高騰する喫煙者の医療費を負担

私がタバコを吸っているというと驚かれる方がいます。
面識のない方ならともかく、何度も打ち合わせしている取引先の
担当者からも

「え? 吸われるんですか」

と。仕事中には殆ど吸わないからです。そして「うっかり」して
いると丸1日タバコを吸わない日もあります。だから何でもかんで
も「習慣性」とする風潮に異議があり、さらにいえば1箱1000円
となっても吸い続けます。それが年に1本でも、吸いたいと思えば
厭いません。嗜好品ですから他人の評価は気になりません。

シアトル系なる珈琲チェーンの珈琲を旨いと思いませんので、
自分のお金で飲むことはありません。小学生から亡父の影響で
モーニング珈琲を嗜み、中学からブラック一本槍で、今は個人経営
で自家焙煎の「豆屋」の珈琲を楽しむ珈琲好きですが、好みではな
いのです。嗜好品ですから善悪の話しではありません。

はい、ここで嫌煙家の偏り、もとい方よりお叱りを受けること
でしょう。健康原理主義の方のお怒りの声も聞こえてくるようです。

「受動喫煙」「副流煙」「医療費高騰」

なるほど。仰るとおりでございます。仰ることはその通り。
本来、国民全員で負担すべき国営企業の損失である国鉄の赤字や
国有林のものも煙に変えているのですが、しかし、お説ごもっとも
もうすべての悪はタバコであり喫煙者でございます。

そして私たち愚かな喫煙者の体まで心配される仏様のような御心の
広さに、ただただひれ伏さんばかりです。

「喫煙と肺ガン及び癌の関係」

もう、仰るとおりです。実父は癌で他界し、義父も今は元気です
が大病を患いましたので我が身のことです。

その暖かい御心に甘えさせていただくついでに一つ質問が。

「年々喫煙率が減少しているのに癌患者が増えているのはなぜ?」

JTの全国たばこ喫煙者率調査によると男女合計での喫煙率は
2006年で26.3%。嫌煙報道で見かける数字との乖離は
男性喫煙率という「高い方の数字」だけ報道する情報操作・・・
演出です。

この数字、昭和45年(西暦1970年)当時は男性77.5%
女性15.6%で46.55%ですから、おおよそ半減した計算と
なります。

ところがこちらの統計では肺ガン死亡者は年々増え続けております。
http://ganjoho.ncc.go.jp/pro/statistics/gdb_trend.html?1%1

いや、男性に限れば胃ガン以外は全て増え続けています。

これは38年前にタバコを吸っていた不届きものが罹患してい
る神の裁きとでもいうのでしょうか。日進月歩で医療が進化し、

「癌は不治の病じゃない」

という声も聞こえるのに。

医療の門外漢故に見えない数字があるのかも知れません。
分からない理由もあるでしょう。

しかし、マーケティングの観点からみれば

「喫煙との因果関係は否定しないが、もっと強いファクターが
介在している可能性を追求するべきだ」

となります。
端的に言えば喫煙率が減少し、医療技術が上がっているのに
死者が増えているのは他の理由が関係しているのではないかと
いうことです。

俗な例えとなりますが

「キャバクラに行く回数が減ったのに家に帰らないダンナ」

を指し、帰らない理由を

「キャバクラに行ったから浮気を覚えた」

「キャバクラで遊びを覚えた」

と、全てがキャバクラの責任と押しつけている姿と重なります。
ダンナの悪口の絶えない家庭である可能性も、仕事の後に
アルバイトをしているのかもしれません。更には、奥さんの浮気を
ダンナさんが知っているから家に帰れないのかも知れません。

様々な可能性を廃して特定の理由で説明するのは危険です。

通勤の満員電車だって、住宅ローンだって、

「健康であり続けなければならない」

という強迫観念もストレスとなり危険因子です。

そして何より一番不可思議なのは戦火にあるイラクで邦人が
拉致された際に政府はこういいました。

「自己責任」

私は政府がクチにする前からこの立場を表明して多くの
厳しいご意見を頂戴しました。今から見れば隔世の感です。

そして健康も自己責任だと考えます。

すると「医療費が」という声も上がるのですが、不勉強を
恥じるばかりですが、中立な立場でのデータを見たことがあ
りません。

それに医療費に関していえば

「後期高齢者医療制度」

と照らし合わせると、長寿を歓迎しているというよりは
負担を嘆いているようにも見えます。ならば

「タバコ吸う奴、みんな・・・」

焼肉店オーナーとして大成功を収める芸人のギャグを入れよう
と思いましたが、あの事件の犯人を彷彿するのでやめておきます。

本当に「タバコを吸うな。健康で長生きしましょうね」と
願っているのでしょうか? それとも単に

「弱いものからはぎ取れ」

という国家の強盗なのでしょうか。
いやいや、政治屋さんもお役人様も私たち国民の奉仕者で、
日夜、終電にも間に合わずに「いやいや」タクシーを利用しな
ければならない激務の中でお働きになられています。

下世話な詮索は失礼というもの。
そこで提案です。

「タバコ増税分は特定疾病対策」

に充てるのです。肺ガン、気管支炎、または喫煙が理由と
見られるすべて疾病への医療、対策、研究に充て、また、

「禁煙セラピー費用」

にも充当します。つまり、喫煙者の金で

「高騰する喫煙者の医療費を負担」

させるのです。
健全なる嫌煙家の手を煩わせることはありません。

いかがでしょう? 受益者負担は原則ですよね。

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