JC-LINE山本景の手柄

 他府県の民意にケチをつけるつもりはなく、ましてや昨日は終戦の日。英霊への尊崇の念に心穏やかにすごそうと俗事から離れておりました。

 大阪維新の会の山本景大阪府議会議員。正しく「元大阪維新の会」とすべきでしょうか。いわゆるLINE逆ギレ恐喝未遂オジサンです。番組内で「キモイ」と侮蔑したテリー伊藤をBPOに提訴したのは「いいね!」。

 例えば「サンデー・ジャポン」での発言なら「キモイ」もありでしょうが「スッキリ!!」は一応、報道番組の要素もあるので、選良たる(ま、ここに疑念があるわけですが)議員への侮蔑発言は品位か覚悟を持ってすべき。だからテリー伊藤氏が、品位を認めず「キモイ」と発言したのなら怯むことはありません。「いいね!」とした理由は、テリー伊藤氏は相手の立場により発言趣旨が変わるから。つまり、山本府議なら「キモイ」といって良いと判断したのなら、電波を使った私的制裁。ここらをはっきりさせるためにBPOが重い腰を上げることを期待しています。

 さてLINE逆ギレ恐喝未遂オジサン坊主こと山本景議員。彼の行動はロリコンのそれか、自分より立場の低いものへの傲岸不遜で、テリー伊藤のそれと大差はなく、府議という立場を鑑みれば論外。ですが、選んだのは大阪府民の皆さん。塩村文夏氏へのセクハラ発言の鈴木章浩都議について、日本全国が怒りの声を上げていましたが、地方議会は地域の民意を汲み取るもので、東京都民の私としては、府民の選択を揶揄する下品さを持ちたくはありません。

 ただし、所属していた大阪維新の会とは、実態において日本維新の会と同一とみなせるのは、どちらもトップが橋下徹氏だということ。国政も絡むことなのでつっこんでおきます。

 山本景氏の人間的資質を踏まえて公認を与えたのは大阪維新の会であり、そのトップは橋下徹。本件は論外な事件、騒動ながらも昨年の時点で関係者に謝罪し終了している案件ではあります。

 この時、大阪維新の会は口頭での厳重注意で納めました。ところがマスコミに事件が発覚し、山本景氏が強弁する記者会見を開き、それに橋下徹がケチをつけると、山本景は手のひらをかえし、返した手のひらを地べたに押しつけんばかりに謝罪し、頭を丸めます。

 そして大阪維新の会の府議団は話し合い“除団”処分が下されます。いわゆる除名です。これに山本景が不服申し立て。

 まず、厳重注意をしたなら、それが党や議員団の決定でなければなりません。マスコミにばれたからと、遡って罰するのは「一事不再理」の原則に反します。裏返せばマスコミにばれなければ、そっと静かに闇に葬るということ。

 どちらにしろ「法治国家」にあるまじき所業です。ましてや党首は「弁護士」。法律家が法治国家の基本を無視しているのです。それが「維新の会(グループ)」の正体です。

 本件において、過去に厳重注意をしたのなら、それ以上は追究できません。むしろ問われるのは、軽い処分を下した維新の会の幹事長や党首です。そもそも山本景のような人物に公認を与えた人間の責任、騒動へ処分を下した人間の責任を誰も触れません。

 山本景を選んだのも、除団処分を下した府議団も、大阪府民の皆さん。しかし、そのガバナンスは「維新の会」に通底するもの。

 山本景氏の功績をひとつあげるのならこれ。

「維新の会グループは法治国家の原理を知らない」

 彼らの正体を天下に晒した、つまり国政レベルでは「手柄」といってよいでしょう。

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