか。ましてや大株主になるのなら。

言葉を選ばずにいうなら、東電がクソ会社ならば、そのクソを
正すのが所轄官庁の仕事であり、同時に株主責任です。

この「責任」の部分をヌルっとスルーするのが民主党の
不愉快な連中の特徴で、わたしが「唾棄」する理由です。

全国の原発の再稼働についても同じです。

「停止は政府が命令し、再稼働と事故と賠償責任は電力会社に」

電力会社の立場に立てば

「どないやねん」

という言葉しか浮かんできません。

もちろんこれも「復旧・復興事業」の重要な政治案件です。

原発ついでにいえば、これもありました。

「地球温暖化ガス25%削減」

世界にはルーピーの発言だからという言い訳は通じません。

脱原発も結構です。ならば、まずこの国際公約を撤回する
ことも復興にむけた大切な仕事です。

こんな簡単な、しかし大切な仕事を放置したまま増税に
ひた走るのがドジョウの実像です。

いまやらなければならないこと。の優先順位をはき違えて
いるのです。

いずれ必要になるからと、積立貯金の額を上積みしながら
贅沢な生活を続け、サラ金から金を借り続けているような
ものです。

復興だけではありません。

「田中眞紀子のダンナになる以外の才能が欠落した男」

と揶揄される田中直紀氏が防衛大臣に任命されたのは
今年の1月。素人から無能へのバトンタッチ。

しかし、いま日本にとってもっとも危険な国である
北朝鮮の体制に変化が訪れたのは昨年の12月。

いつ「冒険的行動」にでるかわからない状況で、無能を
国防大臣に据え、いま北朝鮮はミサイルの発射準備してい
ます。

ひらたくいえば「舐められている」のです。

中国の問題をあげればキリがなく、ロシアに名実共に
皇帝が生まれました。隣接する3カ国が敵意をもつ国は
いま日本ぐらいでしょうか。

その危機を生み出しているのが「民主党の外交政策」です。

にも関わらずいまも中国に尻尾を振っています。
増税議論かまびすしい最中、民主党幹部連中が、次期
中国皇帝の習近平国家副主席に尻尾を振り、恭順を示して
いました。ルーピーもいったようです。

イランの問題もそうですが・・・まぁここまでとしておき
ます。

つまり、存在理由である東日本大震災からの復旧・復興を
おざなりにし、外交の無策により危機に直面しているなか、

「増税」

だけに走る姿に、生理的なおぞましさを見つけるのです。

簡単にいえばこう。

「なんか、勘違いしてない? 野田っち」

経済政策、産業振興もあわせて議論しなければ増税・・・
はできても「増税後」の日本社会の姿は見えず、これは
もちろん原発の再稼働問題とも密接に絡みます。ところが
議論は増税だけ。

それでは子や孫にうけわたすバトンがツケどころか、

「日本凋落」

になりかねず、妄想が過ぎるのでしょうが、ルーピー
からペテン師へ、そして野田首相で完結する

「日本国崩壊序曲」

にみえ、増税に反対なのです。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください