5月6日が振替休日の日となる日

またぞろお馬鹿な法律が検討されています。

「11月にゴールデンウィーク」

というものです。
自民党の選挙対策です。国民ではなく「関係団体」への。

本来は晴れることの多い「晴れの特異日」に開会式を行った

「東京オリンピック」

を記念したという歴史的経緯を無視して、日本の法律に英語を
使っている

「ハッピーマンデー法」

によって、10月第2月曜日となった「体育の日」と11月23
日の「勤労感謝の日」を、11月3日の「文化の日」の前後にくっ
つけて土日と絡めて5連休ぐらいにし、

「旅行をしやすくする」

というものです。
喜ぶのは「旅行関連団体」。

ホテルやレジャー施設だけじゃないですよ。
2兆円儲かっているトヨタもマイカーでレジャーともなれば、
需要喚起が期待できますし、ゴタゴタ続きのJALに、JRなど
の「運輸業界」だって関連団体です。

そして、労組などの「組織票」をもっています。

ハッピーマンデーも同じ構図で法制化され、拡大しています。
検証は一切されずに。

少なくとも1月15日だった成人の日が「ハッピー」になって
喜んでいる声を私は聞いたことがありません。

小学校の冬休みが「超長期連休」となって喜んでいる人は
いるかも知れませんが、

「松の内の感覚がおかしくなった」
「始まったと思ったら休みになり仕事にならない」
「一月(後半)が長い」

と聞くのは不満が大半です。

祝日というはn「祝い日」です。労働者の休息日ではなく、

「祝日となった由来を祝う」

タメのものです。
祝日法の第一条には

国民の祝日とは、自由と平和を求めてやまない日本国民が、美
しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげる
ために、国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日である。

とあります。
1月15日も小正月だったり、その由来は旧暦では最初の満月の
頃にあたり夜の祭事に適していたりなどなど、「いわれ」すなわち
風習があったはずなのに、

「ハッピーマンデー」

が笑顔で消し去りました。

戦後復興の歴史的シンボルとなった東京オリンピックもハッピー
な月曜日で風化しつつあります。

今度は新嘗祭を祖とする(というと左側の方は怒るのでしょうが)
11月23日の勤労感謝の日を移動させて

「秋のゴールデンウィーク」

にしよういうのです。
美しい風習、美しい国とは

「経済合理性と集票効果によって成り立つ」

のでしょうか。

アメリカ人が独立記念日や退役軍人の日を

「ハッピーにしようぜ」

と変えることなど耳掻きの先ほども考えられません。

お祝いとした精神は良いとして、策定した日付の根拠が薄弱な

「海の日」「敬老の日」

が、楽しい月曜日となるのは悪くありません。
島国という地形的なことに根ざした歴史に思いを馳せるのも
よいですし、環境問題を学ぶ機会にもできましょう。

可能であれば「敬老の日」は、

「9月の第3日曜日とし、翌日は国民の休日」

としたいところではありますが。
だって遊びに行く日ではなく、人生の先輩を敬う日ですから、

「3連休のバカンスでの帰省の日」

ではなく、真ん中にどんともってくるというものです。
まぁこれは心がけ次第なのですが。

そしてこの9月にはぷちゴールデンウィークができます。
これは決定事項として。2009年です。
祝日と祝日の間は「休み」となると祝日法がかわっています。

これにより、楽しい月曜日となった敬老の日が月曜日となり、
水曜日が秋分の日となれば、オセロのように間に挟まれた平日が
祝日に変身します。

週休二日なら5連休の誕生です。

またゴールデンウィークも

「ほぼ毎年5月6日が休みになる」

ことをご存じでしょうか。
今年から施行された法律で

「祝日の繰越」

が可能になっていたのです。携帯電話の通話料のように。
そのため、5月5日が日曜日の場合は今まで通りの振替で
すし、今年のように6日自身が日曜日なら休みです。

そして繰越が可能となったので、3日、4日が日曜日の
場合も6日が休みです。

6日が平日となるのは木曜日から土曜日までのときだけ
です。週休二日なら木金だけ。

昭和の世代は知っています。
かつて5月4日が嫌われものだったことを。

オードリー・ヘプバーンや菊地桃子さんの誕生日にして、
我が姉も席を同じくするのですが、

「なんで休みじゃないんだよ」

といわれた日でした。
我が姉の場合は、いった相手をぶん殴っていましたが、
これが時が流れ、国民の休日を経て、みどりの日に

「成り上がり」

ました。平成のサクセスストーリーです。

するといつか・・・5月6日もついでに休みしちゃえ。

「2008年(平成20年、つまり来年)に、歴史上
始めて月曜日以外が振替休日になった日だから、

『振替休日の日』

なんてのはどうだい?」

なんて。
歴史や文化と大上段に構えても、全ては毎日の積み重
ねで、教科書からは伝わらない歴史を体感するのは、

「今日はお父さんの誕生日でお父さんが生まれた頃は
戦争も末期で・・・」

なんて、ことからでした。

憲法改正議論が高まる中、歴史をないがしろにする

「選挙対策」

が愚挙となるように・・・と期待したい政党がないのが
辛いところです。

面白かったのは「あのテレビ朝日」の社員が自民党から
選挙に出るという話しで、そこら辺に

「確かな野党」

の存在の耐えられない軽さを見る気がします。

そして、自民党曰く「無料でできる景気対策」とのたまっていま
すが、

「景気はレジャー関連団体のものじゃない」

のです。

独立して雇い主側の気分が分かるようになると、

「盆暮れ以外の長期休暇による効率の低下」

は深刻です。

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