環境問題はなぜウソがまかり通るのか3

 涙がこぼれました。

「あとがき」も終わったその次のページの写真にです。

ここに著者がシリーズ3作、引いては幻冬舎など何冊も手がけて
いる理由と情熱が浮かんで見え、嬉しくなったからです。そして
著者の武田先生自らシリーズ最後と記している本作の表紙とも
繋がりました。

いわゆる「エコ」や「環境」の不安扇情本と一線を画す、いや
まったく別のアプローチから

「正しく環境問題に取り組むことでつかめる未来」

を提起し続けているのだと。

これはメルマガやブログで指摘しているように「識者」という
のは大嘘つきか、極度の「ご都合的健忘症」という病の患者で、
とにかく一方から一方に煽ります。株式市場でも巨人軍評論家で
も経済でもロハスでも同じ病にかかります。

複眼的なアプローチはなく「感情」で科学を語ります。
または自分の「立場」に有利な発言に労を惜しまず、その光景を
20世紀の日本では「我田引水」と呼び、恥じたのですが、恥の
文化は旧世紀の慣習と忘れ去れてしまったかのようです。

IT界のご都合主義を拙著「Web2.0が殺すもの」で指摘
したのも、昭和に育った私にとって「恥」を放置することも又
同罪という思いからです。

本書は是非、手に取り読み、考え欲しい一冊です。

異論反論があっても結構です。しかし、私が「エセエコ女優」
や「インチキエコミュージシャン(地球に優しく女性に優しく
ない系)」に懐疑的な理由をご理解いただけることでしょう。

一部、紹介します。

「都市のヒートアイランド現象と地球温暖化を混同してはいけない」

第1章のタイトルです。端的に言えば「観測地点」による
平均の偏りです。そしてずばっと指摘します。

「東京の人が暑くなったと感じるのは当たり前」

平均気温は上がったのはエアコンからはき出される「熱風」
だけではなく、風の通り道、江戸市中に縦横に駆けめぐって
いた「河(水路)」がなくなったことなど、複合的な理由が
あるが、ならば「都市環境」の問題であり、東京一つをもって
「環境問題」とするのはおかしいのではないかという指摘です。
(ミヤワキ要約)

私は東京23区に済んでいますが「ノーエアコン」で熱中症
にかかることもなく過ごしています。これは足立区という田舎
だけではなく、毛長川と見沼代親水公園を流れる水路という
「水の道」に挟まれ「風の道」が生まれやすい建物にいること
が理由で、決して我慢強いわけではありません。

それと「地球温暖化」は善か悪か。
ツバルの例をとりあげて「イカン」というのは簡単ですが、
あれが地球温暖化による海面上昇なのか、それとも「地盤沈下」
によるものなかを冷静に検証する必要があり、さらには、
ロシアやカナダの寒冷地は「エコ」の人たちが言う温暖化が
本当に起これば、万年凍土が溶け

「耕作面積が増える」

のです。我が日本でも北海道の納沙布岬あたりでお米が
作れるようになれば食物自給率が上がります。

「そういう人間中心の考えが」

と目くじらを立てるのは筋違い。
恐竜の時代はもっと暖かい地球で暮らしていたのですから。
どの生物を基準とするかで「快適な温度」は異なり、ならば
芋虫の気持ちを理解できない人間が人間中心となって何が
悪いの? というのが私の立場。だからといって傍若無人に
振る舞っていいとは思っていないのでノーエアコン。猛暑日でも。

そして常々、疑問に思っていたのですが、石油などの化石
燃料を燃やして発生する二酸化炭素が地球温暖化の元凶の
ような主張に本書はある種の答えを与えてくれます。

本書の主張と一部重なりますが、私はこう考えていました。

「恐竜も地球が生み出したもので、その変化したものが
石油や石炭(こちらは樹木)であるならば、それを燃やして
地球に悪いということが本当に起こるのか? ならば
すべての生物は燃やしてはならないのか? だったら、
火山活動や自然発火による山火事は地球史上では起こらな
かったのか。さらに燃焼を酸化とみるならば・・・」

と。

東京では今、ビニールは「燃やすゴミ」となりました。
本書のシリーズが与えた影響は少ないと。

■環境問題はなぜウソがまかり通るのか3
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4862483321
 

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