平山たいろう氏のポスターから高校の学童保育化が見えてくる

 この国に足りないものはなんでしょうか。
この国で余っているものは何でしょうか。
この国がいま本当に望むものは何でしょうか。

選挙とはこの問いに私たちが答える時間です。
少なくとも今度の衆議院選挙は任期満了か準じる時間を経ての
回答となりますので。

前々から用意していたネタを執筆していたら、ウイグルでの弾圧
があり、あれは日本の近未来と啓蒙しようかと呟きながら近所を
散歩していると、

「民主党13区総支部長平山たいろう」

氏のポスターを見てやはり先に日本国について取り上げなければと
こちらについて。

東京13区の総支部長であるそうな平山たいろう氏は我が町、
足立区と縁もゆかりもないのですが、これは民主党では珍しいこと
ではないのでそういうものだと傍観していました。いや、

「消去法的自民党支持」

を打ち出している以上、個人攻撃に思われてもイヤなのであえて
触れなかったという方が正しいでしょう。

弊社の取引先には熱心な民主党支持者がおり、彼に関する
生情報も耳にしているのですが、だからといってぺらぺらと語るの
は如何なものかと、さらには彼のホームページのしょぼさを
鼻で笑っても触れなかったのは些末だと考えたからです。

平山たいろう氏の経歴にIT社長を見つけるのですが、その
ホームページはムーバブルタイプ(ブログシステムの名称、個人
利用なら無料)をそのまま設置しただけの簡単というか、なにも
手を加えていないもので、これには民主党支持者もあきれ顔でした。

いまはそれなりのものが設置され、過去はなかったこととなりま
したが、選挙のための地盤作りが忙しかったとしても経歴と若さが
かえって足を引っ張るお粗末なものでした。そのお粗末さゆえに
触れなかったというのもあります。

で、今回。平山たいろう氏について触れるのは、そのポスターに
あった箇条書きです。平山たいろう氏云々というよりは

「民主党」

と掲げてあるのでいいかなぁと。

「子育て支援」

を主題としてポスターには平山たいろう氏と元タレントの
蓮舫さんが並び演説会の告知があります。その隣にはこうあります。

民主党だと年間62万円の収入増。
1:毎月、2万6000円の子育て支援を行います。

これで進学のための貯金が不要になります。
2:公立高校を無償化し、高等教育(大学、専門学校)を望む
全ての子ども達に無利子の奨学金を貸し出します。

スーパーの卵、牛乳、豚肉など確実に安くなります。
3:高速道路を原則無料化することで、物流費用を下げ、
物価を下げ、毎日の家計を助けます。

これは2週後ぐらいに公開される原稿に書いているのですが、
箇条書きなどに句点(。)をいれるのは学校だけのルールといって
も過言ではなく、ここにも

「日教組思想を政策に反映させようとする民主党」

の影を見る思いですが、本旨はそこではありません。

天下国家、日本国を担う、その為に子育て支援も大切でしょう。

いいですか? しかしです。

私がこのポスター憤り、平山たいろう氏の名前を挙げたのは
次の理由によります。

「金の話しかでてこない」

自民党を積極的に応援する理由も、擁護する材料もほとんど
なく、民主党が政権をとることあるだろうと思い、じっくりと

「次期政権(仮)」

のポスターを見ると金の話ばかりです。いささか古いギャグで
今の気持ちを表現するならこうです。

「がっかりだよ」

しかも論点がずれているというか現実を知らないところに
恐怖すら覚えます。

1は最後につっこむとして、2の高校無料化から

「思想」

が見えてきません。
ともすればあの組合の「雇用確保」かと穿ってしまうほどです。

理由は

「高校いってなにするの、なにをさせたいの」

がないからです。もっと率直に言いますね。

「思想のない高校の無料化とは15才からの学童保育になる」

ということ。勉強したい子供を物心両面から応援することは
結構なことですが、勉強はそこそこに就職もしたくない子供の
費用まで税金で面倒見る必要があるのでしょうか。また、
こういうことは考えられないでしょうか。

