日雇い派遣廃止で嗤うエスタブリッシュメント

資本家対労働者。

いまだに日本はこの対立構造から抜け出せないようです。
ざっくりとした要約ですが

「搾取される労働者階級と搾取する資本家階級」

とこれこそザックリと線を引き、資本主義社会を非難します。

これがスローガンとして「流通」していた時代は、まだマシだっ
たのかも知れませんが、日教組のマインドコントロール、戦後左
側教育の果実として「通説」となってしまった今こそ危険です。

搾取を軸に線引きすれば誰もが加害者(と、いう表現が正しいか
は棚上げしますがとかく悪役扱いされますので)となります。

労働者階級でも下請けに発注すれば、元請けからの差額の搾取
ですし、部下に仕事をやらせればその労力を搾取となります。

一方、資本家は労働力を搾取と非難をするのはあまりにも幼い
批判と鼻で笑ってしまいます。

資本家のお金により設備投資が行われ会社や工場が作られなけ
れば労働者の雇用機会は創出されません。

階級の固定への批判は「公務員」へは妥当かと思われますが、
その他の業種において馬鹿息子が営めば左前となるのは多くの
倒産事例が教えてくれます。

政治屋さんでも例外はなく、救いがたい馬鹿は有権者に捨て
られます。

階級による有利不利はありますが、これをいいだせばキリは
なく、とりあえず食べ物と飲む水に困らない日本に生まれただけ
で超ラッキーと私は感謝します。

つまり、何を持って評価するかで異なる価値を「思想」を
背景に線引きして善悪を断じる昨今の風潮を怖いなぁと。

「日雇い派遣禁止」

という法案が厚労省と与党で議論されています。
大馬鹿も極まれりです

さらには派遣業者には手数料を明示しろといいます。
そこは企業努力や旨味の部分で、公開により疲弊するのは
派遣労働者となります。理由は簡単、派遣を要請する側がこう
いいます。

「おたくの派遣料さぁどうにかなんない?」

手数料が公開されればライバルの情報も丸見えです。
同業者同士は利害が一致することから一定の歯止めがかかる
でしょうが、発注者が安い労働力を求めればどうなるかは火を
見るよりも明らかです。

しわ寄せは派遣にいきます。

「いや、それは派遣会社が被るべきだ!」

というのは学級会で発言してください。
会社を作り人を雇うという「リスク」を背負ったからこそ
得られる果実をどうしてその「リスク」を背負わぬものに分配
しなければならないのでしょうか。

悪平等というより差別です。資本家差別。社長イジメです。

そもそも正社員となる「リスク」も独立という「リスク」も
避けて派遣という職種を選択している人まで保護しなければな
らないことに疑問を感じます。

「正社員になれないから問題なんだ!」

・・・厳しい地方は存じませんが、首都圏近郊のハローワーク
は中小企業に厳しく人材が集まりません。求人誌は無料で
配布され続けています。

確かに「理想の正社員雇用」はないかも知れませんが、
本当に生死のかかる問題なら是非、我が町足立区に移住して
ください。日本語は通じますし、福祉政策は手厚いです。

あ、正社員になるリスクとはそこから逃れられないことや

「人生のレールが決まってしまうかも知れない」

ことです。これを嫌って正社員にならないのは論外です。

搾取という軸で見ると一流企業と呼ばれるところでも
行われています。ヤマダ電機が取引先を「ヘルプ」とよび
無償で販売を手伝わせていたことが問題と指摘されました。

念のために補足しておきますが、

「他店より1円でも高ければお値引きします」

という煽りはこういったメーカーへの強制でなり立ち、さらに
製品開発コストとなって私たち消費者全員で負担する構図だと
忘れないでください。

ただこれはヤマダ電機の問題だけではありません。

先日、西新井のイトーヨーカドー(アリオ西新井)では
某食品メーカと某飲料メーカーの名前の入った入館証をつけた
スタッフが、

「全く別の企業の商品売り場の設営」

をやっていました。
数日後、竹の塚のイトーヨーカドー(他意はなく偶然ですが)
では三階の日用品売り場を営業時間中に改装していたのですが
やはり某魔法瓶メーカーやら布団屋さんなどの入館証の方が
額に汗して働いています。ボンヤリと眺めていると

