下請けの逆襲。奴隷労働の徒花となる「デフレ0.2」

 値引きを「企業努力」という経営者が本当に多くて辟易します。
いま、この台詞が出た時点で私は商談を切り上げます。時に
喧嘩もします。

「品質向上、廉価販売」

とは特定の業種に一瞬だけ現れる現象で、恒常的に存在する
ものではないからです。あるいは「搾取」の上になら成立しますが、
一部の大陸系国家をのぞき、植民地主義がなりを潜めたのも、
永遠に搾取し続ける難しさの表れです。

こんな連中もいます。

「儲かってるんでしょ? じゃあ安くやってよ」

両者にトレードオフの必然性はありません。儲かっているのは
企業努力で、他社を助けるためのに投じる義務も理由もありません。

以前、別の原稿で書きましたが私が「代理店」の仕事を請けない
と決めた理由は、こうした「無理難題」に取られる時間がイヤだから。

かくいう私も下請けを叩いたことがあります。「相場」を知らずに
とんでもない価格で発注したのですが、会社員時代のことで、業界の
常識が分かるにつれ、他の仕事で必死に「補填」しました。

それが充分だったとは言えないでしょうが、私の在職中はこの
下請けさんには「そこそこ」の安定した仕事を出し続けました。

ところがこの春、この下請けさんから別件で電話があり、現況を
訊ねると、いまは元の勤務先と取引していないとのこと。本稿の
「ネタ」はここの話しではありませんが、やはりどこでも同じ様な
結末を辿るのだなぁとコラムにまとめました。

■下請けの逆襲。奴隷労働の徒花となる「デフレ0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/081/index.html

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