世界的に仕事をしているボクチンに都知事ができないわけがない

論外の論がまかり通っている。

このことに気がついたときに、目から鱗がボロボロっと落ちたの
を感じてしまいました。

「論外」とはお話にならない意見や、主張のことですが、ちょっと
拡大解釈して

「部外者の論」

という意味で「論外の論」としております。

その最たるものが

「テレビコメンテーター」

というお仕事で、芸能無関係者が映画を語り、グラビアアイドルが
企業責任を問いかけるといった具合にです。

昭和の頃からありましたが、「にぎやかし」程度でしかなく、
上っ面のことをいおうものなら

「タレント風情が」

と叩かれました。
今、こんな事を言うと「差別だ」などとと逆に叩かれます。

芸能が高い低いということではありません。

企業経営者などの経済人や学者が、たしなみとして芸術論すら
持っていないと、今度は

「いなかもの」

と足下を見られたものです。
補足するのも馬鹿らしいのですが、「いなかもの」も「足元を
見る」も言葉狩りの対象となりつつあります。

※いなかものとは、情報伝達手段の少なかった時代、文化が都に
集中しており、文化という教養を知らぬという意味でした。だから
「田舎在住」でも、「教養」を持っていた人は尊敬されたもので
す。地域ではなく「不勉強」をあざ笑っていたのです。

どっちがどうというワケではなく、「分相応」というものが
あったということです。

この「分」は生まれ持った身分も含まれますが、後天的に身に
つけたもののことです。

世界的建築デザイナー「黒川紀章」さんが都知事選に出馬され
るとのことです。

黒川さんはいいます。

「世界的に仕事をしているボクチンに都知事ができないわけがない」

論外です。あなたの「世界的権威」は建築の世界の話し。

政治屋さんのそれではありません。

まして、投票日当日はおフランスのおパリにいるというから、
イヤミもビックリです。シェー。

六本木に作る意味が全く理解できないバブリーな美術館の
デザイナー様がどんな政治をするのでしょうか。

美術館にあるイスのふざけた値段を聞くと、足立区民の生活
実態をしっているとはとうてい思えません。

一都民として調子づいた建築屋風情に

「調子くれんてんじゃねぇよ」

と怒り、そして同情をします。

自分の評価された世界(建築)が全ての「世界」で通用する
価値観だという錯覚を起こし、さらにはそれを誰も注意せず、
注意できない人間ばかりとなった孤独な人間の哀れさをそこに
みるからです。

悲劇を加速させるのは本人が哀れさに気がついていないことです。

東京五輪のメインスタジアムが安藤忠夫さんになったことへ
の当てこすりだとしたら、あまりにも失うものが大きすぎると
涙を隠さずにはいられません。

政治未経験の世界的建築デザイナー72歳のご乱心。
年齢で線引きするつもりはありませんが、勉強もしたことが
ない時点で

「論外」

なのです。

この「論外」はミクロな世界でも起こります。

とある地方団体の偉いさんのご子息が、女優さんと結婚して
離婚された渋谷で働いている社長の会社に勤めているといいます。

20代で部長職という優秀なご子息だそうです。

「IT関係の相談」はこのご子息に意見を聞いてみると自慢げ
に語ります。

・・・あの会社は「営業代理店」なんですが、IT企業の
イメージからか「論外の論」だと気づかれません。

IT企業勤務だからといってITに明るいというわけではな
いのですが。IT企業勤務の総務課かも知れませんし、経理課
かもしれません。

「営業部隊の隊長」

なら、電話帳を上から順番に電話をかけているだけだったり
するんですが。

企業のイメージと個人の能力は別ですし、世界的権威とは
いえ、評価を受けた分野以外ではただの人なのです。

「論外の論」は、ネットの世界で全能感を味わっている匿名ブログ
なら笑って済ませられましたが、冷静に社会を見渡すと

「街角解説者」

レベルの「論客」が多くなっていることに気がつき、目から大量の
鱗が落ちた後、暖冬なのに背筋が寒くなったのでした。

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