地方議員に見る政治が腐る理由

今回はGW特別号。
前号の「区議へのメール」特別編です。

足立区が生んだ26才の区議、逸見圭二さんより返信が来ました。
当日にまずウェブ担当者から連絡が入り、その後、ご本人から
メールを頂きました。このフットワークの軽さは評価します。

顧客サービスという視点に立てば、当然ですが、この当然が
できない政治関連、行政関連は実に多いので。

これは26才で議員さんになられた方の公約を見て、ミヤワキが
メールにて質問を投げかけたものです。

前号を読み飛ばした方のために再掲します。

∇前号より_________________________

足立区では学校選択制が始まり、希望する中学校へ学区を越えて
通うことができるのですが、人気の高い学校は抽選となってしまい
ます。

この場合、「旧学区(地元の生徒)」が優先され、余る分を
希望者で抽選するといった具合です。

彼はこれに対して、

「真の学校選択制」

として、旧学区も一切合際なくして自由に学校を選べるように
しようと掲げて当選されました。

∇おわり__________________________

私が送ったのは

「抽選に外れた結果、目の前の学校や、父母が通った学校に
通えなくなる事態がおきることをどのように考えているか」

という質問。
これに対して・・・全部掲載しようかと思ったのですが、
「政策」についてのみとさせていただきます。

∇逸見圭二区議よりの返信__________________

<挨拶部分省略>

さて、「真の学校選択制」という政策についてですが、

現在は学区域がなくなったはずが、希望する学校が定数オーバー
になった場合に限り以前の学区域という観念があらわれ、従来の学
区域外から希望した方のみが抽選の対象となります。真の学校選択
の自由とするならば、従来の学区域の内外にかかわらずに全員での
抽選をすべきであると考えています。

宮脇様のおっしゃる様に目の前の学校に通えなくなるという事態
も起こりえますが、公平という観点から私は「真の学校選択制」と
いう政策を掲げさせていただきました。

今後ともご意見、ご指摘などありましたらご連絡ください。

∇おわり__________________________

・・・正直、私は彼とのやり取りで「年を重ねたんだなぁ」と
実感しました。

今の私は臆面もなく建前論を口にする若さはありません。
そして、欲しくもありません。

それに人間様のやることで真の公平なんてあり得ないことも知っ
ています。

が、誠実に対応した彼の姿勢は評価しております。
実はこの後、もう少しだけやり取りしてそれも原稿にまとめた
のですが、当人のいない環境で取り上げるのはちょっと「公平」
でない気がしますので、これは「非公開版」にて。

私のメールには署名を入れているので、ちょっとクリックすれば
どこの誰兵衛であるかは分かるのですが、やり取りの中からそれ
は感じられなかったので、メルマガやブログで公開し、それが
意にそぐわない形だった場合には彼に反論の機会がないのがやはり
「公平」ではないかと。

もちろん、ミヤワキ流の公平さでしかありませんがね。

ま、頑張って欲しいものです。

実はこの企画、こういう政治参加もあるということから紹介しま
した。

自分のブログで「政策論」を語っても、プロが見に来ることは殆
どありません。皆無に近いのじゃないでしょうか。

「アルファブロガー」の中には、的確な「批評」や「分析」をして
いる方もいますが、プロは評論家を怖れません。

って、いうか怖れていたら仕事になりません。
しかし、直接の声はどこかで相手の心に影響を与えることができ
ます。

よい反響か悪い反響かはともかく。
だからブログで書くようにメールを出してみてください。
その瞬間から評論家という傍観者から一歩踏み出します。

統一地方選が終わって「ホッ」としている今だからこそ、議員の
本性を引き出すチャンスだったりするのです。

ゴールデンウィーク、どこにもでかけない暇つぶしに、地元議員
のホームページをチェックしてみるのも面白いですよ。

見事に油断していますから。

そして、ここからは余談編。
どうして私が逸見さんにメールを送ったか。

地方議会議員でおおよそ年収1000万円。
私が26才で年収1000万円になったら人生狂っていただろう
なぁとつくづく思います。

そのころの私はようやく「自分が何者でもないただの馬鹿」と気
がつき「夢見る少年」から「ちったぁましな男」になろうとがむ
しゃらだった時代です。

覚えていませんが、多分税込み年収300万ちょっとだった
ような。

議員は先生と呼ばれ、私は見習い新兵。

それから干支が一回りして

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

となりました。
以前、都知事選と同時に行われた都議会議員補欠選挙を取り上
げた際に

「最年少で足立区議になった立候補者」

の落選を伝えましたが、彼は私の一学年上となり、自民党で
区議を三期勤め、自民党から推薦がもらえずに党を離れて、
無所属で出馬し落選しました。

25才で年収8桁となり、37才で野望にチャレンジ。

・・・分かる気がします。
実家は会社経営というバックボーンを見ればより深く。

ろくに社会経験も積まずに、急激に金回りが良くなりまわりが
ちやほやしてくれる。

狂わない方が・・・と、考え「若い」彼に苦言を呈したくなった
のでした。

ステップを踏み、実力を積み上げ、そしてつかんだ年収なら
それが20才でも正当な報酬だと思います。

しかし、選挙という一発勝負で年収8桁。
政治が腐る理由を垣間見た気がします。

腐らせないためには「小うるさい大人」の存在が大切ではないで
しょうか。

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