島田紳助氏側からの情報しかない

 全く別のお笑いネタを用意していたのですが、衝撃のニュースに
触れないわけにはまいりません。

 そう、引退です。ショックです。残念です。最近とくに注目して
いただけに言葉がありません。

 しかし、普通の中学生になりたいというのであれば止めるのは
残酷すぎます。厳しい芸能界・・・え? 誰のことかって?

 いやだなぁ、サキです。おはガール メープルのサキちゃん。

 日本全国で通じないネタなので補足しておきますと、おはガール
とはテレビ東京の朝の子供向け番組「おはスタ」のマスコット
ガールズグループで、1〜2年でメンバーが総入れ替えとなり、
いまはフジテレビアナウンサーとなった平井理央さんもかつて
所属しており、最近では昼ドラの主演を務める小島藤子さん、
そしてセクシー女優(いつからこう呼ぶようになったんでしょうか)
七色あん(現:乃々果花)さんも爽やかな笑顔を振りまいていました。

 また、この当時、会社員として殺人的労働環境にいたので、
放送をみていないのですがベッキーや蒼井優も所属していたとは
ウィキペディア情報。ベッキーの「ポケモンイングリッシュ」は
見ていたんですがね。

 日本全国で通じないかも知れないのはネット局が少ないため。

 そして代替わりごとにグループ名がつけられ現在は「メープル」。

 シオリ、エリカ、そしてサキの3人です。でした。

 サキとはモーニング娘。などが加盟するハロープロジェクトの
「スマイレージ」所属の小川紗季さんと同一人物です。

 まだ14才。早い芸能界からの引退ですが、ハロープロジェクト
からはかつて紺野あさ美という前例もあるので、アナウンサーと
してブラウン管、もとい液晶画面に復帰するのでしょうか。

 商売柄広いレンジで情報収集が欠かせず、しかし、子供のいない
わが家では、低年齢層の情報不足が常態化するため、おはスタで
子供向けおもちゃ(の、宣伝番組といっても過言ではない)について
大づかみするために視聴しているのですが、おもに中学生の
おはガールたちの「成長」を見届けており、途中での「卒業」が
残念だなぁと。

 え? サキではない・・・失礼しました。島田紳助さんの件ですね。

 現時点で記者会見の情報しかありませんが、ひとことでいえば
「見事」。

 理由は「島田紳助氏側からの情報しか語られていない」

 つまり、言ったもの勝ち。

 例えば紳助氏の語るA氏、B氏について来歴は語られていません。
 個人情報云々とありますが、一般論で考えて、街角に多数いる
「チンピラ」ではなく、大物であることは間違いないでしょう。

 暴力団として著名な人間なら、「アサヒ芸能」や「週刊実話」
で実名報道されています。個人情報保護は当てはまりません。

 また、個人名は避けたとしても、大まかなプロフィールを語ら
ないことには事情説明にはなりません。逆に「チンピラ」程度なら
問題にならず、記者会見で紳助氏自身も繰り返したように、

「お世話」

 ができるわけがないのです。ぽっとでのタレントではなく、
レギュラー番組を何本も持つ大物タレントなのですから。

 ということを鑑みれば、A氏、B氏としたことは、個人情報保護
というより、保身とみるべきでしょう。紳助氏というだけではなく
所属事務所にとっての。

 だって、この一般人と認識していたというA氏が

「××組企業舎弟の●●興行 代表取締役」

 で、B氏が

「広域指定暴力団 △△組 若頭」

 として、すべてを語れば、視聴者の受ける印象は厳ついものに
なるからです。

 記者会見の冒頭でタレントを引退するので、何でも話すと前置き
しながら、実は「核心」について見事にはぐらかしています。

 その前置きも見事。以下、引用。

「やめるわけですから、守るべきものはないので、すべて正直に
 しゃべろうと思っています。ただ、個人名は出さないようにと
 言われましたので、言える範囲の中ですべて、正直に話したい」

 「すべて」といった直後に「範囲」を限定しています。

 結局、はぐらかしているんだろう・・・という突っ込みもある
でしょうが、大人の世界は全てを披瀝すれば誉められるというもの
ではありません。

 一方、不都合なことに口を閉ざすだけでは、信用は溶解し、
不信というがれきだけが積み上げられ、再建を困難とします。

 今後、「続報」がでれば旗色もかわりますが、現時点で、
紳助氏が「ふつうの人」として暮らしていくにも、将来復帰した
としても、あるいは「政界進出」するにしても、

「すべてを正直に語ったという印象」

 はマイナスになりません。

 他にも暴力団と接点が生まれたきっかけの

「自分では解決できないこと」

 についての中身を語っていませんよね。

 繰り返しになりますが、紳助氏側からの情報しか公開されて
おらず、所属事務所「吉本興業」としての調査結果の公表による、
正確性の担保がなされていない会見だったということ。そして
上場企業である「吉本興業」が「稼ぎ頭」である島田紳助氏の
引退を飲んだ(会見によれば、事務所としては契約解除をちら
つかせ、紳助氏が引退を申し出た)ことは株主に説明する責任が
あり、引き留めるより認める方が「経済合理性」があったことは
あきらかです。

 ただ、著名人と暴力団との接点は普通にあり、グレーゾーン
まで含めると線引きするのは不可能と断言しましょう。著名人
としたのは芸能人だけではないからです。

 そして現時点における情報だけで評価するなら、メールをした
り、挨拶程度の会話を交わしているだけならば、引退するほどの
ことではなく、そこにもっと深い闇があるとみるのが妥当なとこ
ろですが、積極的に踏み込みたがらないメディアもまた、闇社会
との接点があったりなかったり。

 そもそも論でいえば「ヤクザ」という単語が流通しているのが
日常に溶け込んでいる証左です。

 ちなみに、今朝の新聞各紙の一面で島田紳助氏にニュースバ
リューで破れたのが、民主党次期代表の本命、前原誠司氏の出馬。

 メディアの選択が、そのままイコールではありませんが、
国民にそっぽを向かれていることに気がつかないような政党や
政治家こそ「引退」すべきでしょうね。

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