1%でも実現できれば精度よりも重く見る

 10年後、振り返りあのときちゃんとやっていればと思うことが
ありませんか?

人生なんて後悔の連続だとシニカルに構えるつもりはありませんが、
結構あるもので、

「iモード」

が登場した当時、私の弟子が対応機種に買い換えました。

そこで、iモード対応のホームページ仕様を調べると

「なんだよ。こんなもんしかできないのかよ。
もう少し使えるようになってからだな」

と棚上げしていたら、あれよあれよと大発展。

当時から

「携帯電話にチラシが届く時代になる。
そのとき、既存のチラシは役立たずになる」

と上司に提案し、企画をだしていたいのですから、取り組まな
かったのは怠慢以外の何者でもありません。

もうすこし、便利になってから。
もうすこし、やりやすくなってから。
もうすこし、わかりやすくなってから。

抱えている仕事を優先して、チャンスの神様の前髪をつかみ
損ねたのでした。

もちろん、チャレンジしていたからといってすべて成功する
訳ではありませんが、チャレンジしないことは参加しないこと
であり、その先には言い訳しか生まれません。

と、いうことに気がついたのは独立してからです。

多くのメディアでは「あるある、不二家、そのまんま」が
大騒ぎしていますが、振り返ればあのとき・・・となるかも
しれないと危惧しているのが

「中国の衛星攻撃兵器実験を認める」

という事件です。

ざっくりというと中国が人工衛星を弾道ミサイル(北朝鮮の
ノドンのようなもの)で破壊することに成功したということです。

アニメのロボットもののように、地上からミサイルを発射して
宇宙空間にある物体を破壊できたのです。

そして最大の危惧は

「中国が認めたというメッセージ」

です。

中国は平和利用を強弁していますが、アメリカの軍事衛星を
狙うレベルにあるからこそ「認めた」と考えるのが妥当でしょう。

そこまでの精度はないという反論もあるでしょう。
100発100中の精度はないかも知れません。

しかし、100発撃って、1発当たればよい戦い方もできる
というカードを中国は手に入れたということです。

そして自信があるからこそ、

「手持ちのカードをちらつかせる」

ことができるのです。

ハイテク軍団となった米軍をコントロールするGPSは衛星が
生命線です。

ミサイル防衛もその前の段階を補足することが重要で、この時
は偵察衛星が使われます。

つまり、米軍の目と神経を奪うことができる「カード」をもっ
たのです。

自信がなければ「否定」するのが外交の常套手段です。

日本人的には「100%の精度」が自信の裏付けと
なりますが、世界の多くの国は

「1%でも実現できれば精度よりも重く見る」

のです。
核兵器保有による抑止論もこちらに立脚するから成り立っています。

日本人の「妄信的な核兵器反対派」は、

「100%攻撃されない保証はない」

といいますよね? あれです。
でも、世界中では撃たれたときに撃ちかえされる実行力を重視
しているのです。

また、事故ではなく確信犯として

「宇宙を汚した」

ことも看過するにはあまりにも危険です。

宇宙空間ではものすごいスピードで小石が凶器になる世界です。

今、宇宙にはソ連人・・・もといロシア人とアメリカ人が住んで
います。国際宇宙ステーションの中に。

中国はこんな愚策をとることはないでしょうが、彼らを人質に
取っているともいえるのです。今回の「認めた」ということは。

宇宙を汚したことについては漫画ですが、こちらをオススメします。
確かな画力で、そして中国を侮ることなく「驚異」として捉えて
いる作品です。

■MOON LIGHT MILE(ビッグコミックスペリオールで連載中)
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=409180649X
(このリンクは13刊にジャンプします。この刊は主人公が
わが子に会うために宇宙にH2ロケットで「日本人の力」で
飛ぼうとするエピソードです。ここにもアジア系の「抵抗勢力」が
登場します)

「マスコミでは言えないこと」では繰り返し触れていますが、
中国は

「覇権国家」

です。調和よりも征服を望む習性が文化遺伝子に刻まれている
のです。

その国が「攻撃カード」を一枚手にしたのです。

これは「将軍様の火遊び」並に、いやそれ以上に危険です。

そして、我らが親分「アメリカ」も

「覇権国家」

です。東海岸から西海岸までネイティブアメリカンを追い出し
ながら海岸線にたどり着くと、今度は船に乗ってハワイ、アジア
へとやってきて、日本を侵略・・・制圧しました。

日本人的感覚からすると

「覇権国家 中国VS覇権国家 米国」

「ゴジラ VS キングギドラ」

と受け取りがちですが、同類ですから互いの手の内が分かる
同士はです。睨み合いながら

「落としどころ」

を探るものです。
そして落としどころではいつも「弱者」が犠牲となります。

はてさて、この時の「弱者」はどこでしょう。

親分の敵にODAで「援助」をしている事実。
その金を貰いつつ、弾道ミサイル実験をしている事実。

大量破壊兵器がなくても「気に入らない」という理由(
と、石油が欲しかったのですが)でイラクを攻撃した

「暴君、アメリカ」

が、この「事実」というカードを、来るべき時にどう使うのか。

10年後に、この時もっと政府がちゃんと対応していれば。

とならないことを願うばかりです。

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