庇うつもりはないのですが、猪瀬直樹、まもなく前東京都知事。
メルマガで触れたように初手で、
「私が(選挙にたいして)無知でした」
と頭を下げていれば、辞任にまでは追い込まれなかった、あるいは検察に追い込まれるまでは都知事の椅子にしがみつけたのにね。と、人間の小ささによる自爆なので、フォローのしようもありません。
ただ、猪瀬やめろの流れで気になることを書きとめておきます。ダメ押しをしたのは東電病院の売却を巡るやりとり。
まるで猪瀬直樹が徳洲会への「口利き」を約束に5000万円を受けとったかのように報道をしていますが、その証拠はまだでていません。というより「時系列」はこうです。
2012年6月 株主の東京都副知事といして東電株主総会で東電病院売却を迫る
2012年9月 東電、売却を打診
2012年10月25日 当時の都知事、慎太郎ちゃん辞任を発表
2012年11月20日 徳洲会から5000万円ゲットだぜ!
5000万円をゲットしたとき、口利きを依頼されていれば「アウト」。で、徳洲会は今年の8月におこなわれた入札に参加しており、一方で9月に東京地検が強制捜査にはいったのが9月。5000万円を返却したのはこのころで、証拠隠滅のための返却という見立ては当然としても、証拠は・・・まだありません。
にもかかわらず「キメうち」の報道は如何なものかと言えば、裏を読めば「特捜からのリーク」だとすれば、それはいつもの「検察批判」に繋がるはずが、都合によって批判をしません。
事実を持って報じるならば、いまの時点は「疑い」であり「推測」でしかなく、時系列で追うならば、東電の株主総会で病院の売却を迫る映像の利用は印象捜査でアリ偏向報道です。
猪瀬直樹現都知事(カウントダウン中)を庇うつもりはありません。しかし、特定秘密保護法にからめて知る権利を声高に叫んでいた人たちが、こうした恣意的な報道、そして検察のリークがあるのなら、世論誘導に対して沈黙していることに首をかしげて一筆啓上。