その優しさが菅直人を生み出した

 もうなにをやっても(笑)が自動付与される脳内システムを構築
した私にとっては、どぜう首相(笑)でしかなく、野田新総理が
「保守」と呼ばれるのも、もちろん「保守(笑)」でしかありません。

 と、いうより、何度目か前の民主党代表選挙に出馬しなかった時
以来、野田よしひこ氏を私は政治屋と認定し、評価にはすべて(笑)
をつけております。

 もちろん、落語の世界では真打ち昇進や名跡を継いだあとに大化
けする芸人もおり、今回の「三代目民主党総理大臣」襲名によって、
野田師匠が名人になる可能性もなくもないのですが、いかんせん
私は先の代表選により彼の評価を決定した理由は生き様に通じます。

「戦うべき時に戦わない男の、どんな言い訳も信じるな」

 選挙だから勝たなければならない・・・で、勝てそうもない時に
は出馬しない・・・と、2002年の代表選落選が堪えたとしても
菅直人がいうのなら「そうですね」と感情を込めずにいうでしょう
が、「保守」を標榜するものがとるべき姿勢ではなく、私が野田氏
の保守に(笑)をつけるのは、彼の行動に保守の矜持を見つけられ
ないからです。

 その代表例が「堀江メール自爆事件」。

 故人につき当事者の名前は控えますが、怪文書レベルのメールを
証拠として当時の与党、自民党を追い込もうとした例の騒動です。

 このときの国対委員長が野田新首相。役職は引責辞任しますが、
ゴーサインを出したのなら、なにがどうあっても故人を守らなければ
兵隊は命がけで戦えません。ところが守りませんでした。そんな男が
国民を守るとは思えません。

 結果的に一人の命を奪ったこのときの「反省」から、学んだと
いうのならそれに期待したいところですが、組閣人事からそうは
みえません。

 昭和の自民党を見るような「派閥均衡人事」です。
 これをマスコミは「党内融和」と持ち上げているのもおぞましい
話しですが、マスコミについては最後にまとめて。

 日教組のドンと名高い「輿石東」を重用したところに保守(笑)
が現れています。日本の伝統文化を破壊し、蹂躙した日教組の
人間を重用する時点で、野田保守とは、

「民主党の伝統文化を守るための政治」

 にすぎないということです。ほかにも内閣には左翼がいっぱい。

 野田新首相にはなにひとつ期待できない。というのが私の結論。

 これはマスコミが絶賛し、世論(せろん)が持ち上げた組閣に
現れています。と、いうより、端的に述べれば

「党内融和・・・を目指せば思想信条が錯綜する」

 のが民主党だからです。極左から中道右派、親小沢から怨小沢
までが同居するのが民主党で、それぞれの派閥に均衡した人事を
すれば、まとまるわけがないことは、いままでの民主党の歴史が
証明しています。

 そして左翼の・・・日本の左翼系政治屋の質が悪いのは、
政治闘争と学級会を混同していることです。かつて日本の左翼も
命がけだった時代があり、というより、世界はいまでも右も左も
政治は命がけですが、護憲派に代表されるように、武器を持たな
ければ敵が攻めてこないといったキチガイじみた主張を昼日中か
酒も飲まずにはずかしげもなく語れるのは学級会だけです。

 その延長で「主義主張」を「立場」を振り返らずに発言します。

 日本の左翼系政治家(中道左派もおなじ)はこう考えている
節があるのです。

「わたしは私、ひとりの市民として発言できる自由があり、
 思想信条は立場も役職も越える」

 ・・・国旗国歌を指導するという職責を忘れて、思想信条と
いった政治活動を厭わない日教組の活動家と同じです。

 小宮山洋子が「タバコ700円」とぶち上げたのも同じ。
 菅直人の「脱原発」もそうです。
 輿石東の「教育の政治的中立はあり得ない」ももちろん。

 野田新首相が本当に「保守」ならば、私的な思いを越える
思想や信条があることを知っているはずです。平たく言えば

「公への奉仕」

 これは前大臣から引き継ぎですが、

「死刑執行をしない法務大臣」

 なども、公の精神の前に私的信条を優先させており、これ
を現時点で野放し似ている野田氏から(笑)が外せません。

 という野田総理を持ち上げている「マスゴミ」が本日の
主題。

 とある(というかあまりに多くてどのテレビ局のなんという
解説者か忘れました)電波芸者がいいます。

「・・・とにかく、米国のように3ヶ月ぐらいは仕事ぷりを
 見守ってあげないといけない」

 要するに批判を控えて見守りましょうという優しい台詞。
 でもこれは大間違い、というか論理のすり替え、詐欺師の
口上です。

 これは米国において共和党から民主党といった「政権交代」
がおこったときの「ハネムーン」のことで、今回の野田政権
は民主党内の「たらい回し」。

 自民党政権時代に批判していたことで、特に批判にめげずに
任期をまっとうした小泉内閣後は、その意趣返しか批判は
イジメレベルに達し、安倍内閣から箸の上げ下げ、人格攻撃
までしたのはマスゴミです。

 もちろん、マスコミは政治を批判するのが仕事で間違いで
はありません。間違いは、いまの民主党に優しすぎる報道です。

 野田首相が外国人から政治献金をうけていたことについても
こんな意見もあります

「そんな昔のこと」

 と、断った上で、まず仕事をさせなければというのは筋が
通っているようで過保護すぎます。だって、民主党の政権の
党是ともいえるのが

「外国人参政権」

 の成就で、今回の内閣にも多数の信奉者がいます。
 つまり、国益を損なう利益誘導の可能性もあるからこそ、
問題なのです。それはそれ、これはこれで切り離せる問題では
ないのです。

 さらに今回の西日本の台風被害で「対策本部」の設置が
遅れたことと、組閣人事という権力ゲームは無縁ではなく、
これが「自民党政権時代」なら、批判の対象になっていた
ことは間違いありません・・・が、優しい。

 そしてその優しさが菅直人を生み出したことを忘れています。

 いま、本当に民主党を応援するなら厳しい叱咤こそが、
彼らを助けます。菅直人末期に比べて高い支持率と、それを
応援するマスゴミが何を生み出すか、

「平家 民主党」

 の復活で、さらに質が悪いのは、民主党の政治屋の大半が

「次はない」

 と思っていることで、すると思想信条に従って、なんでも
押し通す「焦土化作戦」にでる可能性が否定できません。

 それは退陣が決まった菅直人が飲み歩いていたように。
 と、いうのは菅直人の飲み代は誰が払ったのでしょうか。

 官房機密費・・・でないなら、そう発表すべきでしょうと
突っ込まないマスゴミが民主党に政権とらせ、暴走させていること
を忘れてはなりません。もちろん「世論(せろん)」もね。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください