優先順位でいえばこれが一番

 ことしを締めくくるとするなら、やはり外せないテーマは震災で
あり原発です。それは終わったことではなく、現在進行中のことで
復興のための補正予算を第4次まで組んでも

「冷温停止状態」

 と宣言したとしても、本当の救済・解決に到達していません。

 復興予算は現場に届いておらず、いま成すべきことをあげるなら
一も二もなく現場にお金が流れる仕組み作りであるにもかかわらず
消費税増税に血道を上げ、膠着する普天間問題とトレードオフを
ねらったTPP参加と、やるべきことをやらないのは私たちが
選んだ民主党です。

 あ、ただしくは私は選んでいませんが、多数派の意見従うという
社会制度で暮らす以上、私のうしろに「たち」とつけております。

 ただし、民主党に投票したあなたにはこう声を上げる責任があり
ます。

「俺たちが選んだのは鳩山だ!」

 ・・・しつこいですか? でも、これが政権交代。昨夜は遅く
までメディア関係の方と今年一年を振り返り情報交換をしたので
すが、彼も民主党に投じなかったひとりですが、しかし、

「自民党にお灸を据えたい」

 という、ある意味、民主党に投じた人に多かった考えを共有して
おり、民主党の惨状を目の当たりにした国民に対して

「学んだのではないか」

 とポジティブに受けとっていました。つまり、政権交代の意味、
甘言を信じる愚かさについてです。

 生まれも育ちも環境も異なりますが、ほぼ、考えを同じくする
方ですが、この点に関しては意見が真っ向分かれた私の見解は

「それでも大衆は愚か」

 と、大阪府民、市民が前回衆院選挙で民主党を支持して、
今回のダブル選挙では橋下新党(大阪維新の会)に乗り換える
あたりにこの結論をみるのです。

 すると、メディア関係者はこう指摘します。

「大阪府民の府民性、おもろそうな人にいれた可能性もある」

 なるほど。ノック師匠を選んだぐらいだからと。

 話を戻します。

 ルーピー鳩山を党首とした民主党を国民が支持しました。

 そこには自民党への不信感、叱責、憎悪、飽きなどそれぞれ
理由がありますが、小泉純一郎から安倍晋三、福田、麻生と
続いた権力のたらい回しへの批判は、その民主党がもっとも激しく
それに国民は同意しました。これまたしつこいようですが、小泉
から安倍は既定路線であることは誰の目にも明らかで、その前の
選挙でも小泉氏は次の総裁選挙には出馬しないと明言しており、
つまりは安倍氏への「継承」は、隣の将軍の三男への世襲よりも
あきらかだった話しです。

 それを民主党とメディアと国民が「総攻撃」をしました。
 総理が替わるときは「民意を問え」と。

 あれ、誰も指摘しませんでしたが、一種の大政翼賛体制だったん
ですよ。

 そしてルーピーから卑怯者、そしてドジョウと「たらい」は回さ
れ続けます。まるでベイブレードのような回転力で。

 簡単に言えば、鳩山以外の誰が党首でも選挙を経ないまま政権を
握り続ける彼らは嘘つきで、民主党に票を投じた人は嘘つきの片棒
を担いだという事実にかわりはありません。「騙された」と被害者
ぶればそれは民主党と同じです。

 各種ばらまき政策にトチ狂った社会保障など、さんざぱら

「できない、無謀だ」

 と旧政権側の反論に耳を貸さずに票を投じたのですから。
 まぁそれでも先のメディア関係者のように優しい目で見れば、
こういう図式でしょうか。

「悪い男に騙されたおぼこ娘」

 田嶋陽子先生が激怒するような例えですいません。

 反対する親兄弟、親戚縁者、友人の声も恋の病に塗る薬はなく
駆け落ち同然で結ばれたものの、婚前にいっていたこととはまった
く守らず、さらに大風呂敷を広げ嘘八百をならべて逃げ場がなくな
ると、自分の盟友に嫁を押しつけ逃亡し、この盟友は希代のペテン師
で、我が身の保身しか念頭になく未曾有の大震災も政権延命の
チャンスとしてしか考えていなかったのか、夏の暑さが過ぎたのを
見計らって四国方面に旅立つと、同じ寄り合いの仲間が嫁と祝言を
あげました。

 騙された、別れたなら家に帰して欲しいとヨヨと泣く嫁。

 に同情できなくもありませんし、この反対した親兄弟もだらしな
い家庭環境だったというオチになりますが。

 ただし、ドジョウ、こと野田総理に関しては「復興対策」という
錦の御旗がありました。そして短期的にはそれもやむなしと野党で
さえ飲んだのです。

 ところが蓋を開けると復興対策の予算はどうにか組んでも、その
執行が滞り、本来それこそ「政治主導」で現場に金が流れるように
して、仮に不手際があれば、その責任、すなわちドロを被るのが
政治家の仕事ですが、遅々として進まず、一方で増税とTPP、あ
まつさえ、靖国に参拝もしないような男が、日本国の支柱ともいう
べき宮家の増設に言及するなど笑止千万。

 と、すいません、やはり前置きが長くなってしまいました。

 今回のテーマは「原発」。

 以前から指摘しているように、わたしはもともと脱原発派です。

 エキセントリックなものではなく、資源としてのウランの推定
埋蔵量から見て、高速増殖炉が稼働したとしても、百十数年のスパ
ンでしか利用できないもので、核廃棄物の貯蔵、管理は数千年から
万年単位となれば、経済合理性からどう考えても、いずれ淘汰され
る発電方法だからです。

 ただし、今の現代日本の社会の仕組み上、電気がなくなってやっ
ていけるのでしょうか?

 自然エネルギーが安定供給に到達するには、推進派でさえ十年単位
を見積もっていますし、火力に頼るとすればCo2の排出量は避けて
通れぬ課題で、ルーピーの宣言した「25%」の撤回から始めるのが
筋というものでしょう。もちろん、そこには地球温暖化への対策とい
うか外交努力もあわせて必要となります。

 あるいは「不便を甘受しよう」という見上げた根性を国民が発揮す
るというのならそれも一手です。

 東京でいえば、内回りと外回りがある環状線「山手線」は、どちらか
周りを奇数日と偶数日で交互に走らせたり、通勤時間以外の鉄道は
30分に一本、エスカレーター・エレベー

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