セブンイレブンの罠2

 セブンイレブン社長の鈴木敏文さんはすっかりカリスマ経営者と
なり、彼の言葉をあがめ奉る報道ばかりが溢れかえります。

そこで鈴木敏文さんの言葉を紹介しましょう。

「報道はありのままではなく、内向きの編集が行われることもある」

これは「鈴木敏文の本当のようなウソを見抜く(プレジデント社)」
の一説です。この本の帯には「希代の名経営者」とあります。

まぁ私も「楽天市場がなくなる日」を執筆中に経験したこと
ですが、現役経営者の公開資料で失点を探すのは不可能に近く
出版物の多くが「礼賛」ものです。単純に考えればわかる話で
本人も周囲も、広報がもちろん取材を受けてくれないのです。

それに対するには地味な取材しかありません。

じっくりと丁寧に取材をすすめ、希代の・・・そう、正しく
名経営者の「商法」に迫ります。商法とはビジネスモデルと
いいかえても良いでしょう、あるいは罠。

例えばこんな有名な鈴木語録があります。

「廃棄ロスより機会ロス」

廃棄ロスとは消費期限切れのことで、これにより生まれる
損失よりも機会ロス、これは来店した客が品切れにより購入
できなかったロスのほうを怖れよということです。つまり、
品切れになるぐらいなら余って廃棄する方がいいと。

これには首をひねっていたのですが、セブンイレブンの罠を
読み納得。この廃棄分までセブンイレブンはFCオーナーに
買わせているのですから。つまりは捨てても売れても儲かるの
だから多く買わせるという商法です。

さらに「ドミナント」についても、セブンイレブンのこれを
調べた時に戦略的だと評価していたことも反省しています。
なぜなら「直営店」ではないからです。

ドミナントとはエリアを絞り集中出店することで、地域で
の優位性を高める営業戦略ですが、各FCオーナーは独立採算
となっており近隣に

「同じ看板を掲げる敵」

が出店してはたまったものではありません。
利用する客からすれば「同じセブンイレブン」ですから。

そして・・・「鈴木敏文商法」の裏側では

「四生五殺」

という言葉があるとベテランオーナーは告白します。

四〇〇〇万円までは借金を膨らませて働かせる。
五〇〇〇万円までいっちゃうと自殺するから(それ以上は
させない)。

希代の名経営者の希の字が鬼にみえてきます。

■セブンイレブンの罠
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4906605621

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