使い切れないんだけど・・・くれるっていうから

商売で最も大切なものは何でしょうか?
信用? 資本? ブランド?

どれも2番目以降でまず最初の一歩は「お客さん」です。

信用はモチロン大切ですが、信用はお客さんがくださる評価です
し、資本がなければお客さんから「前払い」してもらってから仕入
れるビジネスモデルを考えればよいのです。

ブランドがあっても上手くいかないことは軽井沢に林立した
タレントショップや代官山にオープンした宮沢りえさんの自分ブラ
ンドが今ではネット検索でもその痕跡が見つからないことでも証明
されているのではないでしょうか。確かダイヤモンド○○といった
ような、愚妹がファンで代官山までグッズを買いにいかされたことが。

とある税理士だか会計士だか中小企業診断士だったか忘れました
が、資本が大切だとか、帳面を付けることだとか、借り入れだとか
色々いいますが、お客さんがいなければ何も始まらないのです。

とってもシンプルで究極的な商売の「真理」です。

資格を持っている方はちゃんと勉強され、テストを通っていらっ
しゃるご立派な方々ですが、時におかしなことをいうので注意が
必要です。

ある区役所に入り浸っている中小企業診断士は若手起業家の
勉強会でこういいました。

「信用保証協会はヤクザより恐い。金を借りるなら親戚から」

またむかしむかしある税理士からDMの相談を受けました。
以前にもチャレンジしたことがあるというので何通だしたか訪ね
ると「30通」と。

この税理士のホームページには

「営業改善、経営改革ならご相談ください」

とあります。

お考えは自由ですが、親戚からの借金は夜逃げのための担保に
残しておくのが上策で、真っ当に暮らしていてヤクザより恐い合法
組織は税務署ぐらいです。

それに税務署も信用保証協会も命までは持っていきませんし、返
済義務のない親族に押し掛けはしませんが、非合法組織にはどこから
回収してもお金だと考えます。

DMはどれだけ低く見積もっても100通からがスタートライン
だとこの税理士に教えてあげると絶句し、その後DMをだしたと一度も
聞いたことがありません。

大メディアの方々は優秀な成績で学業を修め、既得権益の中枢に
もぐり込んだ時点で「あがり」と余生を謳歌しているのでしょうが、
とにかくきれい事をまきらちかしたがります。

大学教授はいわずもがなです。
多くの「教授」は学校という特殊空間以外での生活を知りません。
たまに外にでても「先生」と呼ばれ、相応に処されます。

一方、税理士でも会計士でも中小企業診断士でも大メディアの
社員様でも大学教授でもない卑しい商人は飯を食うための原則に
則って常に行動します。私もその一人。

「客集め」は食べていくために欠かせません。
そしてもっとも難しいものです。

ホリエモン氏が八面六臂の活躍を面白がられていた時代、また
負けじとエスタブリッシュメント三木谷氏も日に影に企業買収を
繰り返していました。

その時のちょっとした流行言葉が「時間を買う」です。
企業買収によって相手が培ってきた時間を買うというものです。

後にあんなことがばれちゃって四面楚歌となったホリエモン氏の
買収は技術系の会社を買ったりもしましたが、エスタブリッシュメ
ントで銀行上がりのビジネスパーソンである三木谷氏のお買い物は
哲学に裏打ちされたかのようにシンプルでした。

「顧客名簿をもつ会社」

です。
旅の窓口も証券会社もインフォシークも会員をすでに抱えている
企業ばかりです。

つまり商売の「真理」です。

昨日お買い物をしたIP電話の「フュージョンコミュニケーションズ」
も顧客名簿を持っています。

顧客名簿を持てばあとはそこに何を流すかで、私の私見では

「楽天市場出店者専用フュージョンホットライン」

なるもので、出店者の相談相手であるECコンサルタントへの相談を
フュージョン経由でおこなった場合、特別枠でお受けしますよとい
う謳い文句で出店者に契約を迫るのではないかと。
従来の回線は今まで以上に「混雑」させて。

裏側がばれれば「優越敵地位の乱用」となり独禁法違反ですがね。

脱線ついでですが、IP電話会社をいまさら買うぐらいなら、
ケーブルテレビ&通信の

「ジュピーターテレコム(J:COM)」

の買収に乗りだした方がTBSより良かったと思うのですが。

さて、話しを戻します。
顧客名簿はそれだけで金になります。

個人情報の流出云々ではなく、すでにお客さんとのコミュニケー
ションが成立していれば、ゼロからものを売るより売りやすいのです。

ここまで前置きです。久々の本領発揮の長さでスイマセン。

「コムスンの介護事業にワタミも参入」

介護は人と人が接する商売で、単純にものを売るようにはいかない
難しさがあります。

そして折口会長がプライベートジェットを餌に芸能人を口説いて
いるその時も、現場ではおじいちゃんの背中を流し、おばあちゃんの
車椅子を押しているヘルパーさんは笑顔で接しています。

末端での・・・いや「介護ビジネス」の最前線の現場で信頼関係が
成立している巨大な「名簿」があればビジネスは成功したも同然です。

もっとも難しい「集客」が終わっているのです。

ましてや「コムスンの悪評」は折口さんがすべて引き受けてくれ
ました。

介護が苦手ならエキスパートを連れてくる。

ビジネスは主催者がすべてのエキスパートになる必要はなく、
不得手な分野だと理解すれば、得意な人間を引っ張ってくればよい
のです。

事業者は経済原理に基づいて動いているのです。

儲かると思えば参入して、儲からなければ参入しない。
介護事業に相次いで参入。

ごくごく当たり前の経済活動なのです。

こういうと

「しかし、介護保険という私達のお金や税金が使われている」

という声が挙がるのですが、経済原理に完全に委ねさえすれば
必ず自浄作用が働きます。悪さをしていれば同業者ならある程度は
解るものです。
競争相手の不正を温かい目で見守る民間企業なんてありません。

今一番恐いのは民間介護に規制が入りお上の管轄下に置かれるこ
とです。

医療費の悪質な不正まがいの請求が横行しています。今でも。

地元竹の塚のとある場所。
雑居ビルの1階にとある接骨院が開業しました。

お年寄りの話を聞いてくれるという評判から、院内はシルバーセ
ンターの様相を呈するありさまで、ここが巣鴨かと勘違いさせる
程の平均年齢の高さを誇っていました。

開業して2年ほど。接骨院には一枚の張り紙が。

「移転しました」

移転先の前を通ると立派な「医療ビル」ができあがっています。
でてくるお年寄りはいつもぱんぱんに膨れ上がった薬や湿布の
詰まった袋をもっています。

あるおばあちゃんはいいます。

「使い切れないんだけど・・・くれるっていうから」

シップも医療費。保険がおります。

お上が規制をすると抜け道を悪用する人がでてきます。
介護が厚生労働省の天下り先にならないか。

目下の心配事です。

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