小沢一郎って・・・ねぇ

 小沢民主党代表、公設第一秘書の逮捕を受けて大騒ぎしています。

「国策捜査だ」「なぜこの時機に」などなど。

報道を整理します。

国策捜査については鳩山ブラザーズの兄が呟いていたものが
ヘビーローテーションで流されていましたが何とも言えないのが
西松建設を巡っては今年に入りずっと補導されており、読売新聞が
報じたところによれば小沢さんの受けとったのではないかとされる
額が「桁違い」であり、普通の犯罪でも「主犯格」を狙うもので、
今後、同じく「貰った」と報じられた森喜朗さんなどがどうなるの
かの行く末を見守りたいところです。

そして「時機」について。

いやいや犯罪なら時機は関係ないでしょ。子供が生まれるからと
スピード違反が許されるわけでもなく、彼女に振られたからといっ
て器物損壊が見逃されるわけではありません。

逆にみれば「選挙」に入られては動けなくなるので、昨年来の
「政局」のなか、今しかなかったのではないでしょうか。

こんな報道もありました。

「脱力した」「期待していたのに」

文脈としては民主党政権への期待を滲ませてのことです。

これが20代の若者なら分からないのでもないのですが、流行の
マーケティング用語を拝借すれば

「アラフォー」「アラフィフ」

の方がこれを口にするのはちょっと恥ずかしい話です。

議論の終盤となり「そもそも論」を持ち出すと混乱をきたします。

最近では鳩山ブラザーズの弟がかんぽの宿売却に際して、

「そもそも査定価格は正しかったのか」

とちゃぶ台をひっくり返しました。メディアもやんやの喝采を
浴びせます。ザックリと弟の主張並べればこうなります。

「査定価格を低く抑えた入札は出来レース」

土地建設費で2400億円かかり、オリックスが提示した入札
価格の109億円でこれに対して

「建物を無視して土地だけで叩き売るような値段がついている」

とご立腹です。

それでは弟君(おうととぎみ)に習い私も「そもそも論」を
示します。

「その建設費がそもそも適切だったのか」

談合も癒着も自民党政治が終わらないひとつの理由が実利です。

お上の仕事は単価が高く、競争入札は最近厳しいのですが
それでも「随意契約」は目立たないところで横行しており、この
ズイケイを結ぶためには日頃からの「お付き合い」・・・もとい
「取引」が幅を効かせます。そして談合と癒着が生まれ、今の
システムを維持したいと願う人が与党に投じるのです。

それにお上の仕事は「とりっぱぐれ」がないのも魅力です。
普通にビジネスの現場では集金時に「ごねる客」も少なくなく
集金リスクがないのはそれだけでも魅力なのです。

で、建設費。弟君の主張をそのまま採用すればこうなります。

土地代だけが109億円となれば2400−109=2291。

「日本全国かんぽの宿の建設費2291億円は妥当なのか」

一般住宅と比較するのは強引ですがこうなります。

「1090万円の土地に2億2910万円の建物」

リアルにするために0を足してみましたがどうでしょう?

そもそも論というのは基準と時間を揃えなければ議論にならない
ことが多いのです。

そして民主党に失望したという「アラフォー」「アラフィフ」
を恥ずかしいとし、若手は仕方がないとしたのは「そもそも」の
話に戻れば

「小沢一郎ってそういう人じゃん」

噂として事実として田中角栄→金丸信の流れでいうところの
「嫡流」であり、作っては潰して合流してで消えた「政党助成金」
についても色々とお金について囁かれる人で何を期待していたのか
ということです。

20代の方なら佐川急便事件が記憶にないかもしれませんが、
40代、50代が口にするのに首をひねります。

例えば「過ちを清算」したのであれば過去を追求するのは残酷
なこともあります。しかし、小沢さんについて言えば「金」の
話は消えず、

「自由党に流れた政治献金」

は今世紀の話です。つまり彼にはずっと「疑惑」がつきまとって
いたのですから、何を今さらそもそもそういう人だったジャンと。

もっともこの「そもそも論」を本当にそもそもに戻せば、

「そもそもみんな自民党(だった)」

となるわけですが。

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