宇宙は何でできているのか

 私にはじめて10円ハゲができたのは小学校6年生の頃。

きっかけは「宇宙はどこまであるのか」。

ビッグバンにより生まれた宇宙は極限まで達した時に、収縮へと
転じると当時は考えられており、極みに達した時、人もチョロQも
点に帰ってしまう・・・というのは論理的に理解しました。

すると次に湧き上がった疑問は

「死後の世界とは? 輪廻とは? 神とは?」

一神教の方に投げかけると激怒されそうですが、神道と仏教の
ゴーヤチャンプル状態の日本人的宗教観から、漠然と死後の世界が
あり、輪廻もあり、神も仏も悪魔もゲゲゲの鬼太郎もいるだろうと
信じていた小学生にとって、ふたつの理論は噛み合いませんでした。

つまり、ビッグバン以前、そして大収縮以後の世界に「人」が
存在しないのであれば「死」とは永遠の停止を意味し、すべては
無に帰する存在でしかない・・・てなことを考えいるウチに
不眠症になり10円ハゲとなり、ハゲを見つけて女子にもてないと
反省して、ハゲは改善へと向かうわけですが、また、ハゲができ
そうな本を手に取ってしまいました。

「宇宙は何でできているのか」

平易な文体で、高度で複雑な箇所は「知らなくていい」と言い切る
ところが素敵です。そう、学者の書籍の問題点は、本論に微少な
影響しか与えない各論であっても、すべてを論じようとする真面目さに
あります。

まぁいい加減。良い加減という表記が正しいでしょう。

宇宙には暗黒物質があり、4次元も存在する。そして素粒子をつき
つめることで宇宙の果てを知ろうとする試みは、手塚治虫先生の

「火の鳥」

で、極ミクロの世界と極マクロの世界を主人公に見せるシーンと
重なります。

そして永遠の定義に考えが及ぶと10円ハゲの出番です。

本書に永遠の定義はでてきませんし、宇宙は収縮しないという
発見もあったそうですが、私たちの銀河がアンドロメダ
銀河とぶつかる日・・・と、考えると、ねぇ。

■宇宙は何でできているのか
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=434498188X
 

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