「中退、再入学繰り返しても無料」

永遠に自分探しを高校ででき費用は税金です。
さらにこんなことも可能です。
高校に在籍して各種学割サービスだけ享受しても無料。

もちろん、細部を詰めることで規制をかけることは可能です。

が、しかし。民主党に残された時間は最大でも3ヶ月ほどです。

続いて「3」の高速道路を無料化すれば物価が下がる。

知人の物流関係者にこの話をすると吐き捨てるようにいいました。

「な、わけない」

温厚な方ですが怒りを露わにしてのことです。

物流コストにおける高速道路代は4〜5%という数字もありますが
荷主の厳しい要求から高速道路を使っていない物流会社も多く、すると
高速道路が無料になったからとって削減できるコストはすでにないと
いうことです。

高速無料によりドライバーの待遇改善が期待されますが、高速無料で
物流移動コストが圧縮されることがさらなる過剰サービスを荷主が
期待するであろう危惧はいまの延長線上に普通に見える景色です。
分かりやすく言えばこうです。

「高速無料なんだからさ、その分の出荷時間を遅くしても届け先に
早く着くよね」

荷主の横暴ですが、それを支えるのは

「安くて良いもを過剰に欲しがる消費者」

です。ここら辺は政治と構造的に似ています。

物流業界人なら「悪質な夢物語」だと誰もが知っていることを
「子育て」と絡めて吹聴しています。また、再度デフレに突入しつつ
ある中、さらに物価を下げるのは経済音痴以前です。これは次に
まとめますが「目先」だけのこと。

そしてお待たせしました。

「毎月、2万6000円の子育て支援」

いや正しくは支援ではなく支援金支給でしょう。
不労所得が子供ひとり頭の勘定ではいってくるのです。

100円のハンバーガーを大量に買い込んで、3食与え続ければ
1日300円×30日でも9000円。差し引き、17000円の
儲けです。

「そんな食事じゃ病気になる」

でしょうね。その為にこのポスターにはありませんが、

「子供の医療費完全無料化」

という案も民主党にはあります。これで入院でもしてくれれば
ハンバーガー代もいらないのですから丸儲けです。

もちろんこれは最悪の最悪で「ちゃんと」した親御さんもいる
でしょうし、そちらの方が多数派かも知れません。

しかし、こんな事実からやはり私は首をかしげてしまうのです。

この7月から「自転車の三人乗り走行」が認められるようにな
りました。原則禁止が子育て世代の母親などなどの大反対に押さ
れて道理がひっこんかたちです。

子育てが大変。子供を残して買い物に行けない。などなど、
以前にも触れましたので重ねませんが、100歩譲ってそれに
頷いたとしましょう。

そして法律を動かしました。ただし書きが尽きました。

「三人乗り自転車に限る」

認められた自転車に限り三人乗りOKということです。

するとどうでしょう。こんな意見もでています。

「三人乗り自転車は高い」

う〜ん。一般の自転車1万円から買えるご時世に三人乗り自転車は
5万円弱からで確かに割高ではあります。

でも子供の安全のために・・・。

で、目先の話。

いやいや5万円が高いですって。馬鹿をいっちゃいけませんよ
その為に麻生太郎ちゃんがくれたじゃないですか。

「定額給付金」

子供ふたりなら4万円、それに自分の分1万2千円を足せば
5万2千円ですよ。子供のためを思い、子供のために支給された
定額給付金をどうしてそこに使わなかったのでしょうか。

他に使う予定があったのでしょうか。それとも貯蓄? 本稿は
それを責める目的ではありません。

「現金支給」

とは目先に振り回され、その目先は必ずしも子供幸せに結びつか
ないという指摘です。

平山たいろう氏はこのポスターで

「もうすぐ4人目が」

とご子息の誕生を予言しています。仮に民主党政権実現の暁には
彼は

26000円×4人=104000円、年間124万8千円

貰えるんですね。

この国に足りないものはなんでしょうか。
この国で余っているものは何でしょうか。
この国がいま本当に望むものは何でしょうか。

それはお金だけの話ではありません。
そして甘やかせばその分だけ甘える人たちが・・・この国では
余っているようにみえます。

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