まるで携帯電話の料金プラン

 あけましておめでとうございます。
今年もお付き合いいただければ幸いです。

弊社の年賀状にはこう記してあります。

「新規ご相談は1月13日より」

対外的には昨年12月27日より休みとしていましたので、
17連休のニューイヤーズバケーションというところでしょうか。

その舞台裏をこっそりお見せします。

◆12月27〜29日
ウェブ担当者フォーラム新年第一号にピッタリのネタが浮かび、
急遽差し替え原稿を書き下ろしながら、事務所の模様替えと掃除。
同時に放置してあったサイトなどの整理

◆12月30日
おせち料理づくりのため完全オフ

◆12月31日
請求書用のコラムなどの書き下ろしで半ドン
年越し前後の更新(プログラム処理の確認)

◆1月1日
除夜の鐘と共に管理サイトの正常動作を確認
朝一番で「スタミナ苑」がテレビに出るとのことで、サーバ
負担を軽減するための修正作業

◆1月2日
親戚が集まり完全オフ

◆1月3日
請求書発行、帳簿管理・税務処理の確認

◆1月4日
一応オフ(但し、たまっていた資料書籍を3冊読了)

で月曜日から原稿書いたり打ち合わせをして、昨年10月で
連載終了したムトウマーケティングサポートさんでの今月末から
また駄文を寄稿することが決定しました。

今週も「休み」と言い張り、自分自身で信じ込もうとしていま
すが、年中無休に近いのは職業柄と諦めていますし、執筆活動は
お声がかかる間が「華」だと感謝しております。

年初に当たり苦労話を自慢しているワケではありません。
私の美学は「花形満(昭和バージョン)」、努力や苦労を見せ
たくはありません。

そこをあえて公開したのは新年号のテーマによります。

「考えようよ」

このメルマガは隠れたところから大所高所を語るのではなく
無名時代から実名で発表しつづけているのは市民の目線から
「それっておかしくない?」と問題提起して考えるきっかけと
なることを目指しているもので、その根源を見つめ直す年に
なる平成21年へのメッセージでもります。

そしてこれが「考えようよ」のきっかけとして用意したお題です。

「もっと働こうよ」

昨年来取り上げてきた派遣や日雇いではありません。

我が町、足立区の公立小学校は今日まで冬休みで、明日から
学校が始まります。「2学期制」の採用により、1月8日は
「後期の途中」で3学期の始まりではなく、初日から全開バリ
バリで授業があり、この点は2年ほど前に指摘したと記憶して
いますが、休み明けの小学生がフル回転で学習できると望む方
が無茶な話であり、休み中に「塾」で暖機運転している生徒と
の学力格差が広まるのは自明です。

明日から授業があり明後日もあり、明明後日(しあさって、
3日後)は週休二日の土曜日となりそのままハッピーマンデー
へと突入して3連休です。

平たくいえば二日通学して三日休みます。
翌週は四日通って二日休みです。

二人の小学生をもつ愚妹はいいます。

「休み過ぎじゃない?」

エコノミックアニマルと罵られても勤勉さがウリで、昭和の
子供はこう教わったものです。

「資源の乏しい日本では人が資源」

亡父はこうもいいました。

「××人どもが遊んでいるときに日本人はじっと我慢して
コツコツ働き戦後復興した」

亡父の言葉をそのまま記すとさすがの私も躊躇われますので
伏せ字とし、意訳してお届けしていますが、我慢や勤勉さを
繰り返し説かれ育ったものです。

バブル以降、潮目が変わった気がします。

「働き過ぎの日本人は休まなければならない」

バブルのピーク1989年(平成元年)とするなら、そこから
ちょうど20年が過ぎます。明日からは21年目です。そして
今こう思います。

「日本人は休みすぎていないだろうか」

石油がとれ安価で大量に耕作できる土地に恵まれているわけで
はありません。日本の繁栄は地道な努力の末に得た果実・・・あ、
ここで国防などは棚上げにしておきます議論が煩雑になるので・
・・・です。その果実が、手入れを怠り昼寝をしている間に腐り
始めているとしたら。

