佐村河内守を嘘つきとするシンプルな理由

 三流の嘘つきである佐村河内守氏。彼について、一次情報をもたないので、具体的な指摘は避けてきましたが、先週金曜日の記者会見で、端からはしから嘘つきぶりを露呈させていたので、こう評します。

 ワイドショーなどでお腹いっぱいかも知れませんが、同時に、各種報道の追究のぬるさにモヤモヤしている人もいるのではと、「佐村河内守を嘘つきとするシンプルな理由」について一筆啓上。

「無音状態からわずかでも聞こえるようになった人間が、そのことを誰にも語らないわけがない」

 ましてや「聾(ろう)」を前面に出して「商売」をしているものにとっては死活問題です。もちろん、聞こえるようになることが悪いという訳ではありません。なぜなら、

「奇跡の回復、音楽の神からのプレゼント」

 というキャッチコピーだって用意できるわけですから。聞こえるになったからと、手のひらを返す世間ではなく、むしろ「お涙頂戴」が大好きな偽善者にとって、

「障害者に希望を与える」

 という切り口はご馳走です。

 にも関わらず、

「3年前から聞こえるようになったけど、ちゃんと聞こえる訳じゃないから黙っていた(要旨)」

 とは、三流の詭弁にすらなりません。佐村河内守の嘘陳列会(記者会見、けっして謝罪ではない)から「人間味」を感じません。自分だけの人なのでしょう。

 以下、聞き覚えですが、

佐村河内守「何度もやめるといったことは一度たりともない」

 とは珍妙な日本語。この言葉を額面通りに受けとれば、新垣隆氏はこう発言しなければ、佐村河内守にとって嘘つきとなるということです。

新垣隆「ゴーストライターを何度もやめさせてください」

 佐村河内守は、すぐに「一度だけ」と辞退を申し出た旨を語り、すでに「一度たりとも」が嘘であったことを自ら証明します。

 これは一般の人なら「言葉尻」というものであり「揚げ足取り」です。しかし、「嘘つき」を相手にするときの、もっとも有効な検証方法でもあります。特に二流以下の嘘つきは、すぐに前言と異なる主旨の発言をし、両者を指摘すると、別の価値観を持ち出し、論理をすり替えようとします。これは「ホリエモン」こと、堀江貴文氏が得意とするところです。佐村河内守の記者会見を見ていて、堀江貴文氏と重なりましたが、後者の方が一枚上手ではあります。

 また、ゴーストライターを頼った経緯やらなにやらも嘘だらけですが、先の「聾」についてもうひとついえば、

「耳が聞こえなくなる不安」

 について、わたしの見た限りの記者会見では触れていません。仮にこれが二流以上の嘘つきなら、

「次第に耳が聞こえなくなり、無音の闇に怯えるなか、新垣隆氏という“代弁者”に出会えたという光明にすがってしまった」

 とね。本当に「聾」ならば、ゴーストライターを黙っていたことはともかく、一定の「同情票」が期待できますので。

 佐村河内守とは三流の嘘つきです。

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