ブッシュが再選したのはアメリカ人が馬鹿だったからと喝破します。
アメリカ人の半分は原爆を落とした国を知りません。
後半はいると「リベラル臭」が鼻につくのですが、軽妙な文体が
臭いを越えて引き込みます。
「アメリカが戦争を仕掛けるのは地理の勉強するためだ」
というジョークを引き合いにだし、戦争の正当性に疑問を投げかけ
「戦争を知らないタカが戦争を起こす」という指摘は言い得て妙。
っていうより他人事ではありません。
世襲が多いのは日本だけではなく、エスタブリッシュメントは
すでに「世襲」される芸事で、殴り合いの痛みを知らないから
無茶も無謀もできるのは、
「殴り合いの喧嘩をせずに大人になり逆ギレして殺人」
と同じ構図。
本書は合わせ鏡のように日本への痛烈な皮肉となります。
宗教問題を「自由平和地球市民」に置き換えると見事に。
■アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
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