ユーチューブを買収して。ドコにいくのかグーグル。
ライブドアや楽天の無節操買収を批判していたオジサマ達は何を言うのでしょうか。それとも飯のタネにならないことは語らないのでしょうか。
今、注目はmixi。
どう考えても上場によって得たお金の使い道は企業買収以外に使いようがないのですが、こちらを批判しないのはどういうことでしょう?
やはり「事件」にならないと報道はしないのでしょうかね。報道には警鐘をならすという仕事もあったはずなのですが。
さて、大メディアへのイヤミはこれぐらいにして、今日、注目したのは超時事ネタ。
「ユーチューブ買収にいくつのブログがつくか?」
最新ニュースや記者ブログなどと、大メディアが本気で取り組んでいるウェブサービス「イザ!」で、家系が産経新聞のでということもあり、ニュースの評価や論説、主張には他のブログサービスのエントリーと一線を画すものがあります。
自著「Web2.0が殺すもの」で指摘したように、「引用という名のパクリ」や、「ブロガーの○○サンのエントリーによれば」という
「虎の威をレンタルするハムスター」
が多い、ブログ論壇においてはイザ!は論を張るかた多いので、楽しみに拝読しているものが少なくありません。
しかし、やはりというか、さすがというか
「ユーチューブをグーグルが買収」
は、ネットの住民にとっては一大事ニュースだったようで、ニュースについたブログの数が凄いです。
朝の9時26分にエントリされたこのニュースについたブログが午後3時18分現在42件。
「核実験かどうかは「2、3日で判明」 米ヒル次官補」
という朝8時50分のこのニュースには23件のブログですから、ほぼダブルスコアです。国防より動画共有サイトということです。
もっとも、将軍様の暴走に関しては他のニュースにも分散してブログがついていることから、単純な比較はできないのですが、連休明けの平日に更新されたニュースに即座に反応して、ブログをエントリーできる人がいるということです。
これが自著で指摘した
「20%のWEBヘビーユーザーが、Webに関する80%の言説を語っている」
の一例です。ブログで盛り上がっています、ネットでは・・・の大半は、特定の人たちなのです。
朝から外回りしている営業マンにも、現場で汗を流している人にも、子供達とお遊戯している保母さんも発言しない世論です。
実はインターネット世論調査も
「インターネットで参加できる世帯」
が対象になりますから、最低限の所得以上の世論調査でしかありません。
ワーキングプアやパソコンを買えない世帯、生活保護、高齢者はもはや対象外の世論です。
「イマドキ、インターネットぐらい」
という世論が醸成されました。メディアも尻馬に乗ります。
そして「格差」は拡がります。だって、誰も気づいてくれないのですから。
ユーチューブ買収狂想曲で改めてこの思いを強くさせるのでした。
ちなみに、ユーチューブの買収価格を吊り上げたのは、ブロードバンド環境をいいことに利用しまくった日本人だったりします。