もつかもよ。もたんかもよで 春を待つ

「6カ国合意は北の核廃棄への第一歩だ」

ずいぶんと希望の溢れる楽観論のようですが、日経新聞の社説の
タイトルです。記事を読むとちゃんと北の危険性と約束が履行され
ない可能性への危惧が綴られていますが。

・・・するわけないじゃん。

とってもビターなバレンタインチョコを貰った気分です。

そして新聞紙面には「額面」がタイトルとして使われます。

「北、段階的に核放棄」
「北の核施設停止合意」

などなど。
一面をちらっと読んだだけならハッピーエンドを想像してしまいます。

・・・な、わきゃない。
拉致犯罪にしても共同文書の全文を読むと

「北朝鮮と日本は、平壌宣言に従って、不幸な過去を清算し懸案
事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置を
とるため、2カ国の協議を開始する」

とあります。
これをもって日本側は「拉致問題継続」というのでしょうが、
北朝鮮からみた「懸案事項」は

「経済制裁と戦後補償」

です。だって拉致問題は「解決済み」なわけですから。
原油を手に入れた後に、日本が拉致の交渉に移ろうとすれば

「六カ国協議違反」

と口にすることでしょう。

「懸案事項」

としたのは「玉虫色」を理解できる日本と、その日本の曖昧さを
逆手に取ろうという北朝鮮の思惑が合致した敗北の合意です。

エネルギー支援を最初の段階でしないと取り付けたところまで
が外交の限界だということです。

だから・・・持つかもよ。という議論を

「ペンは剣よりも強し」

で、メディアが「主張」しても良いのですが。

情報化社会においては、外交の限界はメディアの限界も露呈し
ているのです。

持たなくても良いのです。でも、持つかも。

多様な「論」がメディアをにぎわせるだけで「驚異」となるこ
とを他国はよく知っています。

人権と言論の自由がよく理解できない赤い国々は国策として
「論」を管制下に置きますし、自由の国アメリカでも言論統制と
同時に

「ニューヨークタイムスとワシントンポスト」

のように「多様な論」を使い分けています。

だから朝鮮日報新聞・・・もとい朝日新聞が

「核断固反対。北朝鮮はお友達」

とやるなら産経新聞は

「核武装議論すべし。北は犯罪テロ国家」

とキャンペーンを貼ると良いのですが、朝鮮半島と中国から

「極右新聞」

と呼ばれる産経も、冷静に紙面を見ると「中道」なんです。
やれやれ。でも街角でも居酒屋でもだからこそ私達庶民が

「もつかもよ。もたんかもよで 春を待つ」

と呟くのはどうでしょうか。

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