橋下徹大阪市長が訪米を取りやめました。残念。というか彼の外交感覚と、政治の覚悟が露呈しました。
むしろいくべきだったと考えます。日本的に
「お詫び行脚」
としてね。そして彼のようにべらべらしゃべるものは、アメリカ世論を動かす可能性も秘めています。あくまで建前上ですが、相手の主張に耳を貸す姿勢を良しとする国柄だからです。
貸すだけで理解しないことも多いのですが、だとしても慰安婦の強制性について明確に主張したとき、それを検証する動きが出るのもアメリカ的で、これに期待するところは大きかったのですが、彼の幼児性が遺憾なく発揮されました。
「嫌なモンは嫌やモン。なんで僕だけ虐められなあかんねん」
って喧嘩をふっかけて咎められた子供の屁理屈のような。
そしてちょうど良い機会なので指摘しておきますが、アメリカ人は原爆投下について
「戦争を早期に終結させるための方法」
という歴史認識です。原爆を投下するために停戦を先延ばしにしたのが歴史的事実です。また東京大空襲を筆頭とした
「民間人大虐殺」
すらも彼らは正しいと歴史認識しています。だから、慰安婦問題と言うよりも歴史認識の再確認を、歴史的事実を知っているアメリカ知識人は嫌います。
アメリカの過剰反応の理由です。