月刊正論 2016年10月号「小池百合子は正論で勝てるか」

 久しぶりに手にした正論に西原理恵子発見。ただ、彼女にフリートークをさせると身内ネタに終始し、事前知識を要するネタが多くなり、ファンは喜びますが、一般読者は置き去りに。

 基本が左翼なので、その視点から保守派の論客や著名人との対談と言った、彼女にとっての「苦行」を与えると、西原理恵子は輝きます。今後の要改良ポイントかと。

 ネットニュースの見出しにもなった

《屋東京都の“被害者”宇都宮健児、大いに語る》

 は当事者だけが語れるネタが満載。ネットニュースになったのは、中吊り広告を見つけたしばき隊他、パヨクの面々が脅迫まがいのツイートをして、それをネトウヨ陣営が面白がって拡散したから。

 年内に来日すると見られるウラジミール(プーチン)。オバマより一人の人間としては信頼できると感じています。理由はまったくないので、井戸端会議レベルですが、殴り合いをしたことがあるタイプには、一脈通じるものがあるのです。

 そんな根拠も論拠もないなか、ともすれば好悪のみにて楽観論を語りそうになる性分に釘を刺してくれたのが、評論家 江崎道朗氏の連載「SEIRON時評」。

 終戦に果たしたスターリンの謀略を「終わったこと」で済ませるわけにはいかないという指摘。4ページの中に要点が詰め込まれております。

 AIを特集しているのですが、いわゆる「AI脅威論」を煽りすぎ。

 実際にはロボットメーカーのサイバーダイン社長 山海嘉之氏のインタビューなど「共存」が語られています。

 その通り。テクノロジーは人類の幸福のために追及されるのであるから。

 とはいささか理想に過ぎますが、先般決定した内閣の「未来投資会議」なる懐疑的なプロジェクトでは、ドローンを駆使して、建築現場の生産性を20%アップすると、現場感覚のない提言をしていましたが、ならばサイバーダインの「建築用HAL」や、自律型左官ロボットなどの開発をすべきでしょう。

 要はどんなテクノロジーも、人間が正しく使わなければ効果が乏しく、人に害なすというだけの話しです。

 安部南牛氏の《朝鮮戦争での米国「細菌戦」のルーツは七三一舞台だって?》は、今後のヘイトジャパンのツールになりそうなので仕入れておくべき知識です。

 《陸・海・空自衛隊将官OBの警告鼎談(下)》はタイトルにあるように、前後編の後編ながら、先の江崎道朗氏の「SEIRON時評」に「さわり」があるので話しが繋がりますのでご安心を。

 中国の日本侵略への警告で、目についたところを紹介すると

・米国は空母をださない
・自衛隊のみで数ヶ月闘う体制が必要
・潜水艦が勝敗のカギ

 最後に紹介するのが

《日本人虚人列伝 瀬戸内寂聴 方位をまとった属性の欲の虜》

 は評論家 小浜逸郎氏による「妄想(ストーリー)」。

 しかも瀬戸内寂聴の死後という設定の悪趣味さ。ながら、上品な老婦人が振り返り語る体裁で、じわじわと染み出るイヤミにニヤニヤ。月刊正論も「変化」していくようです。

 そんな「変化」のひとつになればと願うのが、あの「宮脇睦」氏によるコラムが次号より連載開始(予定)。これがビッグニュース(笑)。

 詳細は追って。

 なお、本日のメルマガの発行が遅れたのは、この入稿があったから。昨夜遅くに返し原稿が入って、今日の昼までの戻しだったものですいません。

月刊正論 2016年10月号「小池百合子は正論で勝てるか」
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