長谷川たかこ(民主党東京13区支部長)氏を考える

 長谷川たかこ氏が衆議院選挙に出馬するとチラシが折り込まれていました。「ネット選挙」が解禁されたことから足立区民として一筆啓上。

 チラシには「衆議院東京13区総支部長」とあり、出馬の馬の字はありませんが、総支部長とは立候補者の代名詞で、以前、当選後、ガールズバーの女性をくどき、本妻との「3P不倫」を申し出たと週刊誌にスクープされた「平山たいろう」氏が支部長だったことからも間違いないでしょう。

 しかし、いまだに「足立区議会」のホームページを見ると、そこに名前があるので、公示日までは議員でいるのでしょうか。詳しくは存じませんが、国会議員の場合、1日でも月にかかると月給が出ることが、かつて批判されていましたが、公示日は明日の12月2日で、今日まで区議会議員でいれば、今月分の給料(歳費)まで手にできるのでしょうか。足立区民として実に気になるところです。

 ちなみに、私の住所は舎人(とねり)で小選挙区では12区で、前回選挙では「もっとも白票の多い選挙区」として全国に恥をさらした理由は脇に置き、今回は「田母神俊雄」氏が出馬すると噂されており、戦々兢々としているのは誰でしょうか。

 はてさて、民主党といえば、政権交代の傷跡は根深い物があり、足立区で言えば平山たいろうという悪夢もありました。さらに前回の区議会議員選挙においても、足立区の民主党の当時の有力者が「自分の子分」を出馬させるために、落下傘ながらも地元に根を張っていた区議を「国替え」させ、結局「共倒れ」し、地元で頑張っていた区議の支援者の「民主党離れ」という自爆します。

 また、都議選挙に至っては前回民主党から出馬し、トップ当選したものが、いち早く脱走し、維新の会に逃げ込むも、討ち死にするという喜劇を披露していました。

 足立区から民主党がいなくなれば良いのに、とまではいいませんが、せめて地元に根を張り頑張っている前議員を含む、民主党党員やサポーターを大切にして欲しいとは老婆心そのままです。

 この数年間の体たらくと比較したとき、長谷川たかこ氏は、「マシ」な候補者と言えます。プロフィールを見る限り、生まれも育ちも足立区とは関係ありませんが、「足立区で子育て!」とあるので多少なりとも地域に接してはいるのでしょう。

 余計ながらプロフィールを眺めていると、気になったのは、現在中学2年生のお嬢さん(次女)がいるとのこと。そして2004年、衆議院議員 岩國哲人氏の秘書となります。理由を「子育てが一段落したのを機に」とありますが、逆算すれば彼女が4才のとき。

 子育ては家庭の方針ですし、リベラル色の濃い岩國哲人氏の職場なら、「ワークライフバランス」も優れていたことでしょうから、他人がとやかくいうことではありませんが、上昇志向の強さが、後光のように見えるのは私の乱視が進んだせいでしょう。

 問題は「政策」です。チラシには

「足立区の課題は、日本の課題」

 とあります。これは本当にその通り。少子高齢化が進む日本のひな形といっても過言ではありません。さて、それでは具体的な中身はとページをめくると、

「私実績で勝負する。これからも。」

 と縦ロールの長谷川たかこがほほえみかけます。女性の髪型は好みに過ぎませんが、「わたし、可愛いでしょ」とアラフォーの笑顔は私の好みではありません。むしろこの年代になったのなら、母性や落ち着き、知性や品性にこそ信頼を寄せるのですが「いつまでも若いママ」を目指すならタレントこそ適職です。

 日本の課題は「公園の休日連絡先の表示」だそうです。区議ならともかく、これで国政ですか。

 B3二つ折りで計4ページのタブレットの最後のページは

「アベノミクスで暮らしはほんとうによくなりましたか?」

 と問いかけます。

 が、馬脚発見。

「パン」

 という枠が組まれ、

「出荷価格ベースで4〜6%」

 とあります。ずるいなぁ、上がったとも下がったとも書いていないから、突っ込みようがないのですが、文脈から解釈すれば「値上げ」でしょう。

 なにが馬脚かと言えば、長谷川たかこ氏は、地元の台所を支える「スーパーベルクス(以下、ベルクス)」に足を運んでいない証拠だからです。

 増税直後、ベルクスにも便乗値上げのような動きがありました。税込み価格を税別にする際、選択的に「価格調整」をしていたからです。いままでデフレに苦しんでいたのは商店も同じく、責めるつもりはありませんが、しかし、増税からしばらくすると価格は下落基調、すなわちデフレへと回帰します。

 長谷川たかこ氏が指摘する「パン」でいえば、かつての特売品の食パンは1斤98円で、いまも同じく(メーカーに配慮し、ブランド名は割愛)。ならば、税別になった8%は値上げです。しかし、いま「75円」の食パンが店頭に並びます。同じメーカーの別ブランドだったり、あるいは別のメーカーの食パンで、つまり店頭価格は「下落」しているのです。

 これはベルクスだけの話しではなく、特売商品を調査対象とする「東大日次物価指数」でも指摘されていることで、増税後の販売低迷で、価格下落が起こっているのです。

 牛乳のように構造的な値上げや、連動するバターなどを除いた生活用品、生鮮食品の体感値は「変わっていない」のです。仮に生活が苦しくなっているのなら、アベノミクスではなく「民主党」が主導して決めた「増税」が理由です。にも関わらず、安倍首相が解散を表明する直前まで、「予定通り増税を」と主張していたのも「民主党」であることを忘れてはなりません。

 かつて一国の総理大臣にカップ麺の価格を尋ねるバカな国会議員がいました。国政を任じるには、庶民と同レベルであってはならない面があるのも事実ですし、長谷川たかこ氏に、パンの特売価格を知れと言うものではありません。しかし、仮に長谷川たかこ氏が、今日まで「区議」の彼女が、足立区の台所を支える「ベルクス」の特売価格を知らないとしたら、すこし、世間ズレしているのではないでしょうか。そしてもちろん、特売価格の下落はベルクスだけの話しではありません。

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