23時間のディレイ放送でフィギアを殺すテレビ朝日

私はミーハー程度に応援しているだけですが、我が社の専務が
フィギア好きで、以前、

「ビールマンスピンって何?」

と聞いたところ、技術の説明からその難易度、浅田真央さんの
すばらしさを15分ほどレクチャーされてしまうほどです。

そんなわけでフィギアスケートの季節、私にチャンネル権は
ありません。

録画中継とわかっていても「ライブ」というのは緊張します。

私はショートプログラムの安藤選手の一回目のジャンプからは
目をそらしてしまいました。

「凝視するほど本気で好きでないのにあの緊張感を味あうのはいや」

だったためです。
みていれば応援してしまいますし緊張します。

だから音声だけ聴き

「成功」

したと聞いてから観戦しました。

ロシアのサンクトペテルブルクで行われているので

「生」

でないことはわかっていましたので、極力

「他の情報」

には近づかないようにしていました。

放送はあのテレビ朝日です。

まだ夢を持っていたワールドカップ開幕直前の

「ドイツ対日本の親善試合」

を朝の5時から「中継」し、放送中も

「衛星中継」

とずっと表示し続けていました。
平日の朝ということもありハーフタイムに

「めざましテレビ」

にチャンネルをあわせると

「引き分け」

と大塚キャスターが満面の笑みで伝えます。

え?

ディレイ放送というもので、実際のキックオフより遅れて
放送を開始してたのです。
試合は1時間前から始まっていました。
つまり、「録画放送」のことです。
確かに「ライブ」も「生中継」もありませんでした。
そこにあったのは

「衛星中継」

つまり正確には

「衛星中継した録画映像放送」

ということです。

■ザクザクの当時のニュース
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_06/g2006060113.html

テレビ朝日に問い合わせると

「開始時間はいろんな所にでていますから視聴者の方もご存じかと」

だそうです。常に視聴者は現地時間をチェックして細心の注意を
みなさいなということです。

これはTBSの

「このあとすぐ」

と同じく、現地試合プログラムを視聴者がチェックしていれば

「このあとすぐ」

が何を尺度とした「すぐ」かがわかりますよということ。

そして、今回もやってくれましたテレビ朝日。

というか多くの方が日曜日に新聞を広げて

「え?」

と思ったのではないでしょうか。

「浅田真央 銀」「転倒」「安藤失敗」

・・・あれ? 今夜放送のはずでは。

ロシア時間に明るくないので中学生のときに習った世界史の
知識を駆使した「時差」の計算からすると

「フリープログラムの演技開始は日本時間の土曜日午後8時」

だったのです。
つまり、ショートプログラムで真央ちゃんが首位、安藤さんが
2位になったとテレビ朝日が放送していたときには、ロシアでは
フリーの演技が行われていたのです。

テレビは「放映権」の問題があるので流せませんでしたが、
新聞は

「競技結果」

を流すことができますので、翌朝には掲載できるというわけです。

日本対ドイツの親善試合は約1時間の「ディレイ(遅らせる)」
放送でしたが、今回はなんと

「23時間のディレイ放送」

です。テレビドラマ「24」なら、もうラストスパートです。

これがドラマやバラエティ、もしくはお祭りの中継なら怒る方が
野暮です。

しかし、美しさを競う競技とはいえ

「スポーツ」

です。結果を知ってみると面白さは半減以下になります。

昨夜のトヨタカップ(旧称)のあの「1点」だって、結果を知って
いれば、その後のバルサの攻撃が空しく見えたことでしょう。

アスリートは100分の1秒の刹那に人生をかけます。

それを23時間も遅れて流されても。

ゴールデンタイムと呼ばれる

「一番金の集まる時間帯」

に流すためでしょうか。さらには土曜日はその後の9時から

「西村京太郎スペシャル〜五能線の女〜五所川原〜弘前連続
美女殺人ルート!突然、列車が消えた…なぞの“蜃気楼ダイヤ”
トリック」

が15分拡大スペシャルで控えています。
西村京太郎という確実に「数字」を稼げるコンテンツと

「女子フィギア」

というスペシャルコンテンツの二兎を追ったということでしょうか。

もう、あの局にスポーツ中継をさせてはいけないと思うのです。
深夜帯のバラエティーは絶好調なので、

「テレビタックルと報道ステーションとドラえもんと
チープバラエティのヘビーローテション」

で編成すればいいのにと。

あ、亀田祭りは乗りかかった船としてTBSも微妙ですが。

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