ビットコイン狂想曲:ビットコインのアウトライン(2/8)


 ここまでが一連のビットコインの説明です。次にビットコインの推進派の主張を紹介します。

 経済界の『競馬エイト』、ポジティブニュースを拾って育て、火のないところにも煙を立てることにかけて定評のある「日経新聞」は昨年末(2013/12/29)に

ビットコイン、ギークが育てた無国籍通貨

 とする記事を書いています。官公庁も御用納めをした閉店ムードの中の「ヒマネタ」でしょう。ところば冒頭の段落で

“成立の背景を探ってみた。”

 とします。すでに「成立」とは大きく出たものです。こんな下りもありました。

“無価値のものが支払い手段として流通し始めた現実は、「皆が価値があると思うから価値がある」という、循環論的な通貨の本質を体現しているようにもみえる。”

 そして価値が生まれた背景を

“一言でいえば、ギークをひきつける魅力を持っていることが大きい。その魅力は大きく2つ。システムのできのよさと無国籍性だ。”

 と喝破します。で、さすがに日経と名が付くだけに、無責任さに呆れたデスクからクレームがはいったか、ネット記事では全5ページ中、前半3ページは美辞麗句の並ぶ提灯記事ですが、のこりの2ページは問題を指摘し、そのまま結ぶ様は「羊頭狗肉」のなんじゃそりゃという記事ですが、ビットコインの礼賛派の代弁としてはこの記事ひとつで済むとも言えます。

 礼賛派の大半は、薄々問題点に気がつきながらも、それはおいおい解決されるという依存心が見え隠れるのです。

 完全な礼賛派をひとつ紹介しておきましょう。BLOGOSに寄稿した大石哲之氏のもので、

ビットコインのイノベーションを理解できる人、単に怖がる人の違い

 と題し、慶応大学特任講師である斉藤賢爾氏の名前と、記事を引用した後に

“ビットコインは、オープンソースソフトウェアなのだ。つまりLinux やJavaといったソフトウェアと一緒。”

 と結論づけます。これを屁理屈と言います。

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