「イトーヨーカドーの社員より多い」

ように見るほどです。

ドンキホーテも同様の指摘を受けていました。

「搾取」を軸に語るのであれば構造的な、さらに社会的に
影響力の大きな問題を解き明かすべきです。

テレビ局と制作会社の関係も同様です。

さらにはタクシー業界に目を向けます。
規制緩和が業界を苦境に立たせたと再度の規制をという声が
上がっていますが、寝言は寝て言わなければタワゴトと呼ばれます。

前述の「派遣」と逆の例となりますが、タクシー会社は
儲からなければ車両台数を増やしません。つまり、タクシー
ドライバーの年収が下がったとしても会社が儲かるから
台数を増やしたのです。

派遣業界に手数料開示を迫るならタクシー業界にも適用すべき
でしょう。

そしてタクシードライバーも保護する必要があるのかに疑問を
覚えます。だって誰かがお願いしてタクシードライバーになっ
て貰った訳ではありません。

「職業選択の自由」

で選んだ職業です。
他に職業がないといいますがこれは違います。

農業や漁業のように先祖代々の土地を離れても生活のために
新しい道を選んだ人が沢山いるのですから。

それでも「地方は厳しい」というご意見があるかも知れません。
そこで足立区を中心として首都圏周辺に限定します。

「道を知らずに運転の怪しいタクシードライバー」

が増殖しています。私の近所の住宅街もタクシー会社が増殖
しており、連中は道を占拠し、ドライバー同士で雑談をかわし
通れないことからクラクションを鳴らして促すと睨みつけます。

時折タクシーに乗っても以前に比べて

「社会常識のない人間」

が増えてきています。

また、これはタクシードライバー本人から聞いた話ですが

「毎朝同じ時間に起きて会社に行くのが苦手」

といいます。普通の暮らしができないから不規則でも
勤務時間中に昼寝ができるタクシーを選んだというのです。

もちろん、全員ではなく、プライドを持ってタクシー
ドライバーをしている方も存じていますが、この方は個人営業で
クルマはいつもピカピカ、年がら年中オイル交換やらタイヤ交換
と整備に余念がありません。

日雇いに話を戻します。
フリーターという言葉がなかった高校生のころから年齢を
誤魔化して日雇いのバイトをしていました。

そこでの感想です。底辺です。
土方もやりました。人間的に魅力的な人はいますが、向学心も
向上心もありません。頭には馬と酒と女でした。

日雇いでも求められる能力・・・例えば土方なら体力や重機の
免許など・・・があればそれなりの給料を手にすることができます。

一方、体力も技術も根性もない人間も土方の日雇いに応募し
ます。

「今日は一日よろしくお願いします!」

元気な挨拶と裏腹に昼休みに逃げ出す大人もいました。
どうにかこうにか「役立たず」と呼ばれても一日を過ごせば
日銭は手に入ります。そして日銭でキャッシュを見て
モチベーションとなり翌日も食らいつき、気がつけばベテラン
として人を束ねている人もいました。

私は・・・特に底辺に近づけば近づくほど能力が収入に
比例することを知っています。そこでは人脈も学歴も意味を
為しません。

そこで「キャリア」を積むことができます。
正規雇いとしては誰も相手にしてくれなくても「1日」だけ
ならと雇用主=資本家もリスクの許容範囲が広がります。一方の
大新聞社様などはいまだに

「4年生大学卒(同等の学力)」

とその途にもつかせてくれません。

日雇い派遣禁止により増える「ノーワーキングプア」が
社会保障費を膨らませます。日雇いという「お試し採用」や
「派遣」というリスク分散ができなくなった企業は

「優秀な社員だけを採用」

し、未経験者は遠ざけ、未経験者の生き場所は減り、

「格差社会」

のかまびすしさは騒音として迷惑防止条例の規制対象と
なるかもしれません。

そして得するのは?

エスタブリッシュメント達です。
分かりやすくいえばセレブ。

這い上がるチャンスを格差是正や搾取根絶と美名を掲げ
て潰すことにより今の地位を死守することができますから。

派遣が悪いのでも日雇いでもタクシー会社でもありません。

「悪いことをした会社が悪い」

のであって、制裁ならその会社と

「その派遣や日雇いから人材供給を受けていた会社」

も連座して非難すべきなのです。

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