いたずらに恐怖を煽るつもりはありませんが、1月4日の
産経新聞に気になる記事を発見しました。

1)
イタリアは7日
日本は15日

2)
イタリアは3回
日本は5回

3)
イタリアは0回
日本は2回

さてなんでしょうか?
答え、国民の祝日の数です。1は年間の祝日数でダブルスコアの
圧勝で、2は3連休、3は「5連休」の回数です。

3連休と5連休は「土曜日」を含めてのことですから、中小零細
は縁遠くても公立学校ではこのままです。

塩野七生さんの「ローマ人の物語」によれば、勤勉だったローマ
人とは別の民族という今のノンビリでおおらかでナマケモノな
イタリア人よりも日本には祝日が多いのです。

こうなった理由(法律)は4点です。

1:週休二日(週40時間労働制)
2:ハッピーマンデー
3:オセロ休日
4:繰り越し休日

働き過ぎ、働かせすぎは問題です。そこでガイドラインとしての
40時間労働は良いとしましょう。

次のハッピーマンデーにより月曜日に休みが多くなり、それまで
月曜日、火曜日定休としていた業界は迷惑を被り、レジャー産業の
振興も振るった話は耳にしません。産業に悪影響をもたらしても
好影響はまったくこの足立の街角では聞こえてはきません。

次の「オセロ休日」は私の命名で、休みと休みの間は休みとなる
というボードゲーム「オセロ」のように休みに挟まれると平日が
休みとなる珍妙な法律で、元来は

「5月3日と5日に挟まれた4日も休みにしちゃえ法」

だったものが、由来である5月4日が「みどりの日」として
単独祝日に昇格したものですから廃止すべきものが生き残りました。

最後の「くりこし」はまるで携帯電話の料金プランです。

祝日と休日が重なったら繰り越せるというもので、今年は

「5月3日が日曜日だから振り替えで4日、でも4日はもう
みどりの日で5日はこどもの日で祝日。
じゃぁくりこしで6日も休み」

というもの。どう思います?

9月も土曜日も含めた5連休がありますが、これは

「ハッピーマンデーの敬老の日と秋分の日の間が平日だけど
挟まれたからひっくり返って国民の休日」

となります。どう思います?

私見を述べればひとことです。

「とちくるっている」

この経済状況に休みばかりが増えていきます。

しかし、私の知る限りでエリートや有名企業に勤める人間で
40時間労働の人をこの20年間みたことがありませんし、
休日出勤は日常で、有給休暇は病欠以外とったことがない人も
珍しくありません。

これも格差を助長しているというのは暴論でしょうか。

私は独立して・・・いやする前から休みと仕事の境界線がな
くなり、今に至ります。冒頭でプライベートを晒したのはこれが
理由です。

増え続ける祝日が愚民化政策に映るのです。

そしてあなたに質問です。

選挙の時に

「国民の祝日を減らします」

を公約に掲げた政党、立候補者に投票しますか?

公立学校も含めた週休二日制、ハッピーマンデー、オセロに
くりこし。

例えばダム造りなどの「公共事業」は、一度走り出したら止ま
らないとされ、最近では非難の対象にあげられます。

国民に優しいようでもダメにしている法律はないでしょうか。

政治屋さんとお役人様に自浄能力はわずかです。
それも喉元過ぎれば瞬時に歴史から消しますので期待できません。

はっきりいいましょう。
政治は国民を映す鏡です。
政治が三流なのは国民が三流だからです。

そこに立って考えてみませんか。本当に必要なものは何か、
それほどまでに祝日が「今の日本」に欠かせないのかということを。

そして私たちがまず二流となるのです。
自ずと政治もランクアップします。

今年はいよいよ「選挙年」です。
だからこそ「考えようよ」と。

とはいえ、仕事ばかりしていると思うのも楽しくないので、今週は
半ドンとなっています。仕事は午前中までとして午後は

「趣味で原稿を書いている」

と言い聞かせながら。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください